あらすじ
口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、何が起きるかわからない今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。
読書備忘録
未来さんは本当にいたのかもしれない。と、まずは思った。
飛馬と不三子・・・このふたりはいつで会うんだろう。で読んでいた。人生相談をしていたのは不三子ではなかったけれど、それは・・・
この時代手を延ばせば情報はどんどん入ってくる。時には偏った情報だって・・・私は一度疑ってかかる方だから!と思っても・・・一言でも検索すると、AI、人工知能が興味があるんだなって判断して似たような記事をどんどん勧めて来る。知ってはいたけれど、注意しないと偏るよなー!
洗脳されないと思っていたけれど、ある時、お仲間に、それもしかして洗脳されているんじゃない?と言われ、びっくりしたことがあった。よく考えたら、そうかもしれないと思ったから、距離を置くことにしたってことがあった。
角田さんが、デマにだまされる人を書きたいと思ってはじめた連載ですが、気がついたら、だまされる人ではなくて、真剣に何かを信じる人たちを書いていました。だまされることより、信じることに、私は強い興味があるのだと、それで気づきました。と書かれていました。
面白かったわー!ぐいぐい読まされました。