今日はクリスマス・イブ。海外の現地法人も大体土曜日(12月23日)から1月1日までクリスマス休暇のところが多く、僕の仕事も来週は結構ひまになりそうです。

僕のイブの楽しい思い出としては、20代の頃。日本はバブル経済真っ盛りで(歳がバレますが)世の中全体がイケイケムード、新しく六本木ヒルズなどのおしゃれな街も出来、二人で3万円以上する高級レストランは予約で満杯。高級ホテルも満室。イブのプレゼントは何十万円もするティファニーの指輪が定番、渋谷や青山などは着飾った若いカップルで溢れかえっていましたが、バブル崩壊後は、年々地味になってきていますね。いいのか悪いのか。。。
しかし、言い訳ではないですが、若い頃十分に遊び足りていないと(遊び尽くしていないと)、家庭をもって中高年になってから遊びの味を覚えると、不倫に走ったりして(笑)危険ですよ。僭越ながら、遊び足りずに、イブでも一人でスマホに顔を埋めてゲームに熱中している若い人(が多いが)を見ると少々気の毒になります。遊ぶべき時期には思いっきり遊んでおかないとね。
さて、僕の方は、地味なクリスマス・イブ。
『TIME』は年末のこの時期になると Person of the Year を発表します。

2017年の Person of the Year の一位は、「The Silence Breakers」。つまり、セクハラやパワハラに泣き寝入りせずに声をあげはじめた女性たち、ということです。実はアメリカは、レディ・ファーストとかいって女性に優しい国、と勘違いしている人も多いですが、実態は日本よりずっと女性差別が強い国です。セクハラを公表したらクビ、ならまだしも、殺すぞ、と脅された女性も大勢います。ゴルフのカントリークラブの「クラブ」は元々男性を象徴する「こん棒」の意味で、未だに女性の入会を拒んでいるカントリークラブも沢山あります。日本では2020年の東京オリンピックの会場となる霞が関カントリークラブが未だに女性の入会を認めていないので、物議を醸しましたが、日本ではこのようなカントリークラブは少数派です。
今回の『TIME』12月18日号では、セクハラを受けた女優(ハリウッドの大物プロデューサーのワインスタインが数十年に渡り女優や映画関係者にセクハラを繰り返していたのは日本でも報道されましたが)、上院議員、ウーバーの元社員、大学教授、ホテルの従業員、農婦まで、ありとあらゆる職業や境遇の女性のセクハラ体験が50ページ以上に渡って書かれており、読み進めるとだんだん暗い気持ちになりますが、これがアメリカの実態でしょう。そのような被害を受けた女性が#MetTooのアカウントネームのもと、ツイッタ―などで投稿し、大きな社会的なうねりになっています。
だいたい、セクハラやパワハラをする男は、犯罪心理学の見地から言えば、ワインスタインのように権力は持っているかもしれませんが、もとはと言えば劣等感のカタマリで若い頃女性にも当然モテず、欲求不満のはけ口として女性を追い込んだり、脅迫したりしているので、どうしようもないヤツです。若い頃に『正しく遊び足りて』いないので、中年になって権力を持つようになると、こういう歪んで屈折した女性への犯罪的な対応になってしまうのでしょう。
極論ですが、クリスマス・イブに女性と過ごせず(女性とコミュニケーションし、さらには愛情関係を築くには自分磨きの努力も度胸も必要ですが、その向上心も度胸もない)、ひがな閉鎖的で非社交的なスマホのゲームばっかりやって、生身の人間とコミュニケーションすら取れない多くの若い男性を見ると、将来ワインスタインのように屈折した形でパワハラやセクハラを犯すのではないか、と少々心配になります。(人様のことをいうのは僭越でどうでもいいのですが、僕のクリスマス・イブの個人的感想です。)若者はクリスマス・イブぐらい遊び回りましょう(!?)。
『TIME』12月18日号は、セクハラ問題に紙面を50ページ以上割いていますので(全体でちょうど100ページある)まだ読了していませんが、Person of the Year の第二位は、お騒がせ男、トランプ大統領、第三位は習 近平です。
今週は『TIME』12月18日号も読了していないので、「未知の単語や忘れてしまっている単語」の記事はお休みです。