まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

デート~恋とはどんなものかしら~ 第1話

2015-01-20 23:18:42 | ドラマ


第1話

『恋の仕方がわかりません!! 契約で結婚が出来ますか!?』





デートをするため山下公園で待ち合わせをする藪下依子と谷口巧。

変な絵文字盛り沢山のメールの通り、

頭に花をつけ、微妙なメイクの女が噴水前に。

それを見た巧は通りすぎようとしたが依子に声をかけられる。


「谷口さんでいらっしゃいますか?」


「ああ、はい。」


「やっぱり。 藪下依子です。」


「あ、ハハハ、た、谷口巧です。」


「先程から谷口さんではないかと推察していましたが、

噴水から3mの場所にいらっしゃったので躊躇しました。

ですが、この時間にこの場所に来て写真と顔がよく似た人物ならば

谷口さんだと断定して構わないと判断し、声をかけました。」


「そうですか・・・」


「本日第1回目のデート、宜しくお願い致します。」


「こ、こちらこそ宜しくお願いします。」



とは言うものの、全く会話がかみ合わず・・・

デートプランは巧に任せると言うがイチイチ確認する依子。

昼食後に観光船と決まった。


「食べたい物とか苦手な物とかありますか?」


「日曜日の昼食は蕎麦となっています。」


「え?」


「ですが、本日はデートですのでフレキシブルに対応する所存です。」


そして歩き出すといきなり腕を組む依子にビビる巧。

お店に入ると依子は家族構成やら経歴やらを話す。


「なんかよく分かんないけど凄いですね。」


「いいえ。 もっともっと価値のある仕事を

しなければならないと思ってます。」


「バリバリのリケジョですね。」


「リケジョという言葉は嫌いです。」


「すいません。」


「差別用語ですよ。」


「差別用語ですかね?」


「理系の男子をリケダンとは言わないでしょう。

女性警官、女流作家、女教師、女医。

何故女性であることを強調したがるんでしょう。」


依子から職業を聞かれた巧は

美術や歴史関係の出版社に勤めているよう。

おまけに巧の生殖能力まで聞く依子。


次は観光船に行く予定だが、

このまま行くと出航まで25分持て余すことになると依子。

じゃあ、中華街を見ようと巧。

すると・・・店を見るとかではなくホントに中華街をただ見てるだけ。

トイレに行ってくると言い、

このまま逃走しようとする巧を追いかけ捕まえる依子。

トイレはそっちじゃないとトイレに連れて行かれる巧。

巧は幼馴染みの宗太郎に、

相手が想定を超えているとヘルプの電話をかける。


「思い返してみればメールの文面もなんか変だったんだ。

絵文字も意味不明だし。 とにかくあれは只者じゃない!」


「じゃあ何者だよ。」


「な、なんて言うか・・・

そう。 あ、あれは痛い女だ。 痛い女に違いないよ。」



その頃、依子もトイレで誰かと話している。


「ええ。 極めて順調よ。 そんなことない。

会話が弾まないのも最初は仕方のないことよ。

目を合わせない? 文系の男子とはああいったものでしょう。

は? 何言ってるの? 彼は普通よ。 ごく一般的な男性。

とにかく、彼は至ってまともよ!

決して痛い男なんかではないわ。」



この日に至るまでの数日間・・・

依子父は娘を心配して次々と見合い話を持ってきていたが、

理由をつけて断られた

数学教師に至っては自分も断ろうと思っていたと。


「あの人、とても数学教師とは思えない。」


「そうか?」


「小学校で円周率を3と教えるべきか

3.14と教えるべきか真剣に話しているの。 バカみたい。」


「バカみたい?」


「円周率は3でも3.14でもない。 πよ!!」



一方、巧は部屋にこもって読書や音楽鑑賞、映画鑑賞の日々を送っていた。

そんな巧を心配した宗太郎が結婚相談所に巧を申し込んで、

目ぼしい相手をピックアップしてリストを持って来た。

ニートじゃ誰も会ってくないから出版社勤務にしておいたと。

結婚なんて出来るわけないと母親。

そんな時、母親の体調不良を見て少し考え始めた巧。

宗太郎が持って来たリストから依子を選択。

何故なら『国家公務員』だったから。



依子の方は、父親がお見合い相手・鷲尾を連れて、

依子に紹介しようとしたが、

依子も結婚相談所のリストの中から巧を選択していた。

一目惚れだと言う依子は鷲尾に断りを入れる。


「スマンね、鷲尾くん。 気を悪くしないでくれ。」


「いや・・・気を悪くはしていません。

展開についていけないだけです。」



部屋に戻った依子はまた誰かと話をしている。

なんと亡くなった母親だった!!

デートに向け、雑誌を広げメイクや仕草の練習をする依子。



巧の方も自分が引きこもってる間に世間が様変わりして、

宗太郎のところへ駆け込んでいた。

宗太郎とその妹・佳織に連れられデートの下見へ。



2人共、一応それなりに準備はしたのに現在はこの有り様。

巧は怖いから今日はもう家に帰ると。

しかし佳織に怒られ、最後までやりきるようにと電話を切られる。



依子と巧は遊覧船へ。

相変わらずかみ合わない会話をしつつ、成り行きでキスをすることに。

しかし寸前で何故か鷲尾が止めに入る。


「金輪際、依子さんに手を出すな!!」


鷲尾に投げ飛ばされた巧は船から転落しそうに。

鷲尾は依子を心配した父から尾行を頼まれたらしい。

父から頼まれたのだが鷲尾も気になっていたようで・・・



助けられた巧は船内の休憩所で船長も交えて話し合い。

巧は依子を騙していて真剣に交際する気はないと鷲尾。

トイレでの宗太郎との電話を鷲尾に聞かれていたよう。

体目当てだろ!と言われ否定する巧。

否定しているうちに女性と付き合ったことがないことがバレた。


「僕は、生まれてこの方35年、

女性と付き合ったことなんかありません!」


「一度もないの?」


「ないよ! 悪いか!」


「いや・・・見え透いた嘘を。」


「嘘じゃない!」


「では、やはり異常性癖・・・」


「違います! も、もうこの際だから、ぜ、全部正直に言いますね。

僕は小説や映画や漫画やアニメの世界が好きで

現実の女性にあんまり興味がないんです。

人と接するのも苦手なんです。」


「じゃあ、なんでデートなんか?」


「友人に女性と付き合えば人生が変わるって言われて半ば強引に・・・

でもやっぱり 駄目でした。 もうデートが苦痛で苦痛で仕方がない。

藪下さん。 僕は確かにあなたのことを痛い女だって言いました。

そのことは謝ります。 もう、すいませんでした。

この通り本当に痛いのは僕なんです。

僕が痛い男なんですよ。

僕なんかに付き合わしちゃってすいませんでした。」


「まあ、事情は分かったけど

結局好きでもないのに好きなふりしてたわけだろ?

根本的に間違ってるよ。

好きだから付き合う。 好きだからデートをする。

そうでなければ相手に失礼だろ。」


「まあ、色々あるでしょうがこれもいい経験になることでしょう。

では本日はご乗船誠にありがとうございました。

お気を付けて。 行きましょう。」


「谷口さん。 謝る必要はありません。 私も同じだからです。」


「そろそろ時間がね。」


「私もあなたのことを好きではないのです。

いえ、最初は好きだと思いました。

数ある男性の資料の中から谷口さんの資料を見た時、

何故だか無性に胸がときめいたんです。

ああ、一目惚れとはこういうものかと思いました。

ですがこうしてお会いしてみると全くときめかない。

ハッキリ分かりました。

私、あなたのデータにときめいていたんだと。」


「データ?」


「ほら。 1979年7月23日生まれ181cm67kg。

好きな数字ばっかり!!」


「数字?」


「全部素数なんです! こんなに素数が並ぶなんて奇跡ですよ。

宇宙の真理が潜んでいるようでワクワクします!!

いつもこうなんです。 生身の人間には興味が持てないんです。

私も痛い女なんです。

楽しいふりをしてはしゃいでいましたがやはり駄目でした。

デートなんて何が楽しいのかさっぱり分からない。」


「本当ですよね。 みんなよくこんなこと普通にやれてると思いますよ。」


「はい、ご乗船ありがとうございました。 もう次の出航の準備をね。」


「依子さん、大丈夫ですよ。

依子さんもいずれ素敵な男性に出会って恋をする時が来ます。」


「そうかしら? 恋をしたいなんて全然思わない。」


「僕もそうだな。」


「恋愛をすることは大事なことで人間的にも成長出来るし。」


「しないと凶悪犯罪に走る?」


「えっ?」


「社会学者が言っていました。」


「いい加減なことを言うやつがいるもんだ。

そんなのは全くの嘘です。 なんの関係もありません。」


「そうですよね?」


「そうですよ。 恋愛なんかしたってなんの成長もしませんよ。

むしろ、そんなのにうつつを抜かしてる連中ほど

精神的次元が低いと僕は思いますね。」


「同感です。 やれ合コンでどうした元カレがどうしたと

他に語り合うことはないのかと思います。」


「もうクソのような連中だな。」


「人生にはもっと大事なことが沢山あります。」


「その通りです。

教養のないバカ女なんかと付き合う暇があったら

本の一冊でも読んでる方がはるかに有意義だ。」


「幼稚なバカ男と付き合う時間なんて貴重な人生の浪費でしかない。

もっと価値の高いことに使うべきだわ。」


「待った! 価値が高いとか低いとかないとかじゃなくて

恋をするっていうのは素晴らしいことで―」


「出た出た出た。」


「なんだよ。」


「レベルの低いテレビドラマやガキ相手の映画ばかり見て育ったんだろう。

現代の幼稚な文化に毒されるとこういうのが出来上がるという典型例だ。」


「なんだよ、その言い方は!」


「藪下さん。 本当に痛いのは僕らじゃない。 彼のような人種ですよ。」


「僕が間違ったことを言ってるか?」


「恋愛なんてものはな、性欲を美化した表現にすぎないと

芥川龍之介も言ってるよ!」


「恋愛をしなければ結婚だって出来ないだろ!」


「本来、恋愛と結婚は別物だ。

昔は家と家が勝手に決めるのが普通だった。

結婚式当日に初めて顔を見たなんてケースも珍しくなかった。」


「そんなのは不幸な時代の話だろ!

相手を自分で選べないなんておかしい!!」


「そうかしら? その頃は今よりはるかに離婚率は低かったはずよ。」


「そ、それは色んな要因が・・・」


「恋愛結婚が増えるに従い未婚率と離婚率が増え

出生率が低下しているこの現実をどう説明するんですか?」


「そ、それはだから・・・」


「すいませんがもう次の出航・・・」


「船長、あなたご結婚は?」


「う、うちは大恋愛の末に結ばれたよ。」


「素晴らしい。」


「でも2年前に離婚した。」


「フランスの哲学者モンテーニュはこう言っている。

『美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど失敗をする』

『沸き立つような歓喜は何の役にも立たない』」


「共感します。 私、かねがね結婚とは

お互いが有益な共同生活を送るための

契約にすぎないのではないかと考えていました。」


「真理ですね。 フランスの哲学者サルトルと

ボーヴォワールが提唱したものもまさにそれです。」


「私、間違ってませんよね?」


「間違ってない。 恋愛なんてクソの役にも立たない。 結婚は契約です。」


「契約、という明確なルールを遂行することは

誰よりも得意だという自負があります。」


「素晴らしい。 むしろくだらない恋愛感情に左右されない

あなたや僕は本来最も結婚に向いてるといえますね。」


「えっ? 何? ちょっ、ちょっと待った。

れ、冷静になりましょう依子さん。

お互いに好きじゃないんですよね?」


「好きじゃないわ。」


「僕も好きじゃないな。」


「ですよね。」


「身長や体重は変動するから必ず素数になるとは限らない。

そう考えると何一つ魅力のない人物にしか見えない。」


「僕の理想のタイプはヘプバーンと原節子と

峰不二子とメーテルを足して4で割った女性なんだけど

どこにもかすってない!」


「明らかに好きじゃない。」


「好きじゃないね。」


「ですよね。」


「でも結婚なら出来そう。」


「出来るね。」


「出来るわけないだろ、愛情がなきゃ。」


「愛情などという数値化出来ない不確定要素を基盤に

人生を設計するなんて非合理的よ。

その点、私と谷口さんなら感情を排除し

割り切った契約を結ぶことが出来る。」


「ベストマッチかもしれませんね。」


「いやいやいや、おかしいって。」


「試しに結んでみます? 契約。」


「やぶさかではありません。」


「待った待った待った! 冗談ですよね?」


「問題は双方が納得出来る契約内容が作成出来るかということですが。」


「なんとかなるんじゃないですかね。」


「何事も努力ですから。」


「ええ。」


「マジで結婚するの?」


「では今後は結婚に向けての協議を積み重ねるということで。」


「その方向で進めましょう。」


「絶対おかしいって! お互いに好きじゃないんですよね?」


「鬱陶しいやつだな!!」


「好きかどうかは関係ないと言ってるでしょう!!」


「え~・・・おかしいですよね?」


「お前ら早く帰れよ! 頼むから!!」


そして無事下船(笑)



「いや~、遂に日本にもこういう女性が現れたかという思いですよ。」


「みんなが私たちのような考え方になれば

我が国の未婚問題や少子化問題も解決するかもしれないのに。」


「それでこそ先進国ですね。」


「今後は 自分を偽ったりふりをしたりするのはやめましょう。」


「はい。 出来るだけ本音でいきましょう。」


「じゃあ早速頭の花、凄く変です。

多分胸に着けるやつじゃないかと思います。」


「そうじゃないかと思っていました。」


「チークも塗り過ぎだしあと人を睨みつける癖、直した方がいいですよ。」


「私、睨みつけたりしませんよ。」


「やってますよ。 自覚ないんですね。」


「谷口さんこそ、人と話す時は相手の目をもっと見た方がいいと思います。

それから念のため言っておきますが、

人間を足して4で割ることはおそらく不可能です。」


「分かってます。」


「なら良かった。

今後はそういったお互いの意向も契約内容に反映させましょう。」


「もう少しどこかで話していきますか?」


「入浴時間が迫っているので帰ります。」


「じゃあ今度会う約束だけでも。」


「メールします。 では。」


「やっぱり展開についていけない・・・」





いや~、予想外に面白かった。


恋愛不適合者の2人が契約結婚に向けて


これから進んで行くという展開なのかな?


巧のニートはまだ明かされてないから、


それが分かった時、依子がどう思うかだよね。


今の時代、主夫もいるから依子の給料でやっていけるなら


それでもいいのかもしれないけど、


巧が主夫出来るとは到底思えないんだよな~(‐∀‐;)


今後の展開が楽しみだわ。

コメント
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