「こんにちわッ、テディちゃでス!
ひゃわわわッ! みやざきィさァ~んッ!」
「がるる!ぐるるるるがるぅ!」(←訳:虎です!ナウシカの画だぁ!)
こんにちは、ネーさです。
12月16日の夜は『プロフェッショナル』のジブリ回に見入って、
『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士(前編)』にも……と忙しく過ごしました。
23日放送の『デフ・ヴォイス(後編)』を心待ちにしつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 居酒屋ワカル ――
著者は深谷かほる(ふかたに・かほる)さん、
2023年11月に発行されました。
大人気作《夜廻り猫》シリーズのちょっと番外編というか、
スピンオフ作品、ですね。
「しゅやくゥ、ちぇんじィ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:ワカルくんカモン!)
本編《夜廻り猫》でメインキャストを務めるのは、
渋~い灰色のニャンコ・遠藤平蔵(えんどう・へいぞう)さん。
一方、こちらの《居酒屋ワカル》では、
“かわいいこねこ“(本猫談)の
ワカルくんが中心となって
居酒屋さんでの物語が始まります。
ただね、このワカルくんがですねえ、
やや“天然ちゃん“気味というか、
見切り発車で、食いしん坊で、
でも頑張り屋さんで、
玉子焼きはけっこう上手で。
「えへんッ! とりあえずゥ~のれんをォだしてッ」
「がるぐる~!」(←訳:開店だよ~!)
どこかの繁華街の、
どこかの通りで営業中の
《居酒屋ワカル》。
お店は広くはなくて、
カウンター席が7席か8席ほど。
それでも、なぜかついているんです、
常連さんが……!
「ありがたやッ!」
「ぐるるるぅ~!」(←訳:嬉しいぞぉ~!)
お店のメニューは、
だし巻き玉子、枝豆、ポテサラ、あじのなめろう等、
居酒屋さんらしい御品から、
時にはフレンチトーストや牛丼大盛り(玉子つき)、
ドライカレーにアクアパッツァなんてのも!
……まあ、実はコレには或るカラクリがあるんですけど、
そこはワカルくんの名誉のために
内緒にしておくことにして。
「たいせつゥなのはァ~」
「がるるる!」(←訳:お客さん!)
お店の大将・ワカルくんと
お客さんが語り合うのは、
愚痴や、ちっちゃな自慢や、昔の話や、
こどもの頃の思い出や、
なんてことない世間話。
あ~俺仕事でミスったわ~…
都会の人って冷たいんだなぁ~…
いろいろあって、今は生活立て直し中……
というような、
自分をへこませる幾多の暗黒エピソードも、
ワカル大将と居合わせたお客さんを相手に
思い切ってお喋りしちゃったら、
はい、気持ちはスッキリ!
足取りもしゃっきり!
「すきッぷゥ~したくなるゥ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:なんかいい気分!)
ワカルくんの物語とお客さんの物語、
そして猫たちの物語も加味された
笑いと涙と煙が目に沁みる《居酒屋ワカル》の夜は、
今日もゆっくり更けてゆく――
コミック好きな活字マニアさんに、
お料理好きな方々にもおすすめですよ。
本屋さんのコミック新刊コーナー、
もしくはコミックエッセイ本のコーナーで、
ぜひ、探してみてくださいね~♪