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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

衆院選終了後の戦い

2014年11月23日 13時09分11秒 | えいこう語る

▼ 圧倒的勢力を保持している政権与党が、あえて解散に踏み込む理由を推測してみる。政権を保持した2年の間、戦後なしとげられなかった法案を一気に片付けた。デフレ脱却という経済政策を正面に振りかざし、景気さえよくなれば国民は自分たちの勢力を支えてくれるに違いないとの戦略を立てた。

▼ 「アベノミクス」は、景気浮揚の呪文のように小気味よく国民の耳に囁きかけた。国民は一時的に軽い催眠状態となった。その催眠状態の中「日本国憲法第九条」を骨抜きにする法案を、粛々と成立させたのだ。戦後69年「平和ボケ」したといわれる日本国民は、まんまと戦後レジュームの解体を、容認させられてしまったのだ。

▼ これだけの大仕事をやり遂げれば、さすがに抵抗も大きくなる。勢力を温存しているうちに、専守防衛で伝家の宝刀を抜いた方が、得策ではないかと判断した。野党の足並みがそろっていないうちにだ。

▼ 当然、国民も慌てふためいている。戦いは短期決戦だ。こうなれば、国民もどちらに付くか迷っている。迷えば大きな勢力に付いた方が「政情の安定」だと考えるのが庶民の一般的心理だ。このまま政権を維持し接近戦を強いられるより「勝ちが見える戦い」をするのが、戦の常道と決心したに違いない。

▼ 前回は、戦わずして退陣した安倍長門守。長ドスを抜いての殴りこみ解散だ。「男シンゾウどこへ行く、背中の牡丹が泣いている」と叫ぶ声にも「私が最高責任者です」と、すこぶる好戦的なシンゾウ親分だ。

▼ さて話は変わるが、先日、首都圏在住の友人との会話だ。「東京ではすでに福島原発の事故は忘れている。原発の中止で電気料金の値上げが経済を圧迫しているので、再稼動を都民の多くは望んでいるようだ」という。「福島も大間も首都圏へ電力を送るための原発だ。それなら東京に原発を建設したいといえばいいじゃないか」と私はいった。「それはまずいな」というのが、首都圏住民の本音のようだ。

▼ さらに話は飛ぶが、先日ある飲み会での友人の話だ。「俺は戦地に行った爺さんから、戦争だけはしてはならないと教えられてきた。ずっと自民党だったが、今回はあれこれ抜きで共産党に投票する」と断言した。

▼ 函館市町会連合会の、大間原発反対市民大署名運動が、12月1日から開始だったが、選管に訪ねたら「選挙後が望ましい」といわれた。選挙結果がどうあろうと12月15日から、選挙の連呼に代わり「大間原発建設反対に、市民全員の署名をお願いします」という声が、街頭に流れる。

▼「大間原発反対・函館市町会連合会」の勇ましい旗が、選挙後の虚しさ漂う函館市内に、燦然とはためくだろう。日露戦争より110年目の今年。「青函の興廃この大間原発にあり。本日天気晴朗なれど津軽海峡波高し」の決意だ。