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小さなしあわせさがして…

和のあかり×百段階段2018

2018年07月07日 | アート・文化
未曾有の大雨に襲われている日本列島。
テレビからは震えあがるほどの映像が流れてきます。
警報が出ている地域の方、くれぐれも気を付けてください。
一日も早く、雨が上がることを祈らずにはいられません。

今年もホテル雅叙園東京で、「和のあかり×百段階段」が七夕の今日から始まりました。
その数日前に、旅行ガイド記事の投稿をしている
トラベルジェイピーのスタッフの方から、
メディア向け先行内覧会がありますが
行ってみませんかと、連絡を頂きました。
このところの気候のせいか、めまいっぽくて体調がイマイチ。
どうしようかと思いましたが、せっかくの内覧会のお誘いだし
初めての経験なので、思い切って行ってきました。

7月5日木曜日、フィットネスも休んで、いざ目黒へ。
プレスと書かれたものを首から下げて、わくわく。
内覧会は、自由内覧と解説付き内覧ツアーがあり、私は解説付きです。



百段階段に行くには、四方の壁全面に螺鈿細工が素晴らしいエレベーターに乗ります。

この写真は帰りでしたが、乗っているのは私だけ。
こんなレア体験に、感激。



エレベーターを降りると、花火やホタルなどが描かれた涼しげな日傘の花。
今年は初めての試みとして、イスラエル生まれのサボンジャパンから
香りの出展もあって、あかりと香りのコラボレーションが楽しめるんです。
サボンジャパンの香りが清涼感をさらに引き立てます。

会場となっている百段階段は、東京都の有形文化財に指定された、
ホテル雅叙園唯一の木造建築です。
その昔華やかな宴を行った7部屋を99段の長く続く階段廊下が繋いでいます。
どの部屋も四季の花鳥画や美人画、美しい建具の数々にうっとり~


百段階段を下から順に、解説を聞きながら各部屋を周ります。



先ずは「十畝(じゅっぽ)の間」。
日本画家・間島秀徳氏が6年の歳月をかけた三部作の絵画を展示。



中央部には、1枚の紙を切って折り上げた美しい折花が5000個もあります。
となりは土でできたかまくら。



次は、私が一番好きな「漁礁の間」。
こちらは、青森ねぶた祭りがテーマで、
異なる3つの流派のねぶた師の共作作品となっています。
船にねぶたを載せて、海上運行をする表現で、
水面に見立てた床は水鏡のようにねぶたを映します。
また、この日は茶人による「ねぶた茶会デモストレーション」がありました。



さらにねぶた祭り祭囃子と跳人パーフォーマンスも。
文化財のなかで、賑やかなお囃子と、跳人は跳びます(大丈夫!?)
らっせら~らっせら~
らっせ・らっせ・らっせーら~と、私たちもかけ声をかけます。



「草丘の間」では、世界的なロックフェスや国宝姫路城などの
大舞台を沸かせてきたMIRRORBOELERの作品で、
白と黒・陰と陽・光と影・生と死がテーマです。



美しい20面体は、種・花・蝶は生をあらわし、
外側の蛇柄は死をあらわしているとか。
宝石のように煌めいています。



「清水の間」には、切り絵作家・早川鉄平氏の作品で、
滋賀県米原市の伊吹山が舞台になった
日本武尊(やまとたける)の物語を切り絵で表現をしています。




「清水の間」には七宝作家・常信明子氏の色鮮やかな手まり寿司や、
「星光の間」には、自然そのままの優しい草木のあかり。



カナダで木製ジュエリーを制作している「Secret Wood」の作品。
自然の美しさを閉じ込めた世界に一つだけのジュエリーです。

和のあかり展は、あかりといっても全てが光るものばかりではなくて、
光らない作品もあり、暗闇の中にわずかな色彩を感じるものや、
ほんのりと光るものもあるんです。



カットの美しい江戸硝子と七夕かんざし。
かんざしは、竹の飾りに短冊と笹の葉の細工を下げて七夕飾りに見立てたもの。
まさに今日七夕の日の為に。



「頂上の間」には、ターコイズブルーのタイルが敷かれています。
足元はひんやりと冷たく気持ちがいい!
そして周りには一葉式の生け花が幻想的に飾られていて、
まるで海の中にいるような気持になりますよ。



上を見上げれば江戸風鈴が涼やかに。

今年は、史上最大の和のあかり展。
紹介しきれないほど、いい作品に溢れています。

昨日はトラベルジェイピーに「和のあかり×百段階段2018」の記事を書き上げました。
目黒「和のあかり×百段階段2018」は、インスタ映えスポットが満載!




ミラクル エッシャー展

2018年07月04日 | アート・文化
6月25日は、フィットネスクラブが、館内メンテナンスでお休みだったので、
ジム友と上野へ。



上野の森美術館で開催中の「ミラクル エッシャー展
エッシャーは、中学生くらいの時に観たのが初めてで、だまし絵にすっかりハマり
ハウステンボスでもエッシャーのアトラクションがあって、入りました。

人気のエッシャー展なので、混雑覚悟で行きましたが、わりとすんなり観れました。
だまし絵で知られる20世紀を代表する奇想の版画家「マウリッツ・コルネリス・エッシャー」は
版画で、独創的でミラクルな作品を数多く残し
科学者や建築家といったクリエーターにも影響を与えています。
生誕120周年を記念して、イスラエル博物館から選りすぐりの150点余りの作品が初公開。




左・「オランダ蔵書票協議会のための年賀状(グリーティングカード)」
井戸の中から見た世界はどんなだったんでしょうか。

右・「眼」
エッシャーの瞳に映りこむものは、骸骨。

右下・「トンボ」
精密でかつ美しい。



左・「バベルの塔」
キリスト教主題の版画を取り上げたもの。

右上・「対照(秩序と混沌)」
幾何学的表現の面白さ。

右下・「カストロヴァルヴァ、アブルッツィ地方」
独特で写実的、少し不思議な風景画。




「物見の塔」
立方体錯視を使った技法で、ありえない世界を描いている。
梯子は、建物の内側!?外側!?



「滝」
エッシャーの騙し絵を象徴する作品で、見れば見るほど水の流れがわからなくなる。



この写真は「相対性」という作品で観たことがある方、多くないですか?
「どこが上で下なのか、階段は下っているのか、上っているのか。
見れば見るほどわからなくなります。

最後は、作品「相対性」の中に私たちが入り込んで
最先端デジタル合成技術を駆使した撮影をしてくれて、動画で合成をしてくれます。
それぞれ自分たちの動画をスマホでお持ち帰りできるんですよ。
なかなか面白いので、お見せしたいのですが、忙しくて時間がないので載せませんでした。
エッシャーの不思議な世界を体験できました。

エッシャー展の後は、ランチ。



上野公園内の創業140年の「韻松亭」へ。



何度も来店をしていますが、いつも1階ばかり、
今回は初めて2階へ通されました。
それも、上野界隈が見下ろせる窓際の席。
不忍の池まで見えるんですよ。
超嬉しい!



ランチは、茶つぼ三段弁当 1680円でした。

エッシャーとランチと大満足でした。

新緑の「東京国立博物館」で日本美術を

2018年04月19日 | アート・文化
4月18日水曜日は、Aちゃんと雨の中上野へ。
上野に着くと雨は強まり、上野公園を歩き「東京国立博物館」に着くころには、
傘を差していても、ずぶぬれでした。



4/13から上野の東京国立博物館で開催中の、特別展「名作誕生・つながる日本美術」。
1889年創刊の國華は、現在でも発行を続ける世界最古の美術雑誌。
その創刊130周年を記念した特別展です。
最初のコーナーは、國華のバックナンバーの美しい表紙が飾られています。

第1章は、「祈りをつなぐ」古代から中世へ人々に祈りがつないだ仏像・仏画など。
薬師如来など仏像がずらりと並び、さらに先には国宝の普賢菩薩像。
普賢菩薩は法華経を唱えて修行する者がいれば、
六本の牙をもった白象に乗って現れ、守護してくれるというもの。
白馬の王子様ではなくて、白象の菩薩様ですね。

第2章では、巨匠のつながりということで、雪舟・俵屋宗達・伊藤若冲などの作品の数々。



伊藤若冲のサボテンと鶏が描かれた「仙人掌群鶏図襖」
鶏が生き生きとしていて、今にも絵の中から飛び出してきそう!



「雪梅雄鶏図」
雨のおかげか、人気の伊藤若冲の前も、人垣もなくゆっくりと観れました。

尾形光琳「八橋蒔絵螺鈿硯箱」や長谷川等伯「松林図屏風」など見どころ満載。
心が豊かになったような気がしました。



外に出ると雨もあがり、目に眩しいほどの新緑。



秋には紅葉の美しいシンボルツリーのユリの木も、美しい。



ツツジもイチョウも。
春の息吹を感じます。



すっかりお腹も空いて、土古里でカルビの焼肉とビビンバが楽しめる石焼ビビンバを食べて、



アフタヌーンティーで、ケーキの盛り合わせとダージリンティー。
ホットアップルパイ・抹茶とラズベリーのケーキ・ポテトのプリンも美味しかった。
お喋りもたくさんできて大満足の1日でした。

仁和寺と御室派のみほとけ「秘仏・千手観音菩薩」

2018年02月16日 | アート・文化
オリンピック、日本選手が頑張っていますね。
今日は、フィギュアスケート男子ショートプログラム。
羽生君も宇野君素晴らしい演技、うっとりでした。
明日のフリーで、金銀とメダルが取れたらいいな~

2月14日は、友人Aちゃんとお出かけ。
先ずはランチから。



以前も行った溜池山王の「帰燕」へ。
数量限定の鯛茶漬けが食べたかったので、開店前に行ったら一番でした。



友人は初めてだったので、和定食(1700円)。
もち豚の生姜焼き・厚切り銀鮭塩焼・鮪の胡麻醤油かけ・茶碗蒸し。



私は、特製鯛茶漬け定食(1700円)。
小鉢3種とお新香盛り合わせ。おかわり用土鍋ご飯付

先ずは、胡麻味の鯛を、ご飯とともに食べて、



2杯目は、このように鯛と香味野菜などをのせて、熱々のお出汁を掛けて食べます。
評判通りの美味しさ。
煮凝りも、可愛い鯛の器に盛られたお新香も美味しい。
大満足!

お腹もいっぱいになったところで、上野へと銀座線で向かいます。



東京国立博物館で開催中の「仁和寺と御室派のみほとけ」~天平と真言密教の名宝~
丁度14日から、天平の秘仏・葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」の展示が始まりました。
前半は弘法大師・空海のゆかり名宝など素晴らしいものばかりでしたが
なかなか仏像が出てこないで、少し退屈をしていたら



ど~んと素晴らしいものが登場!
仁和寺の観音堂は、現在の修復中の為、観音堂を展示室に再現できました。



それもフラシュ撮影しなければ、ここだけは写真撮影が可能という嬉しい配慮。
千手観音と従者、二十八部衆と風神と雷神を加えて三十尊。



江戸時代に再建されて、一般には非公開の仁和寺の観音堂。



こんなに近くで観ることができて、写真も写せるなんて、感激。

次の展示室では、普段は観ることができない日本各地から御室派の仏さまが66体。

最後は、やはりこれ!



奈良時代に作られた大阪葛井寺の国宝・千手観音座像。
千の手・千の目・十一の顔を持つ、現在最古の千手観音像。
江戸時代の出開帳以来初めて東京へ来ました。

なんと合掌する手も含み1041本の手があり、
手のひらには私は確認できませんでしたが、ひとつずつ目が描かれているそうです。
脇手には、蓮華・羂索・独鈷杵などいろいろ持物を持っています。
神々しさに、思わす手を合わさずにはいられません。
葛井寺でも、観ることができない360度、後姿も観ることできるんですよ。

23日間だけの限定公開お勧めです。

次回は、美しい国立博物館表慶館の内部をご紹介します。




八王子で「遥かなるルネサンス」を楽しむ

2017年11月11日 | アート・文化
10日の金曜日は、久しぶりに八王子までお出かけ。
陽射しは暖かく、いいお天気。
ブログ友のケイさんと、京王プラザホテル八王子で待ち合わせ。
この日は美術館に行く予定ですが、わがままを言って、お墓参りに付き合ってもらいました。
主人の実家のお墓参りはよく行きますが、私の実家のはなかなか行けず
せっかく八王子まで行くので、お参りをしたかったんです。
ケイさんの新車に乗せてもらって、坂道もすいすいとお寺に行ってお参り。
その後は、ランチ。



ケイさんチョイスのマードレ イタリアーナ


可愛い店内です。



先ずは前菜から。



ジェノベーゼのパスタと、アスパラ・ベーコンのピザをシェア。



パスタもバジルたっぷりのジェノベーゼソースもよかったし、ピサが特に美味しかった。



飲み物とミニドルチェも付いてきて1100円はコスパもいいでしょう。

ランチの後は、東京富士美術館へ。
現在開催中の「遥かなるルネサンス・天正遣欧少年使節がたどったイタリア」。



1582年2月20日(天正十年)、日本では「本能寺の変」が起こった年。
イタリア人のイエズス会巡察師ヴァリニャーノは、
日本人でヨーロッパ文明の語り部となる人物を育成する必要があると考え、
伊東マンショら4人の少年たち(天正遣欧少年使節)をヨーロッパに送り出しました。
イタリアのリヴォルノに上陸した一行は、フィレンツェ、バニャイア、カプラローラなどを経由してローマに至り、
教皇に謁見するという旅。
その天正遣欧少年使節の足跡をたどりながら、彼らが訪れたイタリア各地の都市の美術・工芸品を紹介しています。



嬉しいことにイタリアに行ったら絶対に行きたい、フィレンツェのウフィツィ美術館収蔵の美術品も多数ありました。
ウフィツィ美術館はルネサンス絵画の宝庫としても知られていますね。
ルネサンス期に大きな力を持ち、ダヴィンチやミケランジェロなどの有名な画家に支援をしていたメディチ家。
集めた作品は、ウフィツィ美術館に多数残されています。
この絵は、メディチ家のプリンセス「ビア・デ・メディチの肖像」です。
上品で可愛いでしょう。

芸術の秋をたっぷりと楽しんで、カフェタイム。
陽射したっぷりのカフェで、ひとしきりお喋り、ブログ仲間との来年の新年会の日程も決めた次第でした。
そして八王子駅まで送ってもらい帰路に着きました。

ケイさんいろいろお世話になりました、ありがとう!

800年の時を超えて「運慶展」にうっとり

2017年10月07日 | アート・文化
待ちに待った「運慶展」が9/26から11/26まで東京国立博物館で始まりました。
皆さまは、仏像が好きですか?
昔は、まったく興味がなかった仏像ですが、7年ほど前に仏像展を観てから、すっかりファンになりました。
それだけ年齢を重ねたということでしょうか。
今回も朝日新聞の販売店からチケットを頂いたので、6日に行ってきました。

先ずは上野でランチを。
だいたい美術館に行くのは、早目のランチをしてからですが
なぜかというと、午前中は混雑が予想されるので、お昼時のランチタイムがわりと空いていたりするからです。



今回は友人のリクエストで、ブラッスリーレカンへ。
ブログにも何度も登場していますが、上野駅の旧貴賓室だったところで、上品で素敵な空間です。
11:15頃に着いても、かなり席が埋まっているフレンチの人気店。
今回もウィークデー限定メニューのライスdeフレンチ1300円。
サラダに、マッシュルームのスープ、2種類の中から、ずわい蟹入り舌平目のムース詰め トマトクリームソースをチョイス。
食後にコーヒーか紅茶も選べて1300円は、コスパもいい。
今まで食べたブラッスリーレカンのランチで、一番美味しかった!

すっかりお腹もいっぱいになって、東京国立博物館までぶらぶら歩いて行くと
恩賜公園の噴水のそばで、「東京江戸ウィーク」が華やかに開催されていました。



伝統的な和装、日本文化、日本食の魅力を世界の人々にも知ってもらうをテーマに、
色々なお店やステージでは剣劇なども行われていて、平日なのになかなかの賑いでした。



運慶展は、東京国立博物館の平成館で開催中ですが、やはり人気があるので混雑しているとのこと。



ポスターを観るだけでもわくわく。
早く会いたい!
左から無著菩薩立像・制多加童子・毘沙門天立像、どれも国宝です。

運慶とゆかりの深い興福寺をはじめ各地から、運慶がかかわったとされる作品が22体も展示されるのは初めてです。
国宝は、大日如来坐像や無著菩薩立像・世親菩薩立像など、重源上人坐像は、まるでその場に生きて座っているかのよう。
八大童子立像も子供らしい生き生きとした表情や動き。
どれも衣の美しさや、首や足に巻かれたアクセサリーにも目を奪われます。
寺院では普通は仏さまは前からしか見れませんが、
今回の展示はガラスケースに入っていないものも多く、横から後ろからって一周できて色々なお姿が観れるんですよ。
運慶以外にも、運慶の父や息子などの作品も含めて80点あまりが一同に揃っています。
十二神将もこんなに近くで見たことがなかったのですが、それぞれの干支が頭に乗っていたんですね。

ところで仏さまにもランクがあるのはご存知でしたか。
一番偉いのが、最高の境地に至った「如来」
その次が悟りを目指して修行中の身「菩薩」
大日如来の怒りの一面をあらわす如来や菩薩の化身「明王」
仏教に帰依したインドの神々で、仏教を守護する「天部」
その下に悟りを得た究極の修行者「羅漢」。

仏さまの種類に寄っても、身に付ける物も違ってくるんです。
ここから先の写真は、運慶の後継者たちの展示で、写真OKなものを載せています。



「如来」は衣は一番シンプルで、手足の数も人と同じで、持ち物もなく頭はパンチパーマ。



「菩薩」はネックレスやピアス、ブレスレットにアンクレットまで付けて、体もしなやか。
「地蔵菩薩」は、スキンヘッドにネックレスにリングピアス。
「明王」は、武闘派なので紐や槍に剣に弓、武器をしっかりと備えています。
「天部」は、四天王とかで任侠派、衣も派手目の鎧や毛皮を身に付けています。
どの仏さまも、その肉体美の美しいこと。

こうやって観ると、また違った楽しさも味わえますよ。

仏さまに癒された私たちは、スイーツタイムへ(笑)。



上野アトレの「あんみつのみはし」であんみつを食べましたが
博物館や美術館のチケットを見せると、ちょこっとサービスで、白玉が追加されました。

<追記>運慶展に行かれる方に情報。
東京国立博物館では、10月24日から12月3日まで庭園を公開します。
11月中旬からは、こんなに「美しい紅葉」が見れますので、運慶展と合わせて楽しめますよ。


ミッドタウンで、天下を治めた絵師・狩野元信展

2017年09月23日 | アート・文化
ひと雨ごとに、秋が深まっていく今日この頃。
朝晩は随分と過ごしやすくなりました。
9月もあと少し。

22日金曜日は、友人と六本木のミッドタウンへ。
今度は「サントリー美術館で開催中の狩野元信展」のチケットを頂きました。
先ずは、早目のランチから。



ミッドタウンに行ったら、寄りたくなる金沢加賀麩の「不室屋カフェ」さん。
サントリー美術館のミュージアムカフェです。
3度目の来店です。



限定ランチのふやき御汁弁当、1850円。

汁物は、ふやき五色汁のおすまし。
最中の中から、花麩・豆乳麩・大根・人参・南瓜・ごぼう・しいたけが次から次へと出てきます。
これが大好きで、時々ふやき五色汁は、買います。
お弁当箱の中は、生麩のフライや斑入りの玉子焼きなど、いろいろなものが少しずつ食べられます。
治部煮も美味しい!
大満足のランチの後は、サントリー美術館へ。



狩野元信は、室町時代絵師の専門軍団の狩野派の二代目として誕生。
元信は、歴代の狩野派の絵師の中でも、ピカイチの才能を持ち
幕府の御用絵師となり日本絵画史上最大の会派となり繁栄をしました。
絵巻・扇絵・襖や屏風絵などの展示で、生き物や植物たちが生き生きと描かれていました。




美術鑑賞の後は、すっかり喉も乾いて、ミッドタウンのエントランス、
開放感があるキャノピー・スクエアが目の前に見えるお席でコーヒータイム。



ケーキセットで、私は右側のマスカットのショートケーキ。
1150円で、お手頃なんて思っていたら、なんとサービス料15%が上乗せでした。
ってここは、ザ・リッツ・カールトンホテルのカフェ&デリだったんです(笑)

今回も美術館とランチ&スイーツとお喋りで、芸術の秋を楽しみました。

旅行ガイド【たびねす】に、新しい記事が載りました。
「ドックヤードにベイブリッジも「横浜みなとみらい」絶景ランチ」




上村松園~美人画の精華~

2017年09月13日 | アート・文化
9月も13日も過ぎました。
昨日は、次男の誕生日、何と33歳!
そろそろ結婚を考えているようです。
周りでは、子供たちが独立したり結婚したりで、ご夫婦二人なんてお宅も多いですが
我が家は、母もいるので家族5人。
家事の手を抜くこともできなくて、夫婦だけの生活も少し憧れますが、
二人じゃ寂しいし、家族が多くて賑やかなことはいいことなんでしょうね。
息子たちはもっと早く結婚すると思っていましたが、お相手はいるものの、いまだ独身。
でも、息子たちと少しでも長く一緒に生活できるって、プライスレスな幸せかな。

9月6日水曜日は、ジム友と山種美術館の「上村松園~美人画の精華~」を観に行きました。
今回はジム友が日経新聞さんから頂いた招待券です。
このところ、美術や映画と、朝日新聞・読売新聞・日経新聞とお世話になっています。
世の中にはいろいろな無料チケットってあるんですね~。
無料で観れる分、ランチが心置きなく食べられます。
先ずはお約束のランチ。



今回は恵比寿駅から美術館に行く途中の「TOOTH TOOTH



アートな螺旋階段を降りると、オープンスペースが広がります。



洋風居酒屋の雰囲気、昼間なのにまるで夜になっちゃった感じ。



ランチは、サラダか季節のスープと好きなメイン料理を選びます。
嬉しい焼き立てパンブッフェ・ドリンクバーが付きます。
スープは冷製のコーンスープでした。



鶏胸肉のローストとオニオンソテー 山椒風味のソースと柚子の果汁でをチョイス。
美味しかったし、これだけ食べて1242円はコスパもいいでしょう。



お腹もいっぱいになって、山種美術館までは、坂を上っていくのでちょうどいい運動になります。



今回は山種コレクションの上村松園作品全18点の公開と、文学と歴史を彩った女性たち・舞妓と芸妓など
古今の美人画を観ることできました。

上村松園の作品は、美しいのひとこと。
着物や帯の柄も、季節を感じる花々が美しく描かれ、日本髪の結い方やかんざしにも流行りがあったり、
帯の結び方がオシャレだったりと同じ女性ながらも、うっとりと見つめちゃいます。
今の人は、こんなに粋には着こなせないでしょう。



「砧」



今回も写真が写せるコーナーがありました。
最近はいろいろな美術展でも、写真が写せるコーナーがあるのは、嬉しいです。
ロッカーにカメラを入れてこなくてよかった!

ゆったりと日本画を楽しみましたが、体は、空調ですっかり冷え切ってしまいました。
美術館は作品の保護の為、とても寒いんです、特に日本画は。



それでも、Leonidasで、ジム友がお勧めのソフトクリームを食べました。



ベルギー王室御用達のチョコレートショップだけに、ソフトクリームもなかなかの美味しさ。
甘さも控えめで、喉も乾きません。

太るっていいながら、やはり今回も満足な一日でした。


上野で「ボストン美術館の至宝展」

2017年08月06日 | アート・文化
迷走台風が九州に接近。
大型で強い台風なので、被害が出ませんように。
東京は曇りがちですが、蒸し暑さはMAX。
熱中症にも、気を付けたいですね。

わりと涼しげだった8月2日水曜日は、ジム友と上野へ。



パンダの誕生で、沸いている上野。
本物の子パンダには敵いませんが、アトレや上野公園にも可愛いパンダが。

先ずランチは、バンブーガーデンの過門香で中華のランチ。



おすすめランチセット(プリフィックスセット) で、
好きなメイン料理二種・スープ ・お粥 または 御飯・和え物・デザートで1600円。
油淋鶏(ユーリンチー)と点心とお粥をチョイス。
久しぶりの本格的な中華で美味しかったです。

ランチの後は、朝日新聞で頂いたチケットで東京都美術館で開催中の「ボストン美術館の至宝展

世界有数の規模と質を誇るボストン美術館のコレクションは、
国や政府機関の経済的援助を受けることはなくて、市民やコレクターとともに築かれたものです。
古代エジプト~中国美術~日本美術~フランス絵画~アメリカ絵画~現代美術と80点。
モネや、ゴッホなどの名品も並んでいます。



こちらは英一蝶の、高さ約4.8メートルの巨大涅槃図は、約170年ぶりの修理を終えて、初めての里帰り。
悲しみにくれる菩薩や羅漢に動物たちの悲しむ姿が描かれています。



喜多川歌麿の三味線を弾く美人図。
粋な着物に、髪飾りの美しさに心が奪われます。

最近は、日本の美術が好きなので、このコーナーが一番好きでした。



最後はゴッホのルーラン夫妻とともに。



ゆっくり美術を楽しみ、冷え切った体を温めるべく!?上野公園内に鎮座する「上野東照宮」へ。
徳川家康公を祀っています。



国指定重要文化財の唐門。
煌びやかで、目がくらみそう。
柱内外の四額面には左甚五郎作の昇り龍・降り龍の彫刻がありますが、
その龍が毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説があるとか。

以前は上野にはあまり行くことがなくて、どんなところかも知りませんでしたが
最近は美術館に行くことが多くなり、神社仏閣など見どころが満載なのも知りました。
ランチも老舗も多く、楽しめる街なんですね。


暑い日は美術館「レオナルド・ダ・ヴィンチ×ミケランジェロ」展

2017年07月29日 | アート・文化
このところ、戻り梅雨のように、曇りがちの天気。
暑いことには変わりがないですが、それでも直射日光がきつくないのはありがたいです。
夏のお出かけは、暑いと億劫ですが、映画館とか美術館が涼しくていいですね。



7月19日水曜日は、ジム友と丸の内三菱一号館美術館へ。
ジム友が新聞販売店で頂いたチケットで「レオナルド・ダ・ヴィンチ×ミケランジェロ」展を鑑賞。
でもその前にランチ。

丸の内ブリックスクエアのBaru&Bistro * musiQ “mood board”
安くて美味しいので、何度もリピートしています。



メインを選ぶと、パンとドリンクはフリー。
鶏胸肉のソテーをチョイスして1000円は、お財布に優しいでしょう。



美術館のチケットを見せると、スイーツがサービスされました。
けっこうしっかりとしたガドーショコラで、お腹がいっぱい!



腹ごなしで、美術館へ(笑)

15世紀にイタリアで画家以外でも、才能を発揮したレオナルド・ダビンチと、
神のごときと称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ。
芸術家のの力量を示す上で、重要とされた素描(ディゼーニョ)に、秀でた2人を対比した日本初の展覧会です。
素描の他に、油彩画・手稿・書簡など65点が展示されています。



左が最も美しいといわれるダ・ヴィンチの「少女の頭部 岩窟の聖母の天使のための秀作」
右がミケランジェロの「レダと白鳥の頭部のための秀作」

この他、ミケランジェロ「最後の審判」の素描も興味深かった。

ギリシア神話のテーマにした「レダと白鳥」は、スパルタ王の妻レダが、
白鳥に化けたゼウスに誘惑されている場面を、ダヴィンチとミケランジェロが描いたものもあって、
ここに写真を貼るのもはばかれるくらいどちらもエロスを感じる作品でした。



最後はミケランジェロの「十字架を持つキリスト」。
未完だったものを17世紀の彫刻家の手で完成されたものです。



大理石でできていて、キリストの高さは2メートル余り。
写真撮影可なので、前から横からと肉体美を堪能しました(笑)

新聞販売店でチケットが頂けるのはご存知でしたか?
継続で洗剤とかジュースとかは頂いていましたが、昨年あたりからこのようなものがあるのを知りました。
今回は日経新聞でしたが、朝日新聞も美術館から遊園地まで、いろいろなチケットがあるんですよ。
毎月抽選になりますが、美術館はあまり人気がないのか、ほぼ当たるんです。
今年は朝日新聞主催の美術展もいいものばかりで、ミュシャ展・ブリューゲル「バベルの塔」展・来月はボストン美術館の至宝展と、運慶展と盛りだくさん。
新聞代は高いなと思いますが、当たればチケットを2枚づつ頂けるので、お得感があります。