夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

映画「ALWAYS三丁目の夕日'64」観ました。

2012-03-03 15:44:34 | 映画
漫画の方は『ビッグコミックオリジナル』で読んでいるのだが、映画の方はまったくの初めて。予備知識もなしで観に行った。

薬師丸ひろ子演じる鈴木オートの奥さん(一平君のお母さん)は、漫画からそのまま抜け出してきたのかと思った。六さんが映画では女性(堀北真希)になっていてびっくり。

2時間半近くあったが、内容が濃く、少しも長さを感じなかった。六さんの恋と結婚では、堀北真希が初々しさと一途さをよく演じていたと思う。吉岡秀隆の茶川先生は、正直、最初は好きになれないキャラだったが、父の死、妻の出産、淳之介君の巣立ちを通して、どんどん男らしくなっていくのがわかった。

私が観たのは2Dの方だったのだが、むしろこちらの方がよいのではないかという気がした。昭和が舞台の映画だと、観る側はどうしてもノスタルジックなものを求めてしまうので、あまりリアルに画面の細部まで見えるよりは、少しぼけたくらいの映像の方がよいのではないだろうか。ときどきCGによる映像がくどく感じたが、やはりこの技術なしに1964年をあそこまで再現できなかったろう。

単なる人情話でなく、役者の演技もよく(振り返ってみれば、かなり俳優陣が豪華だ)、一つ一つの台詞も心に残り、映画の世界に引き込まれた。きっと脚本もよいのだろう。エンディングの曲は、いまいち歌詞も曲調も映画の雰囲気とそぐわないような気がして残念だった。

ちょうど両親の青春時代のころの話だと思うので、鑑賞をすすめてみようかと思っている。

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