内容紹介
時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける――。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!
読書備忘録
たくさんの思いが詰まった百貨店
いろんなお話が聞けます。
この百貨店自体古いから不思議なお話がたくさんあるみたいです。
猫・・・左右目の色が違う白い猫
どれもいいお話だったけれど、第三幕・夏の木馬 がとてもよかった。
この時代、捨て子の話は珍しくはなかったんじゃないかしらね。
私が就職試験を受けていた年はコインロッカーに赤ちゃんが何人も捨てられていたのです。
何考えているんだろう?な母親が百貨店の屋上でいつものように遊ばせている間に、ソフトクリームを買い与え消えちゃう。
そんなことされてもこの子はまっすぐ育ったのだ。
そしてそのお母さんを・・・ってお話。
やさしい人がたくさん出てきます。
★★★★☆