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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《アルフォンス・ミュシャ 展》プチレポ ~

2023-05-29 22:05:50 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほゥ! にぎわッてまスよゥ~!」

「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!盛況だね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 本日は読書をサボり、

 私たちの地元・八王子市の八王子市夢美術館にて開催中の

 《アルフォンス・ミュシャ展》に行ってまいりましたので、

 アートレポをお送りいたしますよ。

 さあ、こちらを、どうぞ~♪ 

  

 アールヌーヴォーを代表する画家、

 アルフォンス・マリア・ミュシャ(ALFONS MARIA MUCHA)さん(1860~1939)。

 

 この展覧会では、

 ミュシャさんが名声を獲得したパリ時代のポスター画から、

 チェコに帰国した後の絵画など、

 ミュシャさんのさまざまな作品が紹介されています。

  

「ひゃあッ! はなやかァ~!」

「ぐるがるるるぅる!」(←訳:目を奪われちゃう!)

  

 パリ時代の作品は、とにかくもう細密で華やかで、

 若く、まだ無名だったミュシャさんが

 “持てるすべてを注ぎ込んだ“ような気魄が感じられます。

  

 ミュシャさんに名声をもたらした

 サラ・ベルナールさん主演の演劇ポスターは、

 大型の作品に並んで、

 ↑上のような小型化された作品の展示もありました。

  

 ↑こちらの商業ポスターも、ミュシャさんらしさがはっきり窺えますね。

 ミュシャさん、連作というか、

 4枚で1組のシリーズ作を数多く描いています。

  

 ↑こちらは、ちょっとロートレックさん風?

  

 制作過程がよく分かる展示もありました。

 ↑こういった下絵が……

  

 ↑こんなポスター作品になって、さらには……

  

 ↑こういうポストカード製品になったりします。

 

 また、あまり知られていませんが、

 ミュシャさんは書籍の装丁や挿絵のお仕事が好きだったようです。

  

 演劇のポスター画でブレイクするよりも前、

 ミュシャさんが高く評価されたのは書籍デザイン分野のお仕事でした。

  

 ブレイク後も、ミュシャさんは書籍のお仕事を止めず、

 米国へ旅した際は、雑誌の表紙画なども描いています。

 会場には、グラフィックデザインやフォントの見本集というべき

 『装飾資料集』も展示されていましたよ。

  

 書籍関連の他に、ミュシャさんがデザインを担ったのは――

  

 ↑母国チェコの紙幣や、

  

 ↑切手も!

「こまかァ~いィ!」

「がるるるぐる!」(←訳:きれいな発色!)

  

 ↑こちらは雑誌に掲載された挿絵で、

 左側の人物がアトリエのミュシャさんなのだとか。

 

「そしてェ、しんはッけんッ!」

「ぐるる~!」(←訳:新説だ~!)

 

 ミュシャさんがサラ・ベルナールさんのポスター画家に起用されたのは、

 印刷所の画家さんたちがクリスマス期間のお休みに入っていて、

 ミュシャさんの他に人材がいなかったから、

 という”伝説“は広く知れ渡っています。

 けれど実は、

 ポスター制作はクリスマスの前にもう始まっていたらしいと、

 展示作品の解説に書かれていました。

 

「ふううむゥ!」

「がるるる??」(←訳:そうなの??)

 

 偶然や奇跡ではなかった――

 サラ・ベルナールさんはミュシャさんの仕事ぶりを知っていて、

 彼の才能をきちんと認め、将来性を評価して

 ポスター制作を発注した可能性が高い、ということでしょうか。

 はたして、真相は……?

  

 ↑美術館のロビーには『スラブ叙事詩』の複製タペストリーも展示されていました。

 

 展覧会の会期は、6月4日まで。

 会場内では写真撮影OK!となっています(フラッシュは不可)。

 ミュシャさんのファンの方々は、

 ぜひ、八王子市の夢美術館へお出掛けくださいね~♪