今日から短い帰省中。
朝早く岡山を発って、午後から国文学研究資料館へ。
あいにくの雨のため、移動が大変だ。
東京ではもう散りはじめた桜が、今日の雨でどんなに散ってしまうだろうか、と思うと無情な空が恨めしい。
ふと気が付くと、国文研の向こう側、立川市役所前の大通りの桜並木が遠目にも美しく見える。グレイの空に、桜の淡いピンクは映えないけれど、花びらが雨を含んでしおれている様子が、美女の憂い顔のようで、これはこれで風情がないわけでもない。
さて、表題の話。
立川までは、山手線と中央線を乗り継いで来たのだが、その車内CMでSuicaの宣伝をやっていた。
岡山の電車では、映像付きの車内広告なんてない。
しかも、そのCMが、Suicaの利用可能エリアが北海道、首都圏、名古屋、京阪神、九州に広がりました! という内容だったので、どうせ岡山は田舎ですよー、とひがんでしまった。
その次のCMは、夏帆(かほ)演じるOLらしき女の子が、コンビニのレジでSuicaのカードと間違えて、運転免許証を差し出してしまい、「…スイマセン。」
というやつだった。
あー、あるある、でもこれ恥ずかしいんだよね、と思っていたら、自分もやってしまった。桜並木の写真を撮ったあとで、国文学研究資料館に入ろうとして、受付カウンターで利用者カードを差し出したところ、
「あのー、これ、国立国会図書館のカードなんですけど。」
「…スイマセン。」
前者は白とブルー、後者は水色のカードで、違いは歴然としているだけに、このときは非常に恥ずかしかった。夏帆ちゃんを笑えないな、こりゃ…。