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逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

朝ドラ『あんぱん』

2025年07月06日 18時07分37秒 | 日記・エッセイ・コラム
毎日暑い日が続いていますね。
僕が学生時代は授業もそっちのけで、演劇ばっかりやっていたのは、前にも書きましたが、いまでもその影響で、演劇やドラマ、映画を観るのは大好きです。NHKの朝ドラと日曜日夜の大河ドラマは、視聴料で成り立っている予算の潤沢さと、反面、公共放送としての表現の限界はありますが、いずれにせよドラマの王道で、僕も興味がある作品は、毎回観ています。(興味がない作品の場合は全く見ない。)

その中で、今年上半期の朝ドラの『あんぱん』は非常にいいですね。ご存じのように『あんぱんまん』の作者のやなせたかしさんとその妻の生涯をもとに中園ミホさんが脚本を書いた作品です。中園ミホさんと言えば、『ハケンの品格』や『Doctor-X』や『花子とアン』といった、芯のある女性が主人公の作品を多く書いています。

今回の『あんぱん』もやなせたかしさんの妻役(のぶ)を演じる今田美桜さんは生き生きとした頑張り屋さんを熱演しており、とてもいいです。またのぶの妹役の、若手の女優の中で、最も注目されている河合優実さんや、原菜乃華さんの演技もとてもいいです。またやなせたかしさん役(崇)を演じる北村匠海さんも、以前『君の膵臓をたべたい』でいい演技をしていましたが、『あんぱん』でもどこか頼りない、繊細で抑制のきいた演技をしており、なかなか良いです。俳優は、いくら演技をしても、その人の『本来の地』は必ず現れるものです。『あんぱん』の登場人物の性格と俳優の『地』が近いものがあるのでしょう。

『あんぱん』の戦争中の描写については、崇が軍隊に入隊してなんどもビンタされるシーンがありましたが、中国に出兵しても軍服もきれいだし、髭はきれいに剃っているし、実際の軍隊の駐屯生活はそんなものではないという突っ込みどころはありますが、これはフレッシュな朝に放送しなければならない、朝ドラの限界でしょう。

俳優は、発声や演技技術は後天的な努力で身に着けることは出来ますが、人に対して感情の変化を見せる仕事なので、人を引き付けるオーラが必要であり、これは努力だけではいかんともしがたく、天性の才能が必要だと思います。朝ドラの主役級を張る俳優は、何千人ものオーディションから選ばれてくる人が多いので、そのオーラを持っている人が多くいます。

僕が今まで朝ドラ出演の俳優の中で、最も天性のオーラを持っていると感じたのは、『あまちゃん』の時代から注目していましたが、のん(もと能年玲奈)です。透明感のある目の輝きと力に天性のオーラを感じます。一時、事務所とのトラブルで、TVから干されている時期もありましたが、映画の世界では活躍を続けており、一部のTVドラマには再び登場し始めていますが、いずれTVドラマでもまた主流となるでしょう。

僕は、天性のオーラを全く持っていないので、役者になる道は早々に見切りをつけ、演出家になりたいと右往左往しているうちに、大学を卒業し、食べていかなければならないため、とりあえず会社に就職してそのままずるずると40年ほど『さらりーまん』をやってしまいましたが、今でも演劇、ドラマ、映画は好きで、一生懸命取り組んでいる若い人を見ると応援したくなります。
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