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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 昔のひとも、おにぎりLOVE! ~

2023-05-18 21:55:15 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ねッちゅうゥしょうゥ、ちゅういィ~でス!」

「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!水分補給必須!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日5月18日も真夏のような気温ですね……

 昼間はもちろん、日が暮れてからも熱気が残っていますから、

 涼しい室内で水分と栄養を補給したら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― おにぎりの文化史 ――

 

 

 監修は横浜市歴史博物館の皆さん、2019年4月に発行されました。

 『おにぎりはじめて物語』と副題が付されています。

 

「あはァ! おにぎりィ~!」

「ぐるるるがるるるーる!」(←訳:日本人のソウルフード!)

 

 年間を通して、

 お昼どきにコンビニでいちばん売れるもの――

 それはおそらく、

 サンドウィッチや冷やし中華などの麺類ではなく、

 《おにぎり》かもしれませんね。

 

 では、

 味付け、具材、海苔、さまざまな点に工夫を凝らした

 バラエティー豊かな現代の《おにぎり》たちの、

 御先祖さまは……?

 

「さかのぼりィ~まスゥ!」

「がるるるるぐるるるる!」(←訳:とりあえず昔むかしへ!)

 

 そも《おにぎり》とは、丸いのか四角いのか。

 

 現在よく見られる《三角形のおにぎり》は、

 明治時代に誕生した、という説があります。

 駅弁の第一号も《おにぎり》だったそうですね。

 

 でも、江戸時代後期に曲亭馬琴さんが

 『猿蟹合戦』考証を行っていて、

 サルとカニが柿の種と交換したのは

 火飯(ひめし←焼きおにぎりの意)と考察しています。

 

 さらに時代を遡って、

 室町時代、平安時代にも、

 《おにぎり》的な食べものがあり、

 さらにさらに昔、

 古墳時代後期(6世紀)の遺跡からも、

 ”握りこぶし大のご飯の塊”が出土!

 

「そっそんなにィ~むかしィ??」

「ぐるるぅがるるる……!」(←訳:凄いなぁおにぎり……!)

 

 この御本は、

 2014年に横浜歴史博物館で開催され、

 大きな反響を呼んだ企画展

 『大おにぎり展――出土資料から見た穀物の歴史』

 の展示図録をベースに、

 新た加筆・再構成したものです。

 

 本文の前半部分では

 《おにぎり》の変遷を図版資料で追いかけ、

 後半部分では『古墳時代の炊飯方法』を実験したりと、

 《おにぎり》の歴史を明らかにしてゆきますが、

 いやー予想外に長い歴史だったわねえ。

 

「まさかのォ、こふんじだいィ!」

「がっるぐるる!」(←訳:もっと昔かも!)

 

 これからも、日本の歴史と重なるように続いてゆく、

 《おにぎり》と《米食》の歴史。

 

 また、

 歴史好きな方々にご覧いただきたいのは、

 本分44ページの、

 『酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)』図版です。

 室町時代に制作されたという絵巻に描かれているのは、

 卵形の《おにぎり》や、

 お饅頭か、お餅……?

 この頃の食卓はいったいどんなだっただろうかと

 好奇心が燃え上がりますよ。

 

「たべてェみたいィ!」

「ぐるっるがるる!」(←訳:味わってみたい!)

 

 食いしん坊を自認する活字マニアさんは、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪