▼義務教育時代、よく言われた言葉が「予習と復習」だ。だがもちろん予習も復習もそっちのけで、ただ海や山や川で遊んでいた。
▼夜、机に向かっても、遊びの疲れで今日の授業の復習どころではなかった。もちろん予習などする余裕など全くなかった。
▼成績は確実に、予習と復習の成果が現れる。やはり少しはしていた方がいいと心の中で思ってはいたが、何事も完結できる人は、付き合いづらい人ではないかと、勝手に納得して生きてきた。
▼それが今朝、布団の中で「予習と復習」の効果について、突然開眼したのだ。学生を終了し、半世紀以上経った今朝にだ。
▼夜布団に入ってから、本を読む習慣は数十年続いている。酔いが回っていても、必ずと言っていいくらい本を手にする。
▼これは妻が証言してくれる。犯罪では身内の証言は無効らしいが、犯罪ではないから妻の証言は有効だ。
▼有効だが、電気料金が高騰している中、夜の読書での電気料金は、犯罪に近いと妻は言う。それに途中で目が覚めても、本を読みだす癖がある。
▼そうでなければ寝付けないからだ。だが電気を消し忘れてしまうことが多い。だから私の夜間読書の習慣は、犯罪行為だと妻は言う。「電気泥棒」か?。
▼電気料金の値上げ阻止で、原発再稼働の“踏み絵”など、絶対に踏む気はない。だから私は電力業界の値上げのために、犯罪者の汚名を着せられているのだ。
▼夜中の読書は若い頃とは違い、睡魔に負ける。小説が面白く、読み終えるまで眠れないというのは、さすが私の年齢ではなくなった。
▼今は「憲法改正」が近づいているので、もっぱら政治や思想などについての、本を読んでいる。やはり小難しいものは睡魔に負けやすい。
▼「今、眠っていたでしょう。早く電気を消して」と妻の口撃を浴びても、「起きているぞ」と言い張り、意地でも読み続けるふりをしている。
▼これが私の「予習」だ。時々眠りの中で、本の続きを勝手に読んでいることもあるような気もする。夢の中で、ブログを書いているような気もするからだ。
▼私が目を覚めるのは5時頃だ。そこで昨夜読んだ本のページを読み返す。いわゆる予習の復習だ。最近気づいたのだが、朝の方がはっきり内容を理解できる。
▼今朝は昨夜の面倒な内容を完全に、理解していた。74歳になってやっと理解した「予習と復習」について、妻に話した。朝が極端に弱い妻は「たいしたものね?!」と言いながら布団にもぐりこんだ。
▼私は今夜から、早寝早起きで本を読もうと思う。子供の頃「早起きは三文の徳」などといわれたことも思い出したからだ。
▼だがこのことを妻に言えば逆効果は間違いない。「早寝遅起きをしなさい」といわれるに決まっているからだ。
▼だが、今夜はNHK・TVで「映像の世紀」があり、その後が、北海道出身のタレント、丸山礼の「ワタシってさばさばしてるから」が放送される。この二つは絶対に欠かせない。
▼今夜も予習時間は少なくなりそうだが、早朝の復習が楽しみだ。ということで、今年、後期高齢者に属するが「予習と復習」の効果がやっと理解でき、中学生のように喜んでいる。