函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
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科学は政治の召し使い?

2021年04月21日 19時52分37秒 | えいこう語る
▼我が国の科学者が集まる「日本学術会議」。メンバーは210人だが、その任命権者は総理だ。今までは学術会議から人選が上がると、それを総理が承認するのが恒例となっていた。

▼だがスガ総理は、就任早々新メンバーの6人を任命拒否した。アベ政権下の官房長官時代、官僚のトップクラスの人事を官邸主導にし、“忖度”体質を成功させた効果を、学術会議にも波及させようとする魂胆だろう。

▼学術会議は第二次世界大戦で、科学者まで戦争に動員されたことの反省を踏まえ、1949年(昭和24年)に設立されたものだ。

▼思い出してほしい。先の戦争で日本も原爆の研究をしていたことを。もし、我が国が先に原爆を開発していたらと思うと、どんな惨劇を世界に与えていたか、考えれば身の毛がよだつ。

▼近年学術会議は、核のゴミ問題や大学での研究が、軍事利用につながることに反対していた。任命拒否は、自民党の懸案である「憲法改正」を実施するため、政府に反対する者を排除するという、強硬な態度の表れだろう。

▼シンゾウの憲法解釈は、多くの学者が違憲だと批判した。憲法も理解できない無能な総理だということだ。

▼だがそれらを無視し、シンゾウは集団的自衛権を行使できるようにしてしまった。さらに輪をかけて、憲法学者や学術会議など、なにするものぞというのがスガ総理だ。

▼政府に批判する団体は様々あるが、我が国の叡智の集団である「日本学術会議」が、政府の管理下に入ってしまえば、戦争突入の危険性は極めて拡大する。

▼この戦いは、国民総動員で死守しなければ、我が国は戦争する国へと、ひた走りするに違いない。というのが今の世だが、マスコミの取り扱いが小さいのが、恐ろしい気がする。

▼学術会議、野党、メディア、さらに国民も総動員で、スガ政権を倒さなけれならない。だが戦いの準備が整っていない。コロナと五輪に惑わされているからだ。

▼その中で着々とスガ大元帥閣下は「憲法改正」に向け“匍匐前進”を続けている。それに対する野党など、ゲリラ戦術もできない無能な集団と化している。

▼自粛制限と同時の「GoToトラベル」。緊急事態宣言を解除し、すぐに「まん延防止」。作戦は後手後手で、首尾一貫していないように見えるが、この大本営の陽動作戦は功を奏し「憲法改正」へと、着々と進撃は続いている。

▼大阪も東京も、感染者の増大に音を上げ【緊急事態宣言】のさらなる発出を要請してきた。これは国家主導体制の強化が、国民から要望されたことになる。ここが憲法改正の、最大の潮目となるかもしれない。

▼【政権の思い通りの組織に改竄され、学問の自由が奪われれば、科学は批判の力を持たない政治の召し使いになる】という学術会議の主張は、全くの正論だ。

▼コロナ戦争の最中に「衆議院解散」に出るようだ。スガというのは東北では「氷」という。そういえば、ナマハゲ総理の不気味な笑いは「氷の微笑」のような気がしてくる。

▼大阪、東京の「緊急事態宣言」の再要請は、1938年(昭和13年)、日中戦争の長期化に対応するための【国家総動員法】の制定時と同様な空気になってきたのではないかと危惧する。

▼コロナ戦争は、中国武漢から発生したとすれば、まんざら私の妄想もそう捨てたものではないような気がする。

▼はっきりしないスガ政権、はっきりした時に、戦前のような世の中に戻りそうな気がして、夢を見るのも恐ろしい気がしてくる。


  平和とは政治が国民の召し使い
               三等下

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