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逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

オバマ大統領の広島でのスピーチ

2016年05月29日 00時01分46秒 | 一般的英語学習

5月27日、オバマ大統領が広島を訪れ、17分間のスピーチをしました。

翌日28日の新聞各紙も第一面でそのことを伝えていました。

原爆投下後、71年目にしてようやく、という感は否めませんが、歴史的な出来事であることは間違いないと思います。僕のブログは政治問題を取り扱っているのではなく、一介の中高年の英語学習記録ですから、あまり深く、詳細は触れません。が、僕は幸いにして自身の戦争体験はありませんが、父方の祖父を大阪大空襲で亡くしており(ですから僕は父方の祖父の顔も知らない)、中東紛争の最中にヨルダンに出張し、首都アンマン近郊で、戦争から逃れてくる何十万人という避難民の言語に絶する悲惨な姿を目にし、戦争とは悲惨さ以外何も生まないものだ、ということを肌で感じ、その戦争の最大、最終手段である核兵器にも強い嫌悪感を持っています。

その中で、オバマ大統領の被爆地 広島でのスピーチの内容は感動的でした。しかし、なぜプラハの演説から7年も経って、退任間際の今頃になって、という感は否めません。また、スピーチの翌日の新聞に掲載されているスピーチの英文を全文読みましたが、反戦思想家としてのスピーチであるならば、文章も詩的で情感に富み、優れていると思いますが、世界で最も権力のある政治家のスピーチとしてはやや具体性(平和世界の実現に向けての具体的施策)に欠けている印象を受けました。

僕が最も印象的だったのは、スピーチのあとオバマ大統領が原水爆被害者団体協議会(被団協)の坪井代表委員と歴史研究家の森さん(森さんも被爆者)に歩み寄り、坪井さんと会話を交わした時の坪井さんのオバマ大統領に対する言葉です。『 あなたはノーベル平和賞までもらったのだから、これから遊んでいてはだめですよ。』

坪井さんは91歳。71年前の20歳の時に
爆心地からおよそ1kmの地点で被爆し、全身に大やけどを負いました。それからの71年間この方はどれほどの苦痛を経験されてきたのだろう。僕などの想像をはるかに超える艱難をご経験されたことと思います。しかし、オバマ大統領に自らの苦悩や謝罪要求をぶつけるのではなく、またオバマ大統領の広島来訪に媚びることもなく、さらりとむしろ半ばジョークのように『 あなたはノーベル平和賞までもらったのだから、これから遊んでいてはだめですよ。』と言ってのけるその心の広さ。

また、民間歴史家である森さんは、日本で撃ち落とされ、捕虜となって、広島の憲兵隊本部に収監され、被爆し亡くなった米軍機のアメリカ人搭乗員12名のアメリカに残された遺族と連絡を取るため、サラリーマン生活の傍ら、ほとんどお一人で活動されてきた方です。当初、アメリカ大使館やアメリカ政府に問い合わせても(原子爆弾でアメリカ市民が亡くなったということを隠蔽したいためか)まったく無視されたという。森さんは亡くなった12人のファミリーネームだけを頼りにアメリカの各州の電話帖を頼りに探し続けたといいます。今では12人の遺族全員と連絡がついて森さんと厚い交友関係にあるとききます。

森さんの活動も坪井さんのオバマ大統領への言葉とともに、感動的だと思います。戦争は敵、味方にかかわらず、人を不幸にする。森さん自身も被爆されたので、アメリカには恨みや言いたいこともたくさんあると思いますが、敵味方なく憎むべきは戦争だ、というメッセージが伝わってきます。

今日(5月29日)、テソーラスハウスに行って、先週に引き続きプライベートレッスンを受けてきました。先週は病気のためレッスン出来なかったアメリカ人のJohnが先生です。先週は彼が先生ではなかったので、彼からの宿題は無かったですが、いつも冒頭まずカレント・イシューを話すことにしています。今、各紙1面で最も報道されていることはオバマ大統領の広島訪問ですから、英文スピーチ全文を持参し、難しい単語は調べ上げたうえで、Johnと議論しました。

典型的なアメリカ人の彼と日本人の僕が広島の原爆投下に関することに対して議論することはかなりデリケートで(どうしても私の方が感情的になるので)英語のレッスンとしては出来れば避けたほうがよい話題ですが、オバマ大統領のスピーチの感想を求められたので、かまわず私の個人的な考えだという前提で、『スピーチは詩的で情感があり、心を打つものがある。またオバマ大統領はスピーチの名手だと思う。しかし世界で最もパワーのある国のリーダーとしては、具体的なアクションプランに欠けるのではないか。またオバマ大統領は平和を希求しながら、いつも出張の時は、同行する側近に黒いアタッシュケースを持たせている。そのアタッシュケースの中には核弾頭発射のスイッチが仕込まれている。さらにアメリカではピンポイント攻撃用に(民間人を殺傷したと国際世論から非難されないために)広島に投下された原子爆弾の10分の1の威力の核兵器の開発と運用に今後10年で30兆円もの国家予算をつけている。日本には吉田松陰の知行合一という言葉がある。周辺状況(北朝鮮やロシアの核拡散の動き)に対する抑止の面もあるのは理解出来なくはないが、オバマ大統領は優れたThinkerではあっても、リーダーとしては知行合一に欠けるのではないか?』と思ったとおりのことを言いました。

Johnは、日本および北朝鮮、台湾の政治、国際関係を学ぶために日本に留学しただけあって、吉田松陰のことも(おそらく私より詳しく)知っており、自国の大統領をかばうでもなく、『そうなんだよな。オバマ大統領は今までずっとそうだ。』と言っていました。さらに私は坪井さんと森さんに感動したことも伝えました。

来週もテソーラスハウスに行きます。僕が『出来るだけ厳しい先生であってくれ。』と要望しましたので、たんまり宿題をもらいました。




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テソーラスハウス プライベートレッスン

2016年05月22日 21時00分57秒 | 一般的英語学習

今日は真夏並みに暑かったですね。

暑い中、原宿と渋谷の真ん中にある、テソーラスハウスで英会話のプライベートレッスンを受けてきました。

この英語学校の良いところは、前にも書きましたが、講師陣のレベルが非常に高いことです。お願いしていた講師は急病のため、違う講師になりましたが、中国系ニュージーランド人で、慶応大学の医学部に留学して免疫システムやアルツハイマー病の予防などを研究しています。将来は医者になるのか?と聞いたところ、医学者になりたいと言っていました。

僕が英語学習の目標は2つあり、
①『TIME』をせめて一分間で200語読めるようになること。
② 英語の映画を100%とはいかなくても70%~80%ぐらい聞き取れるようになること。
と言い、王道はないのは承知しているが、なにかよい方法はないかと尋ねると、
① については、とにかくたくさん英文を読むこと。
② については、映画の英語は確かに難しい。若者言葉やスラングが満載だから、そういう言い回しにたくさん接するしかない、と言っていました。
英語の学習でお手本になるような俳優とはいないか?と尋ねると、イギリスの俳優でRowan Atkinsonを挙げていました。Rowan Atkinson というのは、『Mr.ビーン』で有名な俳優です。

テソーラスハウスのプライベートレッスンは高額ですが、それだけの価値はあると思います。
10回はやるつもりです。


 

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熊本の震災から1カ月経って思うこと

2016年05月16日 22時35分51秒 | 日記・エッセイ・コラム

熊本で震災があってから1カ月以上が経過しました。

未だ避難生活を強いられている方が1万人以上。本当に心が痛みます。70歳以上のご高齢の方の中でも1カ月も車中泊を続けておられる方も多く、疲労は極限に達していると思いますので、対応は一刻を争います。

しかし、日本政府の対応はあまりにもお粗末です。

一方で、出張で一泊20万円もするホテルのスイートルームを泊まり歩いたり、助成金(すなわち国民の税金)で家族旅行したり、美術品をヤフオクで買いあさったりする舛添都知事のような公私のけじめもつけられない私利私欲に走る馬鹿な政治家がいたりして、この国の政治家のレベルの低さには今更ながら呆れてしまいます。(僕も東京都民です。)

民主主義による有権者のチェックが厳しい欧米では、各地でデモが起こり、こんな知事は即クビでしょう。 

僕が首相なら、動くホテルと呼ばれる飛鳥2やイギリス政府からクイーンエリザベス2世号などの客船を10隻ほど借入れ、熊本港に入港させ、車中泊で苦しんでおられる高齢の方から順に即収容します。(熊本港は2013年の大改造によって大型船も入港出来るようになった。仮に余震で津波がおこっても2万トン以上の船であれば対波性が高く、むしろ船上の方が安全。)

人命救助に熱心なイギリスならば、100億円も払えばクイーンエリザベス2世号だってその他の客船だって1年間ぐらい喜んで貸してくれるでしょう。今から数カ月かけて仮設住宅を作ります、とかそんな悠長なことを言っている場合ではありません。船ならば2週間もあれば回航できます。

補正予算も参院選をにらんだばらまきや舛添知事の私利私欲に使われるくらいであればたとえ1,000億円かかっても、こういうことに使われるのであれば、国民は納得するはずです。(納税者の一人として、少なくとも僕は納得します。)

奇抜すぎる考えですが、この程度の事さえ考えずに私利私欲を貪り、のうのうとしている政治家が多すぎます。僕のブログを政治家が読む確率は非常に低いですが、是非真剣に考えてほしいと思います。


 

 

 

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TIME 『世界で最も影響力のある100人』

2016年05月15日 12時15分47秒 | 一般的英語学習

まだ5月ですが、暑い日が続いていますね。

『TIME』紙より世界で最も影響力のある100人 (The 100 most influential people)が発表されました。

皆さんの知っているところでは、100人の中にアウンサン・スーチーさんやレオナルド・デカプリオが選出されています。一方ドナルド・トランプ氏や金 正恩氏も選ばれていますので、必ずしも『良い』影響を与えた100人ではなく、もっともインパクトのある100人、という感じです。

日本人からは、草間彌生さんが唯一人選出されました。草間さんのことは知らない人が多いと思いますが、前衛芸術の第一人者で、すでに87歳になっても精力的に創作を続けておられる方です。

少女期から統合失調症による幻覚や幻調に悩まされ、それならば、幻覚や幻聴をに苦しむのではなく、スケッチブックやキャンパスにぶつけてやろう、という逆転の発想で、創作を始めた方です。80歳をゆうに超えても未だ衰えぬ創作意欲に僕は無条件で感動しますね。

デカプリオについては説明するまでもないと思います。

僕は1998年に『タイタニック』 を観たのが彼を始めて知ったきっかけです。最初はただのアイドルスターかと思っていましたが、また彼もアイドルのイメージに悩んだ時期もあったかと思いますが、41歳の中年になった今、いい意味でアイドルから脱却して、渋くなってきましたね。地球環境保護についての活動も熱心ですしね。

『レヴェナントー蘇りし者(邦題)』の真迫の演技で、5回のノミネートでようやく2015年アカデミー主演男優賞も取りました。(ちなみに音楽担当は坂本龍一)
原題は『The Revenant 』 で、多少英語の話をしますと、この revenant はかなり難しい英単語です。僕も初めて耳にし、辞書で調べましたが、並みの英和辞書には出ていません。英英辞典のThe Concise Oxford Dictionaly Ninth Edition (約14万語収録)でようやく見つけました。

邦題の蘇りし者、というのは100%間違いというわけではないですが、Revenant というのは上記辞書によれば、特に死から蘇った者、という意味合いで、『亡霊』とか『幽霊』という意味だそうです。

『TIME』 を定期購読していることについては、このブログでも何度か触れましたが、僕程度の英語力では、毎号全部読むのは非常にしんどいです。つい読まずに何冊か溜まっていきます。しかし、年に1回発行されるThe 100 most influential peopleは、コメント記事を書いているのが、TIMEの記者ではないため、読みやすく (TIMEの記者が書くと、凝った表現が多く、難しい。)TIME入門としてはお薦めです。

最後に、The 100 most influential people に載っているデカプリオ自身のコメントを紹介します。

" I want to do something as good as my heroes have done."
自分が演じてきたヒーローと同じように何か役立つことをしたい。ということですね。ちょっとカッコいいですね。 




 

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第209回 TOEIC 公開テスト結果

2016年05月05日 21時15分41秒 | TOEIC

GW連休中も1泊2日の小旅行に出かけただけで、家の片づけやら、仕事の一部やらをやっているうちに、GW連休最終日になってしまいました。

ブラジルの出張準備と出張と出張後の残務などでバタバタしていてすっかり忘れていましたが、4月10日に受けた第209回TOEIC公開テストの結果がネットで見れるので、見てみました。

どんなスコアでも自分に対する縛りもあって公開することにしていますので、恥を忍んで書きますと、

Listening が 460 とまあまあでしたが、
Reading が 385 と非常に悪い。
合計 845 とここ3年間では最低のスコアです。

3年前の935がいまだに自己ベストで、それから英検1級や通訳案内士の試験にかまけて夢中になっているうちにTOEICのスコアはどんどん下がっています。

とはいえ、反省はしなければなりませんが、後悔で時間を費やすことはしません。後悔しているうちに短い人生は終わってしまいます。

とはいえ、5月18日にTOEIC IPテストを受けるつもりでいましたが、あと2週間たらずでは対策のしようもないので、秋まで延期します。

その間に最近とみに落ちてきた英文の速読力を磨きます。 

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