今年最後の桜の姿を眺めたくて、倉敷市街から3㎞ほど南の足高山に行った。
山上の公園の桜はもうすっかり散っているかと思っていたが、まだかなり残っているのに驚いた。
八重桜は今が盛り。
案内表示によると、この足高山は、450年前は海中に浮かぶ島だったそうだ。
山頂部に足高神社があるが、その祭神は『古事記』に出てくる石長比売(いわながひめ)と木之花佐久夜比売(このはなさくやひめ)。後者は、桜の花が咲くように美しい女神なのだという。
今まで私は知らなかったのだが、山の麓のあたりに「このはなさくや桜」という桜の大木があった。
国道2号線沿いの山への入り口から少し登った、目立たない場所に、立派な枝ぶりの木が花をいっぱいに咲かせている姿が見事で、思わず目を奪われてしまった。
桜花求(と)めて来つれば足高の山のふもとに咲くやこの花