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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 楽しい新訳ホームズさん ~

2023-12-12 22:08:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むむゥ! めうつりィ~しちゃうゥ!」

「がるる!ぐるるがるるる~♫」(←訳:虎です!どれがいいかな~♫)

 

 こんにちは、ネーさです。

 クリスマスさえまだ来ていないのに、

 お正月の福袋売出し予告のメールが続々と……!

 これはおトクかも!と真剣に見入りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 名探偵ホームズ 瀕死の探偵 ――

 

 

 著者はコナン・ドイルさん、2023年10月に発行されました。

 『Sherlock Holmes : The Adventure of the Dying Detective』と英語題名が、

 《コナン・ドイル ショート セレクションⅡ》

 とシリーズ題名が付されています。

 

「せかいィさいこうゥのォ、めいたんていィ!」

「ぐるるがーるるるる!」(←訳:我らがホームズさん!)

 

 理論社さんより刊行されている

 《世界ショートセレクション》シリーズの第23巻には、

 5つの短編作品が収録されています。

 

 『赤毛連盟』

 『青いガーネット』

 『瀕死の探偵』

 『サセックスの吸血鬼』

 『競技場バザー』

 

 というラインナップのうち、

 『赤毛』と『ガーネット』『瀕死の探偵』『吸血鬼』

 の4作品は、名作、人気作として、

 ファンの方々にはよく知られている作品ですね。

 しかし、

 『競技場バザー』……?

 

「はじめてェききましたでス!」

「がるぐるがるる??」(←訳:どのお話だろう??)

 

 聞き覚えないなあ?

 有名な作品を改題したものかな?

 と首を傾げる御方もおられましょうが、

 いえいえ、違うんです。

 

 『競技場バザー』(The Field Bazaar)は、

 《正典》とされるホームズさんの物語60編からはずれる

 《外典》作品。

 

 訳者・千葉茂樹さんの『訳者あとがき』によれば、

 母校エディンバラ大学からの求めに応じて

 コナン・ドイルさんが書いたもの、とのことです。

 

 単行本にしてわずか8ページほどの、

 ホームズさんとワトソンさんの会話を中心とする

 掌編に近い作品の内容は、

 ふふふ、まことに微笑ましい~!

 

「いかにもォ~めいたんていィ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:らしさ全開だよ!)

 

 『競技場バザー』、

 そして『赤毛連盟』『青いガーネット』『サセックスの吸血鬼』、

 表題作品『瀕死の探偵』も、

 未読の方々のため、これ以上のネタバレお喋りは出来ませんが、

 千葉茂樹さんの訳文はとても生き生きとしていて、

 熱心なホームズさんファン諸氏も

 あらためて読みふけってしまうことでしょう。

 

 もっちろん、

 ヨシタケシンスケさんによる題字&表紙画&挿絵(扉絵)も

 最高に楽しい仕上がりです。

 見事なワシ鼻のホームズさんと

 まん丸顔のワトソン博士……

 ああ、お腹の皮がよじれる……!

 

「ぷひひひッ!」

「がるるっ!」

 

 なお、《世界ショートコレクション》シリーズは

 児童書ジャンルの作品ですので、

 皆さま、ぜひ、本屋さんの児童書コーナーで

 探してみてくださいね~♪