今週末も比較的暖かでした。
さて、ここ数か月は英語の試験を受ける予定はありませんので、試験用の学習はしていませんが、出来るだけ多く英語に触れるようにはしています。
『TIME』1月30日号を10ページほど読みました。トランプ大統領の就任前後の話題ばかり書かれています。彼は大統領というよりすっかり『エンタティナー』化しており、日本のマスコミも恰好の材料として連日報道していますので、大して目新しいことは書かれていなかった。
今はWNYC (New York Public Radio、インターネットラジオ局の一つ)を聴き流しながらこのブログを書いています。この週末に観た映画はまず『ソフィーの選択』。英語の原題も Sphie's Choice です。

ハリウッドの『First Lady』と呼ばれているメリル・ストリープに敬意をはらって、中古の格安DVDではなく、アマゾンでブルーレイの新品(とは言え最新作ではないので安い。)を買って観てみたのですが、なんとも暗い映画です。観た人も多いと思いますので詳述は避けますが、アウシュビッツでの体験がPTSDになっている女性と誇大妄想のイカれた男と作家を目指して田舎から出てきた若者との奇妙な3人の友情の話です。
しかし、結末もいかにも暗く、単純な反戦映画でもないし、この映画の主題はよく分かりません。
今週は覚悟を決めて英語も日本語も字幕なしで観たのですが、イカれた男がスラングやタブー語を沢山早口でしゃべるので、よく聞き取れない。メリル・ストリープの演じるソフィーは、ポーランド人という設定で、英語が流暢ではないという役なので、彼女の英語はよく分かった。(英語が流暢でない役の場合しか聴き取れない、というのが悲しい。。。)
メリル・ストリープはこの『ソフィの選択』と『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(原題は The Iron Lady)で2度オスカー主演女優賞を獲っています。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 』は観たことがありますが、メリル・ストリープはサッチャーさんの英語の癖を本人かと思うほど上手く演じていました。そういう意味で、ポーランド語訛り(といっても僕はポーランド語は全く知らないが)のたどたどしい英語を『ソフィーの選択』でも話しており、アクトレスとして、役になりきる才能は感じられますが、エンタティメントとしての映画としては、同じく彼女が出演していた『ディアー・ハンター』と同じように暗い、後味の悪い、”おもしろくない”映画です。
そこで、気分転換に『アニー』(英語の原題も Annie)を見ました。これは中古DVDを確か300円で買ったものです。

トニー賞も獲ったブロードウエイの定番のミュージカルで、毎年何処かで上演されています。映画も3回作られていますが、僕が観たのは1982年に製作されたものです。これも字幕なしで観ました。ネイティブの子供と話した経験のある人は分かると思いますが、子供の喋る英語を聴き取るのは中々大変です。アニー(11歳の設定)役のアルバート・フィニーと孤児院の子供たちの喋る英語がよく分からない。このDVDには大人になったアルバート・フィニーが『アニー』のオーディションや撮影時の思い出を語るボーナス・プログラムが入っているのですが、大人になってからの彼女の英語はほぼ完璧に分かった。
このミュージカル中で、アニーがルースベルト大統領を前に歌うシーンと『Tomorrow』という曲は数あるミュージカルの中でも有名です。いかにもいい意味でも悪い意味でもポジティブで楽観的なアメリカ人が好きそうな曲ですが、元気の出る、僕の好きな曲の一つです。
僕の学生の頃には、生の英語に触れるには、映画館に行くか、当時は一本1万円以上したVHSのビデオテープを買うか、AFN( American Forces Network、駐留米軍放送網)を聴くしかなかったのですが(当時僕の住んでいた大阪ではAFNの受信状況が悪く、雑音でよく聞こえなかった。)今はインターネット・ラジオもあるし、数百円、時には数十円のDVDやブルーレイも売っているし、一日中生の英語を聴き流し続けることも可能です。
僕も、シドニーに5年駐在した後は、特にリスニングが飛躍的に伸びましたが、要はリスニングも接する時間です。今は日本にいても駐在や留学のように、英語に終日接する環境を作ることも安価で簡単に出来るので、つくづくいい時代になったものです。
当面DVDやブルーレイ、インターネットでの僕の学習は続きます。