昨日の金曜日、会社で就業時間後の午後6時からTOEIC IPテストを受けました。
手ごたえは今まで受けたTOEIC の中で一番悪い。目標の950点どころか、850点もいっていないと思います。下手をすれば、自己最低記録を更新するかもしれません。
しかし、手ごたえが悪かったとしても、『悪いことはさっさと忘れて、また頑張ろう。』では中々次に繋がりませんので、記憶が新しいうちに何がダメだったのか、書いておこうと思います。
TOEIC では総合的な英語力は計れないなどという議論を色々なブログ上でも見かけますが、それはTOEIC を受けたことがないか、受けてもスコアが低い人の自己弁護の言い訳に過ぎないと思います。
確かに、TOEIC では英語力の全てを計ることは出来ないと思いますが、英語の試験であることに間違いはありません。それは例えばピアノであれば、一流のピアニストであれば、クラシックだけでなく、ジャズやJ-POPやタンゴやボサノバ、ロックまで弾きこなせるのと同じことです。英検1級の1次試験で100点(満点は113点)を超えるような人や国連英検特A級に合格するような人であれば、TOEICでも高スコアを取れるでしょう。
したがって、TOEICの手ごたえが悪いのは、ひとえに僕の英語力が中途半端だからです。そこは謙虚に反省しなければならない、と思います。
さて、昨日のテストはTOEIC IPでしたので、直近のTOEICの傾向を反映しているかどうかは分かりませんが(一説には一般の試験会場で行われるTOEICと異なり、企業や学校といった団体で実施されるTOEIC IPテストは、2~3年前に外国(例えば韓国)で行われた問題の使い回しをしている、と言われていますが、真偽のほどは定かではありません。)
さて、Part 1
このパートの10問は、本来一番易しく、今まで大抵10問全問正解出来たのですが、今回のテストではかなり難化していました。例えば写真に大きく人物が映っていれば、その人物がやっていることについて、正誤を選ぶ、というのが今までのパターンでしたが、人物の行動と関係ない細部の、例えば『部屋の窓のそばにはバラを差した花瓶がある。』といった選択枝のパターンが増えてきました。どういうことかと言いますと、ナレーションを最初から最後までキッチリ聴き取れないと間違うような問題が増えてきた、ということです。10問中2問、解答に自信の持てない問題がありました。Part 1からしてこの有様でした。
Part 2
このパートの30問も以前は比較的簡単でしたが、今回はかなりひねった問題が多かったです。例えば『 Do you ~?』 と訊かれれば、通常はYesかNo で答えますが、Yes でも No でも始まらない答えが正解であったりするパターンです。これもしっかり聴かないと間違えます。
30問中4~5問は間違えていると思います。
ということで、言い訳がましいですが、仕事後の疲れている金曜日の午後6時からということもあり、いつもはそれほど気を張り詰めなくても聴こえた Part 1 と Part 2 ですでに頭がかなり疲れていました。
Part 3 と Part 4
Part 3 と Part 4 合わせて60問については、以前と較べてそれほど難化していないようでした。が、僕のリテンション(短期記憶力)が劣化していました。
前のブログの記事で書いたように、問題を先読みするかどうか迷いましたが、オーソドックスに先読みしました。(問題は先読みしても選択肢まで先読みする時間はなかった。)問題を先読みしてナレーションを聴いたのですが、聴き終えた頃には2番目の問題は何を訊いていたっけ?と忘れていることが多かった。(3問で一つのナレーションで20セットありますが、2番目の質問を忘れていて聴き逃した、というパターンが多かったです。) Part 3 と Part 4 でいくつ間違えたのか、想像すらつきません。
Part 5 と Part 6
前置詞や接続詞を問う問題、時制や格を問題などさまざまですが、今まで出ていた関係代名詞や関係副詞、仮定法の問題はなかったと思います。代わりに増えたのが語彙を問う問題で、かなり難しい語彙もありました。ここはいつも苦手なパートなので、いつも並みの出来でした。
Part 7
Part 5 と Part 6 で20分使い、あと残り時間は55分。いつもは55分あればPart 7は全問解答して5~10分ぐらい余るのですが、今回は大失敗しました。ダブルパッセージの前の10問ぐらいが非常に長い文章で、しかも選択枝が文章に出てくるのと同じ表現ではなく、巧みにパラフレーズ(言い換え)されているので、非常に迷いました。
Part 7 の解き方はまず文章を全文読む人か問題文と選択枝を読んでから文章を読む人かに分かれるようですが、僕は以前からずっと、まず文章を全文読みます。しかし、選択枝に迷う表現が多いので、また文章を読み返すという愚を犯し、ダブルパッセージに入る前に大量の時間を消費してしまいました。選択枝が紛らわしくなっている、ということもありますが、一回読んだだけではなかなか頭に入ってこない、またしてもリテンションの劣化ということもありました。
ダブルパッセージはそれほど難しい問題ではないのですが、4つのダブルパッセージ(20問)に入ったところで、残り時間は10数分。 結局、4つのダブルパッセージのうち最後の2つ(10問)は屈辱の”塗り絵”状態でした。
ということで、ほとんど全てのPartの出来が悪かったです。
全体として言えるのは、TOEICは明らかに難化してきています。
僕の想像ですが、10年ぐらい前ですと、TOEICで990点取る人は全国でも非常に少なかったのですが、今は対策本などの普及で、全国レベルではそれほど珍しくなく なってきたので、問題のレベルを上げたのだと思います。
さて、今後の対策ですが、今回受験して痛感したのは、最初に書きましたように、英検1級1次試験で100点以上の人や国連英検特A級レベルの人は、何も準備しなくても軽く950点は取れると思いますが、僕程度の中途半端な英語力の持ち主は、TOEICに特化した練習をしなければいけない、ということです。まずTOEIC形式の問題にもっと習熟しなければならないと思います。
英検1級の受験時は過去問題集を10年分ぐらい(書店で既に販売していないものはアマゾンで中古本を取り寄せて)時間を計ってやりましたが、TOEIC の場合は過去問は販売されていませんし、公式問題集は全てやりましたが、他にも20回~30回ぐらい模擬テストを時間を計ってやる必要があると思います。
また、文法問題はそれとは別に知識を増やしていかなければならないことと、最近『TIME』 などの難し目の英文をゆっくりじっくり読む癖がついてしまっているので、少し易し目の英文を早く大量に読む練習が必要です。
あとは、頭の疲れからくるリテンションと集中力の持続の欠如の問題ですが、これはエイジングの問題で訓練だけではどうしようもないところもあります。もっと言えば、老眼なのでPart 7の最後の方になると文字がぼやけてきたり、ビロウな話ですが、寒い時期ですと2時間試験を受けていると途中でおしっこに行きたくなったりします。
僕のブログのハンドルネームは終生30歳で、気持ちだけは若いつもりですが、実年齢は57歳です。
TOEIC IPテストはウチの会社の場合、いつも終業時間後のすでに目も頭も疲れている午後6時からやるので、 最近かなりキツクなってきました。 会社の中でやるIPテストは馴染みのある会議室だったり、音響の状態も一定しているので、”ホーム”としてのメリットもありますが、次回はあまり目や頭の疲れていない時間に行われる一般のTOEICを受けようかと思っています。