内容(「BOOK」データベースより)
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。
読書備忘録
終わったよー・・・と声を出した。
重いお話でした。
補充裁判員という言葉は知っていたけれど、これじゃ補充じゃなくても一緒じゃないっ!ってことなのね。
そりゃそっか!いきなり誰かがお休みだからきて下さい。と言われても無理だわね。
とにかく大変なお仕事には違いない。人が人を裁く・・・素人がお気楽にできることではないのだから・・・
終わった後には無料でカウンセリングをしてくれるクリニックがあるって。
幼児虐待死事件の補充裁判員になってしまった里沙子は、容疑者水穂と同じくらいの子を持つ専業主婦。
今は同じような立場であることから、って、見事に重なっているよね。
途中でご主人が言うように、やめます。って言ったらどうか?もしくはご主人の実家までの道のりを思うと、預けないで、この子、こんなんなんです。って文香を連れて行ってみればよかったのに!なんて思いながら読んでいた。
みんながみんな同じではない!って事はわかっているけれど、幼児をかかえているとわからなくなっちゃうのよね。
あの時ちょっと・・・と思うとゾッとしたことだってある。
そんなもんでって、どんなもんでかというと、そういうことがあると裁判に出なきゃならないじゃない?
姑になるのも考えもんだなー・・・そこまで思うのはどうよ?と思ったけれど、思っちゃったんだからしょうがない。
映画になるのだろうか?
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