気温の変化が激しく、今週末は真夏のように暑いですね。
さて、前回の記事で『TIME』の5月1日/5月8日合併号の「世界に最も影響を与えた100人」(The 100 Most Influential People)について書きました。
僕は『TIME』の絶対的な信奉者ではありませんが、定期購読していて自動的に送られてくることと、現在これといって読んでいる洋書や英語雑誌もないため(というか、高い洋書は中々買えないが、『TIME』は長く購読しているので、かなり安い値段で購読できるため)、最近を仕事のある月~金はだいたい一日4ページ、土曜に10ページ、日曜に10ページ読んでいます。
一週間に一冊発行の『TIME』は広告を除く記事の部分は1冊だいたい40ページなので、このペースだと、4 X 5+10+10=40ページで、ほぼ毎週1冊キャッチアップしている、という感じです。
ところが、実際は中々そうはいかない。平日は仕事で疲れてよれよれになって帰ってきて、目も疲れている日や、付き合いで一杯飲んで帰った日などは、たかだか4ページでも『TIME』の細かく、難解な文字は読む気にもなれませんし、土日もどちらか、あるいは2日とも他の用事が入って中々10ページずつは読めません。(珍しく昨日(土曜日)は15ぺージ読みましたが。)
まあ、ナマケものの僕には、ガチガチにノルマを課してもどうせ挫折し、イヤになってしまうに決まっていますので、だいたいのゆるーいイメージで取り組んでいます。
さて、「世界に最も影響を与えた100人」(The 100 Most Influential People)は2週間分の合併号でしたので、100ページほどもあり、ようやく先週読み終わりました。それでもこの中の記事は、『TIME』の記者が書いたものではなく、それぞれの分野、その道の人が、”推薦文”を1人の人に書いて、100人分集めた、という内容になっているので、(例えば、100人の中の1人に サッカー選手のネイマールも入っていますが、その記事を書いたのはベッカム、というように文章のプロが書いたのではないので)普段の『TIME』よりずっと読みやすかった。
今週の(といっても、すでに1週間遅れだが)『TIME』5月15日号のカバー・ストーリーは、韓国の新大統領(文在寅 ムン・ジェイン Moon Jae-in)です。日本では彼は反日と思われているかもしれませんが、朝鮮戦争の時に両親が北朝鮮から逃れてきて、貧しい中から苦労を重ねてきた民主化運動の旗手とも言えます。しかし今週はその記事よりも、世界中に蔓延する可能性がある、伝染病に対しての現状と対応の記事の方が、示唆に富んで面白かった。

それにしても、『TIME』の語彙や表現は高度で、僕程度の実力では、1ページに分からない単語が10も20も出てきます。また、既知の単語でも、英語は同じ単語でも状況によって様々な意味があるので、何が書いているのか読み取れない場合もあります。
そんな時に『TIME』を読む王道としては、知らない単語はもちろん、知ってはいてもしっくりと意味が取れない単語を英英辞典で調べることでしょう。『TIME』ネイティブ(あるいはそれに近い人)がネイティブ向けに書いている雑誌なので、単語の意味を知らない場合はもちろん、英語独特の言い回しや語感、コロケーションを知らないために意味が取れない場合が多いので、英和辞典を使ってもあまり読みや表現の知識が深まらないかもしれません。ネイティブが作った英英辞典が効果的、と考え、既にLONGMANやOXFORD は持っているのですが、現在ほとんど埃をかぶったままの状態です。
ブロ友の『大阪の主婦』さんが、ご自身の記事で、COBUILD がお気に入り、と書いていましたので、僕もなけなしの小遣いをはたいて買ってみました。(買ったのはCOBUILD Advanced Learner's Dictionary NEW 8th editionです。)

この辞書の良いところは、OXFOADなどの従来の辞書のように単語の意味(定義)を別の難しい単語を使って言い換えているのではなく、引いたその単語そのものを使って定義していることです。その単語を使った例文のようにもなっていて、僕としてはその単語の語法やコロケーションも頭に入ってきやすいので、非常に重宝します。
OXFORDなどの辞書ですと、別の単語を使って定義していますが、その定義している文の中に、また意味のよく分からない難しい単語があり、その単語の意味を調べるために、英英辞典をなんどもグルグル引くという、”笑えない事実”も何度も経験し、面倒くさくなって、すっかり使わなくなってしまったのですが、このCOBUILDの辞書は長く付き合っていけそうです。
しかし、正直いって紙の辞書を何度も引くのは、中々手間がかかり、骨の折れることです。
引くのがしんどい時やあまりに引く数が多い時などは、アルクが出している、オンライン辞書の『英辞郎 on the WEB pro 』を使っています。『英辞郎 on the WEB pro light 』までならば、登録さえすれば無料で使えるのですが、『英辞郎 on the WEB pro 』だと、年額3,564円(月額だと324円)払わなければなりません。無料の『英辞郎 on the WEB pro light 』をしばらく使ってみて使い勝手がいいので、きょうび一杯飲みにいっても4,000円~5,000円はかかるので、まあそれに比べれは安いんしゃないかと思い、年額を払って『英辞郎 on the WEB pro 』にしました。
紙の辞書とは違い、デジタルオンライン系の辞書のよいところは、引く手間が樂なことに加え、引いた履歴を残したり、引いた単語の単語帳を簡単に作ったり、単語帳をアプリに落としたりという加工がほとんど自動的に簡単に出来ることと、句動詞やイディオムも簡単に調べられたり、綴りがあいまいでも検索出来たり、実際に使われた文章の例文が山のようにあったり、その単語の使用頻度を調べられたり、紙の辞書とは違い、最近できた新しい単語は自動更新してくれたりと、使い勝手の面から非常に便利で、めんどくさがり屋の僕はついついこちらを使いがちです。
オンライン系の辞書は、他にWeblioがメジャーなようで、英辞郎は、単語の表す意味のバリエーションが少なく、例文も数は多いが、海外の文献から広く集めているわけではないので辞書としてはWeblioの方がよい、と考える人もいるようです。僕はまだWeblioのタダのサービスは時々使っていますが、有料登録はまだしていません。もう少し無料のバージョンを使って様子を見ようと思います。