カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

南仏の夏休み(2)~コートダジュール

2013-07-24 23:53:49 |  └・フランス

シャガール美術館を出て、ニースの町を散策。


南仏の明るい日差しを楽しむように
カラフルに彩られたこの町の空気は
熱を帯びたように浮き立っている。


海に出た。

コートダジュール、その名の通り青い青いその海岸

展望台に上ってみた。
 
いつか物語でみたような景色。

人々の夏

たくさんの光を浴びて輝く

ああ、青いな、、
空も海も

ぽつりとひとり青の中にいる
ひとりでいる寂しさよりもなぜかほっと安堵している。
私の抱えていた寂しさやむなしさは
きっと人の間にいて認められない寂しさだったんだ。
誰もいなければそれを感じる事はない。

胸を占めていたものがなくなって、
今一度大きく息をする旅の空は
どこまでも青いのでした。

南仏の夏休み(1)~シャガールとニース

2013-07-24 23:22:35 |  └・フランス

マルセイユ空港からニースへ移動。
なんだか聞き知った雰囲気だけで憧れていた南仏の海辺の町。
降り立った駅は意外にも雑踏の中。
ふーん、ま、駅前ってこんな感じだよねどこも。
その駅前の安宿にチェックインして
鞄を置いて早速外出。

やってきたのはシャガール美術館。
こんなすてきな緑の庭がある。

シャガールを日本で見たときの印象は
思ったより暗くて怖いものだった。
たぶん、あの独特の深い青が日本の光では暗く映ってしまうからか。
イタリアでそれを見たときはもっと明るい印象だった。
さて、シャガールが愛したニースの町で
その絵はどんな物語を語ってくれるのか。

それは何かを純粋に求める強烈な意思、
愛を、恋人や家族とすごす平和を。
愛の画家といわれるシャガール、
その呼び名から温かな印象を受けていたけど、
そこに描かれていた愛は、
渇望し、強く求める愛、
その鮮烈さに私は息をのむ。
のほほんと、比較的ラッキーに生きてきた私は、
こんなにも愛を渇望したことがあっただろうか、、
十分に幸せな人生だけど、でも満たされてる訳ではない、
私もこんなに強く愛を求めていいんだろうか。。

心いっぱいに絵を満たしたあとは、
おなかも満たしたいわけで、
美術館の庭にあるカフェでちょっと早めの晩ご飯。

ニースでどうしても食べてみたかった私の大好物”ニース風サラダ”
この旅の目標のひとつである。
よく冷えた白ワインでのどの渇きを潤しつつサラダを待つ。
ああ、この至福の時。
やってきたサラダは具沢山、
ツナ、卵、アンチョビ、オリーブにたっぷり野菜。
なるほど、これでいいんだ。
そして、カフェなので期待してなかったけど、
これがなかなかどうして美味しかった!

お庭の眺めもよいし、
これ最高だね!

おいしいごはんとワインを皮切りに
南仏の旅ははじまっったばかりなのでした。

旅へ

2013-07-24 13:39:42 |  └・フランス
旅に出た。
クタクタに疲れきった体に
これまたクタクタの皮の鞄を背負って。

どうしても、どうしてもどこかに行きたかった。
私の事を誰も知らない町へ。
そしたら私という物が消えてなくなるそんな気がするから。
消えれば何もかもなかったことになる、
悲しみも、苦しみも、もどかしさも。

クタクタの私と鞄をのせて電車は知らない海辺の町についた。