作品紹介
角田光代が読んだ、至福の400冊!
「本のなかに書かれた言葉、そこで起きたできごと、そこで生きる人々、そこに漂う空気を五感と感情で体験すること、それが、本を読む、ということなのだ」
心に残る、あの本この本を、なんと400冊! 直木賞作家・角田光代のとびきりの読書案内。
全三章の構成。
第一章「物語に出合う」――少女時代に読んだ『長くつ下のピッピ』『100万回生きた猫』から、太宰治・林芙美子・開高健・向田邦子、そして大島弓子・岡崎京子の漫画作品までを愛をこめて描く、感動的なエッセイ16篇。
第二章「心に残る、あの本この本」――ジョン・アーヴィング、イーユン・リー、ベルンハルト・シュリンク、ミランダ・ジュライから井上荒野、伊坂幸太郎、江國香織、奥田英朗、桐野夏生、佐野洋子、橋本治、吉田修一、綿矢りさ、など、小説からエッセイ、ノンフィクションまで、多彩な作品を語る書評(感想文)。読むだけで思わず本屋さんに走りたくなる、熱い読書案内60本。
第三章「わたしの読書日記」――2007年秋から2018年夏までの幸福な読書の日々を描く29篇。まさに〈本がわたしを呼んでいる!〉。
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《どこでも本を読む。ソファでもベッドでも風呂でもトイレでも読む。
外に出るときも鞄に本を入れる。入れ忘れると途方に暮れる。
旅に出るときも日数に合わせて何冊かの本を持参する。
この本の冊数選びを間違うと、これまた旅先で途方に暮れる。》――「あとがき」より
読書備忘録
最近は泳いでいないけれど、バタフライ以外、水の海で泳ぐのは得意!本の海だといいときはスイスイ泳げたのに、あっれーっと空に向かって浮かんでいる時が・・・
私たちそれぞれの「克美荘」・・・解説ではなくエッセイを!で書かれた、なんか似ている。やっぱり克美荘があったのですね。
小川洋子さんの小説は本当に気味が悪い・・・気味の悪さの中から・・・そんな小川洋子さんの本が大好きだけど、角田さんに言われてなんかホッとした。本が来るとわくわくぞわぞわ読み始める。「猫を抱いて象と泳ぐ」が好き。もったりとしたラジオの語りも好き!
おぼれず拾い集めた本を図書館で予約した。
★★★★☆