ときどき森へ・・・sora日和

~ by 凪 ~
ハンドルネーム変えました。

本・古内一絵 「星影さやかに」

2021-11-21 08:41:09 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

★〈マカン・マラン〉著者が描く感動の家族小説

戦時中、近所から「非国民」と呼ばれる父親を恥じ、立派な軍国少年となるべ日々を過ごしていた良彦。
それから終戦を経て約20年後、良彦の元に父の遺品の日記が届く。
なぜ父は心を病み、非国民と呼ばれたのか――
本当に正しかったのは誰だったのか――
そして、良彦の家にまつわる数奇な運命とは――

激動の昭和を生きた親子三代の記憶が紐解かれる。


               

 読書備忘録 

その当時は非国民と言われても仕方なかったけれど、お父さんは正しかったの。

お爺さんが本当に出て行っちゃったって所では、お婆さんと同じに、え?何それ・・・でも、お婆さんは立派でしたよね。啖呵切って守ってくれたし、お爺さんのお相手だった家族にもね・・・

戦争さえなかったらね。

いいお話聞けました。

お葬式のシーンには転勤で住んでいたところで経験しました。今時?と驚いたもんでしたが、田舎の風習でしたからね。うっかり組長になっちゃった時だったから夫は頭に三角をくっつけて、私にそれって死んだ人がするんじゃないの?なんて言われたりしながら、頑張りました。

その時に組長さんだったお隣さんは、冗談じゃない!見たこともない人の葬式に2日も仕事休んでバカじゃないかっ!断る!と言って何日も経たないうちにさっさとプリプリ県庁所在地に引っ越していきました。なのでうちに回って来たわけで・・・長老中心になってご近所総出で、お酒の用意したりお料理作ったりそれはそれは大変でした。

ご近所さんも見たことのないおばあさんの葬儀でご家族は全部で5人、お手伝いのご近所さんは30人くらいで、ほとんどご近所さんの為のお酒やお料理で、お香典は5千円と決まりのあるところだったし、ご近所さんが個人でお香典は出さないから、お手伝い全員にお金を包んでいたのをみて、仕出し屋さんもあるのになんで?なんて思ったもんでした。

次に転勤で行った所は、普段全く使っていないお化け屋敷みたいになっていた地域の集会所みたいなところに集まって、木魚たたいて一晩中なんだか唱えていて、眠っちゃってもまた起きて、交代でお酒やお茶を飲んで朝までやっていた。子供が小さかったから途中から夫が出たら、この行事は女がするもんだし、越して来たばかりだからと、普段仲良くしていたお嫁さんのお義母さんが、中心にいたおばあさんがいなくなったらもうこんな事することはないから悪かったね、と帰してくれたんだっけ・・・

当時すでに実家の方では葬儀会館などでしていた事だったから、昔の映画をみているようでしたわ。

そこでは東京に帰る話が出たのに私に内緒で断ってしまい、事後報告で聞いたときにふざけないでよっ!と大喧嘩したんだっけ。次の日妻に怒られたからと言って戻れたんだわ。なんてことを思い出したわけ・・・

★★★★☆



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