goo blog サービス終了のお知らせ 

函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

寸劇 「総理大臣小沢一郎?」

2007年11月07日 09時52分12秒 | えいこう語る
相次ぐ偽装事件、日本相撲協会の不祥事、亀田親子事件、さらには前代未聞の首相の政権放棄。
あきれ返って、もうどうにでもいいや、勝手にやれば、と言うような厭世気分が我が国を覆い尽くそうとした時、目も覚めるような事件が勃発した。
自民、民主両首相による密室会談、そして民主小沢氏のまさかの辞任劇、安部氏に続いて、お前もかと国民が騒然となった、と思いきや、我を失い泣いてすがる大勢の子分たちの引止めに、
「嗚呼!いつもの我儘、至らぬ私をここまでに慕ってくれるとは、私に命を預けたと理解する。政権交代めざし、いざ行かん、共に墓場まで」と、大見得を切り第一幕は落とされた。
小沢氏から政権担当能力がないと無能呼ばわりにされた民主党は、これで小沢氏の独裁を容認する事になる。もし反旗を翻したら、民主党をいつでもぶっ壊してやると、あの顔には書いてある。
つまり、今回の騒動で、小沢氏は党内に時限爆弾を設置したようである。
小沢氏側近が言うように、無能呼ばわりは参議員での勝利に、浮かれきっている分子を引き締め、政権交代をより一層強固にするとの狙いもあるという。
古巣の自民党には、「民主なんて烏合の衆だ。俺に逆らったら、ぶっ壊してやる。ぶっ壊してから自民に戻ってくるので、その時は私が座る椅子を開けて待っててくれ」なんて、自民党にしっかりとメッセージを送ったような気もする。
ISAF(国際治安支援部隊)に参加したい小沢氏である。もし、今彼が自民党総裁であったら、インド洋での給油活動は切れ間なく続いているはずだ。
「日米同盟がある限り、問題にするほうがどうかしている」と、歯牙にもかけないだろう。
つまり今回の密室会談と辞任劇で、日本の政治を動かすのは自分だとの実力を、内外に見せ付けたに違いない。
次はどんな寸劇を見せてくるのだろうか。国民も民主も自民も期待より、むしろ不安の方が大きいように思われる。
密室会談の説明をせよと言うが、たとえ発表したにせよ、それは真実ではないと思ったほうがいい。誰にも聞かれたくないから、二人だけで会談したのである。米国のように盗聴マイクを仕掛け、後から真相を暴露すると言うような姑息な手段は、日本男児なら絶対してないだろうと思いたい。
ただ密室会談で気になる事がある。
以前、小沢氏と当時の小渕総理の会談後、部屋を出て来た総理にインタビューした後の出来事である。
政界のトップ同士の密室会談は、お互い政治生命を壊しかねないからだ。


鮭を捕る元気な小学生

2007年11月06日 10時11分44秒 | えいこう語る
今年の北海道は、鮭の回帰が少ないらしい。やはり海水温が高いのが原因のようだ。温暖化もこのままで行くと、20数年後には北海道に鮭が来なくなるとも報じられている。
秋味(鮭のこと)や秋刀魚、鰯、烏賊、スケトウ鱈などが捕れなくなったら、人間が身の危険に晒されるかもしれない。
今まで人に悪さをするのはカラスだけだったが、浜のカモメが食糧難になり人間を襲いかねない。
浜に群れなすカモメを観察していると、羽を伸ばせば1メートルもある大きなのもいる。ヒチコックの映画「鳥」が脳裏をかすめる。
時々太平洋に向かい、放水のアーチを描く事があるが、あの嘴でつつかれたらと思うと、田舎暮らしで最大の開放感の立ションも、危険きわまる事になるに違いない。(カモメには見えなかったりして?)
先日鮭の上る川で、小学生のチビ太がかなり大きな鮭を自転車にのせ、帰るところに出くわした。
川に上った鮭は捕獲が禁止されているが、子供が楽しんでいるものを見逃しているのが、田舎の駐在のいいところである。
父親に作ってもらったのか、竹竿の先に引っ掛け針が付いている。
90センチはある、オスの大物だ。
「大きいから、けっこう引きが強かっただろう」と声をかけると、
「けっこう暴れた」と言う。
「3キロ少し超えるな」「いや4キロある」と言い切る。
「そんなにはないぞ」「いいや4キロ絶対ある」と言い張る。
小さいので1年生だと思ったら、3年生だと言う。
自己主張がはっきりしていて、なかなか元気でいい子供だ。
自分の力で鮭を捕獲しているので、鮭の力や大きさを体得しているから重量も言い当てれるのだろう。
自然から学ぶことの重要さを、あらためて感じさせられた。
勝ち誇ったように自転車で帰るうしろ姿を眺め「大人の言うことを聞かないと、そのうち大きな鮭に引っ張られ、川に流されるぞ」と、いまいましいチビに向かい小さく叫んでやった。
もしその声が彼に聞こえたら「その背中に乗って上流まで遊びに行ってやる」と、口を返してきたかもしれない。
田舎の川には頑張って故郷に戻って来た鮭と、それと遊びながら勉強する、元気な子供がいた。
田舎の駐在も子供は見て見ぬふりをするが、大人は見逃さない。
2年前、注意したら口を返してきたオヤジが逮捕された。


♪今夜しみじみ知らされた男心のうらおもて♪

2007年11月05日 07時29分01秒 | えいこう語る
バーブ佐竹の名曲の一節が浮かんだ、民主党小沢党首の突然の辞任である。
党首である自分の意見を全ての役員が反対したのは、自分を信任してないからで、さらに民主党は政権をとるにはまだ人材不足だという。
自分勝手に密室の党首会談をした責任は、まったく感じていない。自分の党員を無能だと言ったようだ。とにかく小沢流がまた出ただけなのである。
私には自民党安倍首相の無責任辞任と、なんら変わりはなく見える。
小沢氏は、政治資金で不動産を取得し、秘書の宿舎をつくっていたし、自由党を解体し民主党に合流した時、民主党から3億円のお金を貰っていたと報道されている。
山田洋行には600万円の政治献金を受けており(それはすぐ返した)、小沢氏の防衛担当の秘書が、山田洋行の顧問をしているらしいとの疑惑も出た。さらには小沢氏の息子が、これは関係ないと思うが、海上自衛隊に勤務していると言う。
小沢氏は民主党の問題だと辞任の理由を説明したが、実は小沢氏個人の問題を処理するため、二人だけの党首会談を仕掛けたのではないかと憶測する。
福田氏も参議院を野党に牛耳られ、法案を通せない現状にある。しかし、日本の総理が今まで続けていた米軍の給油を、止めることなど出来るはずはない。米国は数ヵ月後に再開してくれれば言いと、広い心を見せているが、軍事同盟にある国同士で、今米国が戦っているのに補給を断ち切れば、少なくても敵対行為である。そんな事は許される事ではない。福田氏は、米国から無能呼ばわりにされる。北朝鮮の拉致問題どころではなくなる。
ここは嫌いなお方の胸に飛び込んでも、どうしても理解してもらいたい所である。
そこで二人の思惑は合致し、誰にも聞かせてはならない二人だけの会談が成立する。
大連立など、行く末は可能性もあるが、現時点では民主有利の戦況の中で、考えられぬ戦法である。それを承知で小沢氏は党に持ち帰り、予想通りの総すかんを食らった。
自分は民主党から信任されないので、党首を辞任すると言う筋書き通りに物事は進む。自民は民主の騒動の中で、かろうじて、体制を安定させてもらう。民主は内部がガタガタになり、解散総選挙どころの話ではなくなる。さらに小沢氏は、こんな脆弱な党に居れないと、離党をちらつかせる。
自民にとっては願ってもない息抜きが出来、戦局の建て直しに躍起になる。
福田氏は、小沢氏の諸々の疑惑は、全て帳消しにし、小沢氏は生き延び、福田氏も面子を保つ事が出来た。これが歴史に残る平成の密室会談、小沢一郎自作自演の内幕である???
この問題は、政権交代を目差すため、民主党が小沢氏を担ぎ上げた事が、今回の事件の発端である。小沢氏は自民党の本流である。田中角栄に寵愛され、経世会を牛耳り、自民を割り自由党を創りそして壊し、民主党に入り、党首の座についた。
少し冷静に見れば、福田自民と小沢民主という、何のことはない自民二大政党ではないか。
今夜、民主党では小沢氏を何とか党首に引きとめようとの協議もされていると言う。小沢氏は民主を能力がないと見限っているのである。何人かの子分を引き連れ民主を割って出て、得意の新党を創り、昔の自自公連立などを考えていると見た方がいい。
民主党は本当に政権を望むのであれば、小沢氏に離党勧告を出さなければならない。小沢氏に3億円の奨励金を与え、自民党に返してやればいいのである。
自民でもいらないと言うかも知らないが。
テレビで小沢氏辞任の速報をみて、松岡氏自殺、安部氏辞任そして小沢氏。
三段跳びでぶっ飛んでしまったような衝撃を受けた。
酔いが脳に回らないうちに、書き込んでおくことにする。すでに酔いが回っているかもしれないが。
夜も更けないうちに、1曲歌わさせていただきたい。
♪あなただけはと信じつつ、恋におぼれてしまったの~・・・今夜しみじみ知らされた~♪男心のうらおもて~ときたもんだ♪・・・お粗末でした。 


蕎麦はうまいが政治はまずい

2007年11月04日 11時09分47秒 | えいこう語る
北海道では秋になると「カムバックサーモン」の言葉と共に、放流した鮭の稚魚が3~4年し、成魚になって故郷の川に戻って来る。
傷つき疲れ果て、子孫を残すために懸命に溯上する姿は、人の一生に重ね合わせ、見る者に感動を与えてくれる。
そんな秋の終わりに、東京の永田町を流れる自民川に、自ら大海へ飛び出し、かなりの年月を経て巨大になった鮭が、大勢の鮭を引き連れ本流に溯上するらしいとの情報が流れ驚いている。
玉川に上ったアザラシはマスコットになったが、自民川に合流しそうな鮭を見て、国民はタマちゃんの時のようにフィーバーするのか、それとも異常な現象と見てとるのか?
民主党にも様々な欠点があるが「とりあえず政権交代」をと、参議員選挙では国民が選択した。
解散総選挙が迫り国民の中にも「とりあえず民主党」と言う世論が起きてきたのに、党首の密室会談は党首自らその流れに掉をさしてしまった様だ。
どちらかが言い出しっぺと言う議論はここでは意味がない。元々同じ川で長年泳いでいたもの同士である。
相手が予期せず溯上する前に、縄張りを開けておく準備もあるので、溯上の時期を話し合い、その時はお土産も忘れずにと言う福田氏の方は、やんちゃな次男を手懐けようとする、長男の鷹揚さとしたたかさも見える。
大連立と言われても、私には大融合と聞こえてならない。
政権交代という旗を半分ぐらい引き降ろしたように感じる。
渋谷を闊歩する若者のように、ズボンを腰まで下げて永田町を歩く民主党に見える。
政権交代とは、天下分け目の戦いである。その戦いが始まっている中、双方の大将が密室会談だなんて、戦闘意欲がそがれ、とても戦う気分にはなれない。
解散総選挙の大勝負も、やるのかやらないのか、これでは何時の事かわからなくなってきた。
手打ち蕎麦を食べながら蕎麦屋で大将と話していたら、大将が「これって大政翼賛会じゃないの」と言った。
そのとおり。「体制良くさんかい」・・・「蕎麦はうまいが政治はまずい」と、私は一人でつぶやいていた。


自分の不幸は文明から、幸せは自然から

2007年11月02日 14時59分00秒 | えいこう語る
朝食前にテレビをつけると、元東大教授の養老孟司さんと歌手の加藤登紀子が対談していた。
養老さんの言葉をメモした。「自分の不幸は文明から、幸せは自然から」
含蓄の深い言葉であるが、山道の鮮やかな紅葉を眺めている時の様に、とても爽やかな感動を覚えた。
戦後生まれで雨後の筍の様に人口が激増した私たち世代は、山や海や川が遊びの場であり、学びの場所であった。小さな村は子供たちで溢れかえっていた。
犬も猫も人間と同じ様に道を歩いていた。
昭和30年代中頃から、前浜から鰯や烏賊が激減したのは、高度経済成長期に突入した時代であり、海から陸に上がり、多くの男達が本州へ出稼ぎに行った。
都会と田舎の生活の格差にカルチャーショックを受け、都会を見た者は、田舎を軽蔑の目で見始めた。
やがて列島改造論が吹き荒れ、田舎も道路が整備され、車の所有率も急増した。町の自動車学校も、男性中心から、女性の免許取得へと営業を展開させ、バスでの送迎を始めると、漁師の奥さんはこぞって自動車学校に通った。
女性の行動範囲は極めて拡大し、買い物も自家用車で町に行くようになった。それに今は携帯電話という、文明の利器も加わった。
地元の商店の売上が激変したのは、昭和50年代あたりだろうか。それにより地縁血縁でつながっていた、地域共同体の枠組みも徐々にたがが外れていった。
一極集中と過疎化。過疎化の現象をこんなふうに分析した、ある首長がいた。
「過疎とは、必要とする人間が出て行き、必要でない人間が残っている」と。
あの時受けた衝撃はいまだに頭から離れない。しかし、一自治体の長の発言は、その実態を明確に把握し重いものがある。
平成16年12月1日。私の村は128年の歴史を閉じ函館市に吸収合併された。平成の大合併北海道第1号となり、行政や議会は名誉と言うが、自治権を自ら放棄した責任を省みようともしないのは、この国の現在の姿そのものである。
つい最近の出来事であるのに、前代未聞の政権を放棄した安倍氏の責任はすでに聞こえてこない。
国民を煙に巻く様な、自民と民主の党首密室会談。我国はいったい何処へ国民を導こうとしているのだろうか。
政治も報道関係も、次々起きる事件を整理できず、核心に触れることなく適当に処理をしてしまう傾向にあるような気がする。
世の中の進歩がものすごく雑になり、早くなってきているように感じるが、この流れに足をすくわれないように踏ん張りたいものだ。
「自分の不幸は文明から、幸せは自然から」
今日この言葉に出会った事はとても嬉しい。