10 月にしては異常に暑かった (昨日の東京は、最高気温が 31℃!)と思ったら、今日は比較的涼しいですね。3 連休明けから、本格的な秋がやってくるとのことです。
今日は 2013 年度 第 2 回 英検の 1 次の試験日ですね。秋晴れのさわやかな空気の中、受験者の皆さんが、実力通りの力を発揮することをお祈りしています。
さて、僕の方も、通訳案内士の 2 次試験の学習に四苦八苦しながら取り組んでいます。
学習効果を高める要素の 1 つに、いかに集中力を高めるか?があります。
僕のような、仕事も私事も忙しく、自分の意志とはあまり関係なく、ほとんど自動的にスケジュールの大半が埋まってしまう、宮仕えのさらりーまんにとっては、一日のうち、何度かある細切れの隙間時間を上手く活用するしかないのかもしれません。
世の自己啓発本の中では、忙しい人の隙間時間の活用時間について、よくテーマとして書かれています。
しかし、不器用で、一点集中型で、気の散りやすい僕は 10 分なり 15 分なりの隙間時間を活用することは、ほとんど出来ません。
頭をさっと切り替えて、5 分でも 10 分でも上手く活用出来、かつ同時に複数のことをこなせる優れた切り替えの出来る人がいます。飛行機のパイロットなどその典型的な例で、刻々と変化する状況の中で、集中し、かつ沢山の計器に気を配りながら、離陸や着陸や航行を実行します。 “集中と分散”が上手に出来るタイプです。
一方、例は大袈裟ですが、精神科医で歌人であった斎藤茂吉は、とにかく気が散ったら集中力が切れる、目の前を人が通っただけでもダメ、短歌を作るときは、家の個室の中で、しかもその中に蚊帳を吊るして、完全に外界と遮断した状態でないと、全く創作出来なかったということです。
また、昨日、何気なく、『 世界不思議発見 』を見ていたら、オードリ・ヘップバーンのことをやっていました。往年の大女優のオードリ・ヘップバーンも、映画 『マイ フェアレディ 』の撮影中に、共演者やスタッフに要求した、たった一つのことは、『 集中するために私の視界に入らないで !』でした。
視界に入らないで、といっても、共演者は視界に入らざるを得ないので、黒のカーテンで遮るなどして、撮影を続けたといいます。
僕も、斎藤茂吉やオードリー・ヘップバーンほどではないですが、間違いなくそのタイプです。気が散りやすく、静かで集中出来る環境で、それ相応の時間がないと集中できません。よく、パイロットのようなタイプの人を羨ましく思います。
僕は、車の運転でさえ、免許をとって 30 年以上にもなるというのに、未だに前方ばかり見て、横から現れる自転車や歩行者のことを全然見ていないので、よく女房に叱られます。
しかし、どのようなことにも短所と長所があり、あえて書くとすれば僕のようなタイプは一つのことに集中して、深く突き詰めていくことに向いているのかもしれません。
ただ、間違いなく、世事に対してはかなり不器用だと思います。
喧騒に溢れ、時間の流れがめまぐるしい今時、斎藤茂吉のように、蚊帳を被って全く自分の世界だけに没頭することはほとんど不可能です。
色々思考錯誤しましたが、僕の場合は、隙間時間も 30 分の長さの単位があれば、かなり活用出来ることが解ってきたので、隙間時間も 30 分のユニットでしか考えません。5 分や 10 分の細切れ時間は活用を諦めて、ストレッチでもします。僕の場合は一つのことを引きずりがちな性格なので、頭と気持を切り替えるために、5 分~ 10 分も要しますが、残りの 20 分はシャカリキに集中できます。
忙しい方にとって、細切れ時間を活用する、というのはその通りだと思いますが、人それぞれであり、環境や自分の性格、特性とかけ離れたことをしても、長続きしません。
とにかく英語の学習は長丁場ですので、色々な人の意見は参考にしながらも、思考錯誤しながら自分にあったスタイルを作ることが大事だと考えています。