カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

南仏の夏休み(12)~アルル再び

2013-07-28 20:01:36 |  └・フランス
早朝、宿泊先のタラスコンの駅を発つ。

なんだか実家の最寄り駅の風景を思い出す。
朝の光、澄んだ空気、それだけの朝。


着いたのはアルル、今日はここから、サン・レミ・ド・プロヴァンスに行く予定。
ゴッホが精神病をわずらったとき療養した地、
その地を訪れるのも今回の旅の目的のうちのひとつ。

と、その前にアルルの町をひとめぐり。
そのために早起きしてきたんだもんね。


さらっと町を一巡りしてバス停へ。
ネットで調べたバス停で待つ。
時刻表も張ってあるのだけど、、
が、しかし、どうも不安。。
なぜなら、そこは大きなロータリーになっていて、
この位置だと外へ行く途中でなく、駅に向かう方になる。
と言っても反対側にバス停はないし。。
時間は経ち、不安はどんどん大きくなる。
ようやくやって来たバスの運転手に聞いたら、
わかんないな~って、え?!!!運転手なのに?
時刻表を指し、このバスなの、と必死に訴えると
運転手さんもお客さんも一緒になって時刻表をみてくれた。
そしてそのバスは今日はないよ、と。
え?!!!!!
途方に暮れる私を残して、
気の毒そうな顔でじゃあね、と二人は行ってしまう。


ん~~~、納得いかない、、
が、バス停でたたずんでいても何の解決にもならないので、
とりあえず、アルル散歩の2週目をスタート。


なんだか途方もなく、泣きたい気分。
ゴッホの過ごした場所を見るのは
今回の旅の目的のひとつだったのに。。
どうして?ゴッホは私にその景色を見せたくないの?
全く関係のないゴッホを逆恨みしてみたりするけど、
悲しい気持ちは変わらないし、事態が好転する訳もない。


遺跡をぼんやりと眺める。
これらがまだピッカピカの建物だった頃を思い浮かべてみた。

人のざわめき、生活のにおい、生きるという事。。
医療もない、情報も知識も少ない、今よりも混沌とした世の中で
きっとみんな必死に生きようとしていたに違いない。

くよくよしてても始まらない。
wi-fiのあるカフェを見つけ出し、ひとり作戦会議。
今後の予定を検討しても、そこに行けるチャンスは今日しかない。
バスの時間をもう一度調べ直す。
あと3時間後に1本バスがある。
あちらでの滞在は短くなるけど、帰りのバスにも間に合いそう。
相変わらずバス停が分からないけど、
本当にこの時刻表があっているか分からないけど、
これに賭けよう。

さてと、ではこの3時間、何しよう。

ようやくお店が開き始めた。


フラフラとお店に入ったりしつつ町を歩く。

とってもかわいいアンティークのカップを見つけてしまい、買うかどうかとっても迷う。
しばし悩んで、もし次のバスに乗れなかったら買おうかなとか思いつつ店をでる。


あ、そうだ、友達がおいしって薦めてくれたパンディバニュ?バニャ?を探そうかな。
私の大好きなニース風サラダのサンドイッチバージョンらしいんだけど、あるかな?

開いてるパン屋をのぞくけど、どうもそれらしきものがない。
町のハシまでたどりついて、そこにあったパン屋さんで聞いてみたら、
あ、今できたわよっておばさんが出して来てくれた。
あった!!
わーい♪

なるほどね、ツナとたまごと野菜とオリーブと、
ニース風サラダの具が中にたっぷり入ってる。
う~ん、おいしい!
バゲットのおいしさも相まってとってもおいしい。
すぐさま教えてくれた友達にSNSで報告。

バスに乗れるかまだまだ不安、
でも美味しいサンドイッチと、
パン屋さんのお母さんの明るい笑顔に
少し癒されている川縁なのでした。

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