日々のこと ふたたび南米チリにて

~南米生活はや11年。子供3人のママ。6年住んだリマを離れ、再びチリへ。育児、お仕事など日常生活を綴ります~

びっくり、ぺルーの予防接種

2012-07-09 01:48:12 | 子育て 2011-2012年
オウジは4ヶ月になりました。

おもちゃを左手から右手へ持ち替えられるようになりました。
なぜか右から左はしません。

先週、Neumococo(肺炎球菌ワクチン)の予防接種に行ってきました。

で、いきなり話がそれますが、
前回、DPT三種混合とHibワクチン、B型肝炎(Hepatitis B)とロタウィルスを近くの病院に打ちに行ったら、
300ソル(115ドル)以上取られて、本当に驚きました。

この国、予防接種、無料じゃないの???

チリでは義務となっている予防接種はどの病院でも無料。
ただ、ロタウィルスとプレベナーはオプションで義務ではなかったので有料でした。

そんなわけで多少の出費は覚悟してたけど、100ドル以上は想定外。
現実問題、そんなに現金持って行ってなかったからあせりましたよ。

1歳になるまでに予防接種を何回もしないといけないのに全額払うの?

でも予防接種代を払えない人たちがたくさんいると思う。

気になったので、検診のときに小児科の先生に聞いてみました。
そしたら、予防接種には、国が出している無料のもの(del EstadoまたはNacional)と任意でお金がかかるほう(particular)
の2種類があるとのこと。

ここで、日本人的感覚だと、国が出す「無料」のものを選ぶのが普通って思いませんか?
でも、この国では違うんです。

私がこのことを質問したときに、先生が意外そうな顔をしました。
口には出して言わないけど「予防接種に出すお金が惜しいの?」みたいなそんな感じ。
いやいや、私には予防接種に大金払うことのほうが意外ですよ。

子供のいる友達数人にどうしているか聞いたところ、
全員、お金を払って受けている、という回答でした

「そうそう、予防接種高いよね。だから1歳になるまではけっこうお金かかるよ」

ひぇ~。

で、みんな同じこと言いました。

「だって、無料で受けられるところなんて公立の病院でしょ、衛生的に心配だし」

そうなんです、チリもそうだったけどペルーでも、
公立の病院は、設備や質は私立とは比べ物にならないほど落ちるし、
ものすごく混んでいて、何ヶ月先まで診察の予約が取れなかったりとか、安い以外にはいいこと無しなんだとか。

だから、普通の人は行かないんです。そういや私も行ったことありません。
みんな高いお金を払ってでも私立の病院へ行きます。まあ、私立もピンきりだけど。
公立の病院へ行くのは、どうやっても私立の診察費を払えない人たち。

だから、ペルーでは予防接種もそれと同じ感覚なんでしょうね。
当然、私が小児科の先生からもらった予防接種表には、particularのスケジュールしか書かれていませんでした。
任意で入る健康保険によっては予防接種に割引が効く場合もあるらしい。

ちなみに、この2種類の予防接種、成分が多少異なるらしく、名前も少し違いました。
particularの予防接種はわりとどの病院でもできるけれど、
国の予防接種を受けられる病院は限られています。

DPT三種混合とHibワクチン、B型肝炎とロタウィルスは計3回受ける必要があるけれど、
1回目をparticularで打った場合は、次もやはりparticularを打つべきとのこと。

でも、厳密にいうと、ロタウィルスは1回目がparticularなら2回目以降も必ずparticularでないといけないけれど、
DPT三種混合とHibワクチン、B型肝炎(Hepatitis B)は2回目から国の予防接種に変えることも可能らしい。

で、ここでやっと今回、打ったNeumococo(肺炎球菌ワクチン)の話に戻りますが、

先生によると
「DPT三種混合とHibワクチン、B型肝炎とロタウィルスは
particularにしたほうがいいけれど、Neumococoは、国のでもいいと思う。
Clinica Javier Pradoで受けられるよ」

とのこと。
この病院は私立病院です。一度、行ったことがあるけど、場所が便利なせいか、すごく混んでいて正直、好きじゃない病院。
別に、お金かかってもいいからほかの病院にしようかとも思ったけど、
うちからなんとか歩いていける距離だし、予防接種だけならまあいっか、と思って行ってみました。

なにやら病院は改装中で、予防接種コーナー(Centro de vacunacion)は狭かったけど、
無事、無料で受けることができました。

必要なものは、
Orden Medico(予防接種名が書かれた医師の指示書)と予防接種表、
あとは、出生証明書のコピーを提示しました。

余談ですが、無垢で愛想のいいオウジ、注射されるとは知らず、看護婦さんにもにこにこ笑いかけてましたが、
次の瞬間、針を刺され、ワーッと泣きました。

女はそんなに甘くないよ、オウジ。
こうやってちょっとずつ人生の酸い甘いを学んでいくのかしら、なんて思って、帰り道に一人笑いしました。



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