夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

続 月次の会・十月

2015-10-28 22:25:02 | 短歌
今月も月次の会には参加できなかったが、先日、学会で岡山に滞在していたときに、運動公園(岡山県総合グラウンド)で美しい夕焼けを見た印象を詠んだ歌を送っていた。

(提出歌)
  秋の日の暮れゆくままに空高き鰯雲やや赤く色づく
(添削後)
  秋の日の暮れゆく空に鰯雲高く流れて赤く色づく

(提出歌)
  秋の日ははや入りはてて肌寒く野を吹く風に尾花はなびく
(添削後)
 秋の日ははや入りはてて肌寒し野を吹く風に尾花はなびく

夕陽が沈む頃になっても、東の空はまだ青空のまま、しかし高く広がる鰯雲は、茜色に染まっていく。
日が没して辺りが暗くなると、にわかに肌寒い風が吹き始め、薄の穂がざわざわと風に揺れる様子が寂しさを誘う。

私は昔から、一年のうち秋がもっとも好きで、秋の夕暮れに勝る風情はないと思っている。
暦の上では間もなく秋も終わり、私のこよなく愛する季節が行ってしまうのが悲しい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。