テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《金字塔》を、新版で!

2018-09-10 19:34:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しきりィなおしのォ、げつようびィ~!」
「がるる!ぐるがるるるぐる!」(←訳:虎です!良い一週間になれ!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本全国いろいろ有り過ぎた先週でした……が、
 新しい週にはいいことテンコ盛りでありますように!と
 気持ちをシャキっとさせたら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの文庫本を、どうぞ~♪

  



       ―― 世界推理短編傑作集 1 ――



 編者は江戸川乱歩さん、初版は1960年に、
 画像の新版・改題作は2018年7月に発行されました。
 『GREAT SHORT STORIES OF DETECTION vol.1』と
 英語題名が付されています。

 実はこの御本、
 前回記事で御紹介した三谷幸喜さんが
 先々週だったかしら、
 エッセイ『ありふれた生活』で激賞していたものなんです。

「どれもォ~めいさくゥでスよゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:本当の傑作!)

 1960年に刊行された当時は
 『世界短編傑作集』と題されていましたが、
 『世界推理短編傑作集』と改題し、
 集録作品数も6作から8作に増量!
 翻訳が新しくなって、
 解説も新しくなって、
 ミステリ好きな活字マニアさんには注目必至の内容は――

 エドガー・アラン・ポーさん著『盗まれた手紙』
 ウィルキー・コリンズさん著『人を呪わば』
 アントン・チェーホフさん著『安全マッチ』
 アーサー・コナン・ドイルさん著『赤毛組合』
 アーサー・モリスンさん著『レントン館盗難事件』
 アンナ・キャサリン・グリーンさん著『医師とその妻と時計』
 バロネス・オルツィさん著『ダブリン事件』
 ジャック・フットレルさん著『13号独房の問題』

 となっています。

「どれがァいいかなァ~♪」
「がるるぐるるぅ~♫」(←訳:どれもいいなぁ~♫)

 1884年に発表された
 作家・劇作家であるチェーホフさんの『安全マッチ』を
 同業者である三谷幸喜さんが
 絶賛したくなるのは分かりますね。

 でも、、
 “ミステリ小説の偉大なる父”といえば、
 やっぱりポーさんでしょうし。

 私ネーさの個人的な好みでゆけば、
 ドイルさんの『赤毛組合』がベスト!なんですけど。

「どくぼうゥもォ、おもしろいィでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:脱出の難問!)

 『13号独房の問題』の著者、
 ジャック・フットレルさんが
 豪華客船タイタニック号の乗客のひとりであったのは
 有名なお話ですね。

 未発表作品数篇とともに
 帰らぬ人となったフットレルさん……
 もしや、海の底のタイタニック号内には
 その原稿がいまも?と思うと、
 フットレルさんの無念が胸にせまってくるかのようです。

 作家さんにとって、
 完成した作品が手元にありながら、
 それを待ってくれている読者がいると知りながら、
 世に送り出せないとは
 どれほどの痛恨事でしょうか。

「きょうじゅのォ、だいかつやくゥ!」
「がっるぐるるるっるー!」(←訳:もっと読みたかったー!)

 江戸川乱歩さんによる冒頭の『序』、
 そして巻末の戸川安宣さんによる解説も 
 楽しい読み物ですが、
 もう間もなく(9月12日頃)、
 シリーズ第2弾『世界推理短編傑作集2』が
 刊行される予定だそうです。
 ミステリマニアの皆さま、
 『1』と『2』併せて、
 ぜひぜひ、一読を♪



 
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