朝晩はめっきり冷え込むようになってきましたが、今週末は東京地方は珍しく暖かな陽気です。
世間は連日、日馬富士の暴行事件の行方を追いかけていますが、今日九州場所が千秋楽を迎えますので、来週以降、色々と真相が明るみになってくることでしょう。
さて、先週は『特別休暇』だったので、『TIME』もほとんど読んでいませんでしたが、今週末に11月20日号を読了しました。次の issue ももう到着しているのですが、11月27日と12月4日の合併号(の割にはそれほど分厚くないので)来週末には、ほどほどの巡航速度に戻っていると思います。
11月20日号のカバー・ストーリーはフランスの若きリーダー、マクロン大統領についてです。フランスの大統領選では一時下馬評では、EU離脱派、極右政党のル ペン候補が優勢とも伝えられていましたが、そのルペン候補を決戦投票で破ったのがマクロン氏です。奥さんはマクロン氏がの高校の時の演劇の先生で24歳年上のことでも有名です。(マクロン氏は39歳)
『TIME』では、アメリカのトランプ大統領は、America first の自国の利益だけを重んじる保護主義政策を取っているし、イギリスは、EU離脱により国際社会はおろか、EUも引っぱることは出来ないし、かつてのEUのリーダー格であったドイツのメルケル首相は、9月の連邦議会の総選挙で連立与党はかろうじて第一党の地位は守ったが、EU離脱派の極右政党 Alternative for Germany(ドイツのための選択枝)に95議席も奪われ、国内で厳しい舵取りを迫られている。そんな中でマクロン氏は以前から国際協調派、EU推進を全面に打ち出しており、パリ協定推進にも積極的で、ロシアのプーチン大統領とも早々に会談し、言うべきことは言っていて、今後国際社会をひっぱっていくリーダーになるのではないか、と期待を寄せています。残念ながら我が日本の安倍さんの名前は全く出てきません。(もちろんフランス国内では、移民に仕事を奪われたと考えている層からの反発も根強く、今後しばらくはマクロン大統領の舵取りを見てみないことにはなんとも言えませんが。)
また11月20日号には何週間ぶりかで、essay がありました。前に何度も書きましたが、essay は『TIME』の中で、最も難しい。単語も高度ですが、欧米人の精神文化やユーモアを理解していないとピンとこないし、笑えない。朝日新聞の天声人語を長くしたようなものです。
今週初めて出会ったか、忘れてしまっていた単語
Sikh シーク教徒(英語ではこのように綴るとは知らなかった。)
slate 候補者名簿(スレート材のスレートだが、候補者名簿、という意味もあり、TIMEでは候補者名簿の意味で使われていた。)
wobbly ぐらぐらする、不安定な
edgy 刃の鋭い、輪郭がはっきりしている(これはすでに日本語になっている)
vestige 痕跡、面影
queer 風変わりな(この単語は必須)
lance 槍
sumptuous 高価な(この単語も必須)
septuagenarian 70歳代の(相当高度な単語。ちなみに80歳代は、以前にも書きましたが octogenarian)
swoon 卒倒する
shroud 死体を包む白布
indice 索引(index の古い表現)
vandalism 芸術の故意の破壊行為(この単語も必須)
paramedic 救急救命士
narcotic 麻薬(この単語はよく出てくる)
cleft palate 口蓋裂
yarn 織り糸
tonsil 扁桃(ちなみに扁桃腺炎はtonsillitis)
snort 鼻を鳴らして荒い息をする
syringe 注射器(意外と知らない単語)
dope 麻薬(麻薬の表現は沢山ある)
obituary 死亡記事
squander 浪費する(この単語は常識)
janitor 管理人
parasitic 寄生的な
symbiosis 共生(かなり高度な単語)
gentrification 下層住宅の高級化(gentleの意味から派生して読み取ることが出来ないので、かなり高度な単語)
realtor 不動産仲介業者
gumshoe デカ(刑事)(通常はゴム製のオーバーシューズの意味だが、デカとかサツとかいう意味もある)
fib 些細な嘘(短いが難易度の高い単語)
hoodwink ごまかす、だます
snuggle 気持ちよく横たわる
等々。
TIMEなどの英文を読んでいて、未知の単語はもちろん、1秒見ても明確に意味が思い出せない単語はどんどん『戦力外』として上記リストに放り込んでいるので、中には常識的な単語や必須単語もあります。
来週も頑張っていきましょう。