年末が近づくにつれ、仕事が忙しく、休日でも土曜日は、入院している母の見舞にいっているので、十分な学習時間も取れないながらも、12 月 8 日の通訳案内士 2 次試験の準備をヨタヨタと進めています。
今年度から 2 次試験に採用される 2 分間のスピーチについて、キーワードだけまとめたマインド・マップのようなもので、スピーチのドラフトを作っていますが、どうも上手くいっていません。
2 分間のスピーチというのは、英検 1 級の 2 次試験と同じであり、多分英検に影響されたのだと思いますが、英検 1 級のスピーチは、例えば 『原子力発電に反対か否か?』 や 『死刑に反対か否か?』のような自分の意見を持っていれば、即興でもかなり主張できるトピックが、5 つの選択肢の中に、1 つか2 つはあります。
僕の受験した 2013 年度 第 1 回の英検 2 次も 『 宗教を学校で教えるべきか否か?』というトピックがあったので、全く事前に想定していなかったトピックではありましたが、咄嗟でも、自分の頭に浮かんだ意見をしゃべることが出来ました。
しかし、通訳案内士の試験の場合は、そもそも日本の事象を外国人に説明する能力を試されるわけですから、事実を知らないことには、全く喋れません。
もし、宗教のことが、通訳案内士試験のトピックとして使われるとしたら、『日本ではどの宗教がもっとも信仰されていますか?その主な教義はどのようなものですか?また、その宗教はどのようにして日本人の間に浸透していったのですか?』という具合になり、事実を知らないことには、全く手も足も出ません。(意見は述べてもいいが、それがメインではない。)
今頃そんなことに気がついたのか、と思われるかもしれませんが、事実としての日本的事象の説明には、マインドマップのような、自分の頭に浮かんできたキーワードを並べただけでは不足している、と気づきました。
そこで作戦を変更して、日本的な事象の事実を中心にした、ファクトベースのキッチリしたスピーチの原稿を作ることにしました。
あと 2 週間ほどでは、20 程度のスピーチを作るのが自分に許された時間では、やっとだと思います。
どのような試験でも、試験の直前になると、なんとかして、どんな手を使っても合格したいと思うものです。僕の今の心境もまさしくそうで、なんとか上手い、一発当てる方法はないか、と考えてばかりいます。ましてや、通訳案内士試験のように、得点は分からず、合格か不合格かのみ通知される試験はそうです。
しかし、少し頭を冷やして、そもそもなぜ通訳案内士の試験を受けるようになったのかと振り返ると、若い頃は、海外(主として欧米)の文化やライフスタイルに憧れがあり、外国でも暮らしてみたい、と思っていましたが、ある程度の歳になって、日本は優れた文化がありながら、まだまだ外国人に誤解されているところが多いので、正確に説明出来るようになりたい、というのが発露ですから、一発を狙うのは考えてみると、本末転倒です。
事実をベースにスピーチを作るとなると、ノートと鉛筆だけでは書けず、辞書や参考書や参考文献やネットでの情報をかき集めないと知っている知識だけでは書けないので、1 つのスピーチを書くのに、1 時間以上かかります。
英語の読み、聴き、話し、書く 4 つの技能のうち、最もしんどくて、時間がかかるのが、書くことです。僕も書くのは非常にしんどく、時間も取られるので、今までなんだかんだと理由をつけて、ほとんど避けていました。
しかし、自分で書いた日本的事象に関する英文が大学ノート 3 冊分ぐらい溜まれば、自分専用の日本の事象を英語で説明する本が出来上がり、当初の目的に近づくことが出来ます。
試験までには、 20 ほどのトピックしか書けないと思いますが、今まで僕が受けたどのような試験でも、自分で十分に準備が出来た、と思えるような経験はなく、たとえ途中まででも、やった部分については、目的に対しては必ずプラスにはなるとは思いますので、続けてみようと思います。