内容(「BOOK」データベースより)
画家だったパパの突然の死から五年。浮き世離れしたママと、美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、パパの愛人が出演していた…。なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、ママがとった意外な行動とは―。
読書備忘録
それは大学生のいずみが離れの間借り人の伏見に告白してふられた!で始まった。伏見ってお年寄りなの。そのいずみといずみのママのお話
ママは鞠子さん!えー!何このママ!って初めはね。読んでいるうちに好きになった。子供のいずみとしては大変だろうけれど、なんか憧れる。ママとしてではなく女として。
周りの男がちゃちゃっと動く。それだけ魅力あるのね。私だって惹かれちゃったんだから、きっと男だったらね・・・
愛人の家で死なれちゃって、パパのドキュメンタリーの主役がその愛人でつくられて放送されたり、その愛人の家でお手伝いさんしてその子供にご飯作ったり・・・でもちゃちゃっと動く男たちとそのお家でバーベキューしちゃうところなんか、おー!
これは文庫だけれど、荒野さんの単行本時のあとがきも素敵・・・そっだなー否応なく続くんだなー!・・・残されるのも嫌だけれど、残すのも嫌だなぁー・・・いっその事一緒に!
★★★★★