ときどき信州・・・sora日和

~ by 凪 ~
ブログタイトル少し変えました。

本・川上弘美 「蛇を踏む」

2012-11-01 06:15:04 | 図書館本 読書備忘録 
                      読書備忘録 

           蛇を踏む (文春文庫)

 出版社/著者からの内容紹介
女は藪で蛇を踏んだ。蛇は女になり食事を作って待つ。母性の眠りに魅かれつつも抵抗する、女性の自立と孤独。芥川賞受賞作他二篇

 静かに淡々と不思議な世界が語られています。
うそっ!と突っ込みながら読みました。そしてあとがきを読んだら・・・自分の書く小説を「うそばなし」と呼んでいることや、小さい頃から「うそ」の国でしばしば遊んでいた。と書いてありました。

蛇を踏む
ある日蛇をふんじゃったら、それが50歳くらいの女になって部屋に居つき、食事の支度をしたり、ビールまで飲むし、人間の女になっているわけだから話もする。
でも、ヒワ子のところだけではなく、蛇は他のところにもいるわけ・・・違うのがね。
気味の悪い話だけれど、ないこともないかな?蛇踏んだら来るかな?と、ギョッとするようなことを思いながら、引き込まれた。

消える
何この話は・・・吊り床に入って寝る? はぁ? 人間が? 違うのか。虫を呼び寄せる人柱なんていやだな~・・・
曾祖母が生きていたのよりももっと前から活躍していたテンさんってずいぶん若いときから月下氷人だったのね。
たったのお隣の団地ってだけで風習が違う?ペットは管狐?
不思議だ!

惜夜記
あたらよ話が19編
1馬 夜が食い込んで痒くなったから掻いていたら、馬のような速さで走り出し馬になっちゃたのね。
2カオスでは3階建てくらいの大きな歌手がやゆたうようにゆっくりと歌った。3階建てぇ!?
19イモリ までこういう不思議なお話が続くのです。


川上さんの作品はまだ8冊目。たったそれだけしか読んでいないから・・・もしかしてこれが川上弘美の世界なのですか?・・・好き


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