ときどき森へ・・・sora日和

~ by 小春 ~

本・恩田陸 「歩道橋シネマ」

2020-03-20 06:47:31 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

ぞっとするほど美しく、息を呑むほど恐ろしい。恩田陸の“最新型”がここにある。とある立てこもり事件の証言をたどるうちに、驚愕の真相が明らかになって……(「ありふれた事件」)。幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて〈才能〉の美しさと残酷さを流麗な筆致で描く「春の祭典」、ある都市伝説を元に、世界の〝裂け目〞を描出させた表題作ほか、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。


               

 読書備忘録 

主に小説新潮に出た短編を集めた作品

冒頭の線路脇の家では、それもしかして占有屋じゃない?なんて読んでいた、昔話!そんな時代があったっけ。

こういうお話が詰まっているのかな?と思いきや「あまりりす」では、何!このあまりりすって!ねぇ、なによ、あまりりすって!見ろよ外をってみたらあまりりすがあんなにいっぱい。信じられねぇー・・・って、私も見たかったわ、あまりりす!

「風鈴」これは怖い!夫が気に入って買った南部鉄の風鈴。マンションだからいろいろあるみたいで、まず鳴らない場所に吊るしてあるけれど、なぜか鳴るときがある。理由はわかっているけれど、ドキッとする。

表題の「歩道橋シネマ」のオバケ煙突はまさしく私が子供の頃見ていた景色。歩道橋に現れるスクリーンのようなもの。みつけたんだ。

何だかよくわからない作品もあっても、恩田陸なんだと言い聞かせ読んでいたところ、あとがきに、なぁんだ!が・・・

スピンオフもあって、えー忘れちゃってるわーな作品も。

「あまりりす」と「歩道橋シネマ」がよかった。

★★★☆☆



この記事についてブログを書く
« 365日と日本橋のパンたち ☕ | トップ | アンテノールのシュークリー... »
最新の画像もっと見る

図書館本 読書備忘録 」カテゴリの最新記事