夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

でーれーガールズ

2015-02-20 23:51:38 | 映画
以前、原田マハの原作小説を読んだことがあったので、どのように映画化されるのか、とても気になっていた。
現在、岡山で先行上映中の『でーれーガールズ』を観に行ったので、簡単に紹介。

さわりだけあらすじ
中学卒業後、東京から岡山に引っ越して来て、地元の名門・白鷺女子高校に入学することになった佐々岡鮎子(優希美青)。
大半の生徒は附属中学から上がってくる中で、鮎子は学校の雰囲気にも岡山弁にもなじむことができないでいた。
しかし、クラスメイトにからかわれていた鮎子を、同じクラスの秋本武美(足立梨花)が助けてくれたのをきっかけに、二人は親しくつきあうようになる。
鮎子はマンガを描くのが大好きで、現在は初の長編『あゆとヒデホの物語』にかかりきりである。
ヒデホは、神戸大学の学生で長身ハンサム、しかもイカすロックンローラー。取り巻きの女性も多く、モテモテなのに、あゆだけを好きでいてくれる。
鮎子は自分の心の中に存在する理想の男性と、自分の分身との恋物語を描いていたのだが、ある日、そのマンガを描いたノートが武美に見つかってしまう。
武美は『あゆとヒデホの物語』が実話だと信じ込むばかりか、ヒデホに夢中になってしまい、鮎子にいつか彼に会わせてくれるよう頼み込む。
…実は武美には人に言えない秘密があった。
生まれつき心臓が弱い彼女は、医者からこのままだと30歳までしか生きられないと言われており、広島の病院で心臓手術を受けるべきだと勧められていた。しかし武美は、成功するという保証もない手術を受けることが恐く、また、素敵な男子とつきあう経験もないままに死ぬこともつらく思っていた。そんな武美にとって、鮎子のマンガに描かれたヒデホは、実際に会ってみたいと熱望させるに十分な、生きる支えのような存在になっていった。
しかし、ヒデホに夢中になるあまり、腕にカッターナイフで“HIDEHO”と彫り込んだ武美に、鮎子が心の中で隔てを置き始め、また、鮎子に(武美には内緒で)現実のボーイフレンドができたことから、二人の関係が微妙にすれ違い始める。
さらに、クリスマス前のこと。鮎子が授業中も熱心に手袋を編むのを見て、武美はヒデホへのプレゼントだと思い、〈あゆとヒデホの恋の応援団〉を自認する自分も二人にプレゼントしようと思い、ペアのマフラーを編んで準備する。
ところが、クリスマスイブの日。
学校帰りに鮎子が喫茶店「ドンキホーテ」でボーイフレンドと待ち合わせし、手袋を渡しているところを、鮎子にヒデホとのペアのマフラーを渡そうと後を追ってきた武美が見てしまう。武美は怒りで逆上し、鮎子にマフラーの入った袋を投げつけて走り去る。
ケンカ別れしたまま、数日後の終業式、武美が広島に転校することになったことが分かり、鮎子は仲直りの機会を失ってしまう。


30年後。
人気漫画家となった鮎子のもとに、母校・白鷺女子高校から、120周年記念式典で講演してほしいと依頼が舞い込むが…。

感想
まだ公開前なので、今回はネタバレなし。
細かい欠点や不満は挙げればキリがないが、原作を読んで、しかも地元の地理に詳しい人間なら当然感じるていのもの。
1980年代初めの時代の雰囲気がよくとらえられていたし、愛すべき岡山の魅力満載の作品だったと思う。
後楽園と旭川周辺の景色が美しく、私は学生時代その近くに下宿していたので、映画の中で懐かしい風景が繰り返し映し出されたのにじーんときてしまった。
女子校(山陽女子がモデル)が舞台だから、登場するのは当然女性ばかりなのだが、女優陣の演技もとてもよかった。
岡山県民だけでなく、ぜひ全国の方々が見て、岡山も岡山弁も好きになってほしいと思う。

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