夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

ロイヤル・アフェア(その2)

2013-06-11 22:37:54 | 映画
あらすじの続き
ヨハンから診察を受けたカロリーネは、
「悪いところはありません。問題はお心です。」
と言われ、ドイツ・ホルシュタインの「夏の離宮」に移ることを勧められる。

カロリーネはそこで、ヨハンから乗馬の手ほどきを受けたり、この国の民衆の置かれた理不尽な状況を教えられたりする中で、次第にヨハンに心を惹かれていく。


その年の夏、コペンハーゲンで天然痘が流行し、王宮の使用人までが罹患する。数ヶ月で700人もが死亡する中で、幼い皇太子が発病することを恐れたヨハンは、予防接種(当時のデンマークでは、まだその効果が疑問視されていた)を受けさせることを進言し、カロリーネが了承する。皇太子への接種が成功すると、カロリーネは市民にも広く接種を受けさせるべきだと言い、その実施を枢密院へ提案する。そんなカロリーネに、ヨハンは自分が匿名で書いた啓蒙思想書『自由な人々』を密かに贈る。

国王と王妃からの信頼を得たヨハンは、カロリーネの助言を受け、自らの理想を実現するために、国王を動かして改革を進めようとする。当然、宮廷内で絶大な権勢を誇る外相・ベルンストルフをはじめ枢密院の貴族たちの強硬な反対に遭うが、国王が枢密院の解散とベルンストルフの罷免を宣言。国王とヨハンが内閣のメンバーとなり、国政を引き継ぐことになる。


「ついに私たちの理想が現実となる日が来た。」
ヨハンたちは矢継ぎ早に改革を進め、わずか数ヶ月で数百の法案を通し、デンマークは一躍、ヨーロッパの先進国として尊敬されるようになる。一方、これより以前から、カロリーネとヨハンは改革の同志として、また男女として惹かれ合い、ある仮面舞踏会の夜に結ばれていたが、この頃、彼女の妊娠が明らかになる。

国王と王妃の不仲は周知の事実で、もう何年も寝室を共にしていないことは王自ら公言しており、知らぬ者はない。カロリーネは国王との夫婦仲を修復し、子どもを産むことを決意するが、国王の継母である皇太后・ユリアーネが今回の懐妊に不審を抱く。そして、王妃の侍女たちを問い詰め、ヨハンとの不倫の確証を得る。


やがてカロリーネは女児を出産し、ルイーセ・アウグスタと名づけられるが、これが不義の子であるという噂は王宮内だけでなく、城下の市民の間にまで流れる。街角では悪徳医師のヨハンが夜な夜な王妃の寝室に通い、子を産ませたと糾弾するビラが貼られたり、それを風刺する人形劇が催されたりしている。皇太后はすでに反体制派を掌握し、国王を懐柔しヨハンを追い落とすための機会を密かにうかがっている。

そして1772年1月16日。舞踏会の夜、皇太后とその一派は民衆を城内に導き入れ、「ドイツ人(=ヨハン)に死を!」という怒号が鳴り響く中、ついにクーデターが決行される。ヨハンとカロリーネは一体どうなるのか?

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