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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 見る&探る、《かたち》の理由 ~

2023-12-21 22:08:30 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 とまとッ! しんぶんしィ~!」

「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!たいやき焼いた!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日12月21日は《回文の日》ですよ。

 回文――どちらから読んでも同じ、って英語でもあるそうで、

 例えば……『Was it a car or a cat I saw?』。

 シュールな笑いにニヤリとさせられながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 物のかたち図鑑 ――

 

 

 監修は 形の科学会 の皆さん、2023年11月に発行されました。

 『大人もしらない かたちのひみつ』と副題が付されています。

 

   《物のかたち》には理由がある。

 

 科学的な理由から、

 文化や歴史から、

 習慣から、かっこいいから、と

 《かたち》が持つそれぞれの理由を、

 この『かたち図鑑』は解き明かしてゆきますよ。

 

「たおるのォ、ふかふかッ!」

「ぐるーるるがるるる!」(←訳:段ボールの波型構造!)

「あんてなのォ~とげとげッ!」

「がっるるぐるがるる!」(←訳:ヨットの帆の三角形!)

 

 ええ、タオルの手触りがフカフカなのも、

 ヨットのセールが三角形をしているのも、

 きちんと理由があってのこと。

 

 この御本に収録されている《かたち》の理由を

 ぜ~んぶお喋りしたいところですが、

 ネタバレ厳禁!ですので、ここでは1コだけ、

 私ネーさが、なるほど!と感服したエピソードをご紹介いたしましょう。

 

「それはァ~すうがくゥ!」

「ぐるがるるぐる!」(←訳:いや物理学かも!)

 

 サッカーのボールは、なぜ、あの形なのか――

 

  五角形と六角形が組み合わさっている、

  サッカーのボール。

 

  実は、元々のサッカーのボールは、

  細長い革を組み合わせた

  茶色のボール、でした。

 

  しかし、茶色のボールは、

  初期のテレビ受像機の画面では見えにくくて、

  ボールの所在が分かりません。

  視聴者さんのストレスは溜まる一方です。

 

 そこで、スポーツメーカーさんが製作したのは。

 

「しろくろッ!」

「がるるぐーる!」(←訳:2色のボール!)

 

 五角形12枚と、六角形20枚。

 

 “球体にいちばん近い立体“

 とされるこの組み合わせは

 『切頂二十面体(せっちょうにじゅうめんたい)』

 と呼ばれています。

 

 そして、この多面体の考案者は、なんと、

 アルキメデスさん(紀元前287年~紀元前212年)!

 

 古代ギリシアの数学者、物理学者にして、

 技術者、発明家、天文学者でもあったアルキメデスさんが考えた

 《アルキメデスの立体(全13種)》のひとつが、

 『切頂二十面体』なんです。

 

 いやーまさか、アルキメデスさんもね、

 2200年後に大人も子どもも

 『切頂二十面体』を蹴り合う世界が来るとは

 予想しなかったでしょうねえ。

 

「いだいなるゥ~かがくしゃさんッ!」

「ぐっるがるるぐるがるるっる!」(←訳:もっと長生きしてほしかった!)

 

 で、結論は。

 

 サッカーのボールが五角形と六角形の組み合わせなのは、

 いちばん丸くて丈夫な形で、

 TV映りが良かったから。

 

「でスねッ!」

「がる~!」(←訳:納得~!)

 

 というように、

 《物のかたち》に関するQ&Aがたっぷり詰まった図鑑本は、

 児童書ではあるんですけど、

 大人が読んでも楽しい一冊ですよ。

 雑学好きな活字マニアさんにもおすすめですので、

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪