カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

ロンドンオリンピックの旅(3)~ロンドンと言えばミュージカル!

2012-08-11 23:50:59 | └・海外旅行

マラソンコースの下見でぐったり疲れた体を休めがてら、
午後は憧れのアフタヌーンティへ。
 
ああ、もうこの段々になったお皿、これが憧れよねーー♪
スコーンのおいしさもさることながら、
紅茶!紅茶がおいしのなんのって。
実は私、そんなに紅茶が好きじゃない。
なんか渋いし、たくさんのんだら気分悪くなる。
でもそれはちがった。
おいしい!!!
感動するくらいおいしい!
ちっとも渋くない。
香り豊かで味わい深い紅茶に、初めておいしいと思った。
ああ、きっとこれが本物なんだ。
私が飲んでた渋い紅茶なんて全然別物だったのね。
ああ、よかった、本当のおいしさを知ることができて。

そして、本日、第2のイベント。
ミュージカル鑑賞。
ロンドン行く前にお会いした方がロンドン通で、
行くならミュージカル見た方がいいよとアドバイスいただいた。
そもそも、みんな大好きライオン○ングでさえ爆睡してしまう私、
お話を聞きながらミュージカルかぁぁと思っていつつ、でもせっかくだし、
詳しくないからおすすめの舞台を教えて下さいときいてみたところ、
挙ったのが「ビリー・エリオット」
ん?なんか知ってるかも、と思ったら、
私が大大大好きな映画「リトルダンサー」の基になった舞台でないか。
ええ~!!じゃあぜひとも見たいっ。
チケットはネットで簡単に取れるときいて、早速手配。
出発の前日だったので、母達の同意を得ずに勝手にスケジューリング。
ロンドンで合流してから、明日はミュージカルだからね、と言うと、
母、叔母とも大感激!
りょうこちゃんエライ!!と何度も褒められた。
母の演劇好きは知っていたけど、
叔母もミュージカルを見たかったらしく、
でも、私がこんな女性にと憧れる、心やさしき叔母は、
色んな事を気遣って言い出せなかったらしい。
ありがとう、うれしいわーと少女のように喜んでいる姿を見ると、
なんだか私までうれしくなった。
これも私の機転でなくって、アドバイス下さった方のおかげ、
神の啓示くらい絶妙なアドバイス、ありがとうございました。

そして感動のステージは幕を開ける。
小振りなシアターはクラシックな作りがかわいらしい。
舞台を覗き込むように積み上げられた席に、
生バンドの演奏が駆け上がる。
小さな舞台に、叙情的かつ効果的に駆使されるセットに
躍動するダンス、飛び散る汗、魂の歌、声。
私も一緒に躍動し、笑い、涙し、感じ入る。
スゴイ!
これが、これが、本場の、本物のミュージカル!
こんなに感動した、こんなに楽しい舞台は初めてだ。
私の人生で見たどんな舞台、演劇、映画よりもすざましい感動!
胸の芯をつかまれてぐいぐいと揺さぶられるような感動。
ああ、何度だって見たい、
これを見る為にロンドンに引っ越したっていい。

一日ロンドンを歩いて街の美しさに目を見張り、
アフタヌーンティのおいしさと時間の優雅さに驚き、
ミュージカルの楽しさに心打たれた、
ロンドンの深い深い魅力の渦に落ちていく夜なのでした。

<ロンドンのミュージカルのオンライン予約はこちらでできます>
http://www.seetickets.com/

ロンドンオリンピックの旅(2)~マラソンコースを下見

2012-08-11 23:03:36 | └・海外旅行
 
ヒースロー空港で母と叔母を無事ピックアップして、
翌日、良く晴れたロンドン。
従弟が出場するマラソンのコースを下見がてら歩いくことに。
今回は周回コースとはいえ、片道10キロはあるコースを歩くと
もうよいおばあちゃんの母が誰よりも固く心に決めて来たようなので、
仕方ないからみんな付合う事に。

なんでもこの日の為に毎日1万歩歩いてトレーニングしてきたそうな。
ウォーキングシューズをはきつぶす程に歩いたのよと得意げに
意気揚々とロンドンの街を歩き出す。

古き良き面影を整然と保ったロンドンの街に朝日はキラキラと踊る。
都会なのに淀んだ空気が道の隅に溜っていないのはなぜだろう。

爽やかな朝の空気の中、快調に歩き進めて
やってきたバッキンガム宮殿!
 
うわー、なんかすっごくでかくて固い。
あ!!あ!くるみ割り人形、じゃない衛兵!
かわいーーーーー♡
近づきたいっ、さわりたい。
ああ、でも腰に拳銃差したおまわりさんがこっちみてる。
怒られないかと恐れながらで衛兵が気になってしかたない。
動いて!動かないの??
しゃべる?しゃべって!
私ね、小さい頃いつもくるみ割り人形の音楽を聴きながら眠ってたんだよ。
よくうとうとと夢に見たよ。
何度も君の夢をみたよ。
君は私の事覚えてる??

もちろんあれが本物の人間だって知っているけど、
でもなんだか嬉しくなった。
なぜロンドンに着いてからこんなにドキドキするのか。
それは、ここは私が子どもの頃読んだ色々な物語の舞台だからだ。
ホームズ、メリーポピンズ、小公女、名探偵ポワロ、ピーターパン!
全部大好きだった。
その時思い描いた街が広がっている。
ロンドン!なんて素晴らしい!
 
歓声にふと振り返ると何やら人だかりが。

あ、きっとオリンピックだよ!
あわてて私たちも応援の輪に加わる。

競歩だ。
とても静かにものすごい勢いで走り、いえ歩きすぎていく選手たち。
うわー、なんか感動!
オリンピックだ!オリンピック見ちゃった!
がんばれー!みんながんばれー!!
 
競歩の選手を見送って、セントジェームス公園へ抜ける。

明るい日差しに、心地よい木陰に、
みな思いおもいに憩う。
 
 
植えられた草花の美しさ。
作られすぎない自然さを装いながら、
でも計算され尽くした色の組合せ、開花時期。
整備された庭で花は活き活きと色を誇る。
すっごい素敵!
ああ、こんなお庭ほしいなー。。
 
歩き進めて、ウエストミンスター寺院を見学。
イギリス王政が今だ続いているという歴史をまざまざと見て
震撼にも似た感動を覚える。
存続する、その力はどんなものよりも強い。

そして、ビックベン!
正直ロンドンなんてビックベンがあるだけでしょと思っていた。
ただの観光物件だと思っていたそのビックベンは
想像を遥かに越えて、美しく、尊大だった。
何も誰も太刀打ち出来ない。
威厳あるその姿をただただ眩しく見上げる。
 
汗ばむ陽気の中、美しいロンドンの街を歩く。
 
そろそろお腹もすいてきたし、よく歩いた母に休憩。
ティムズ川に浮かぶ船上レストランでランチにすることに。

じゃーん!フィッシュ&チップス。
おいしくないと評判のイギリス料理の代表格。
でもこれがおいしかった!
衣がかりっと香ばしく揚がっており、
中の白身魚も肉厚でふわっとしておいしい。
こんな船上の簡易レストランみたいなところだから期待してなかったけど、
めっちゃおいしい!
冷えたビールに、最高!
当りだね。
くじ運はそんなにないけど食べ物運はいいときた食いしん坊。

おなかいっぱいでまた元気に歩こうと思いきや、
一度座ると根がはえてしまうのか、なかなか立ち上がらない母。
バスでまわろうか?という私の提案に、”歩く”といいはる。
そう、じゃあとまた歩き始める私たち。
 
 
どこをとっても絵のように美しいロンドンの街なみに励まされながら歩き進める。

トラファルガー広場。

あ、なんかこの辺だったら広いし応援し易いかもね。
ちゃんとコースの下見も忘れてない。
 
オリンピック!
私が走るわけじゃないけどドキドキしてきた。
あーくん今頃どんな気持ちなんだろう。。

明るい夏の日差しに照らされたかわいらしい街角
たくさんの景色が通り過ぎていく。
 
道ばたの花に励まされつつ黙々と歩く私たち。
うつむき加減に歩く母を見て、
何度も、地下鉄で行こうか?バスに乗る?と聞くも
頑として歩くと言い張る九州女の気概ここにあり。

コースの通りセントポール寺院を周り、

ようやくコースの一番端のロンドン塔に到着。
朝イチで出たのに、日ももう傾き始め
ふ~~、遠かったぁ。。
これの3倍以上を走り抜く何てあーくん超人だね。
今更ながらマラソンを走り抜くということのすごさを思い知る。

目標達成で満足顔の母と
川風に吹かれながらタワーブリッジを眺める。
母が健康でいてくれることのありがたさを思う。
ね、テムズ川の船にも乗ってみたいよね。
帰りは船に乗ろうか。
そうね。
今度は素直に頷く母。

あんなに苦心して歩いた道は
あっというまに過ぎていく。
でも川から眺めてもロンドンの大きさはかわらない。
いい街だな~。

この街に来る切欠をくれた従弟に感謝。
明日は彼の思う通りに走れますように。
健闘を深く深く願っているのでした。