「こんにちわッ、テディちゃでス!
ねッちゅうゥしょうゥ、ちゅういィ~でス!」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!水分補給必須!)
こんにちは、ネーさです。
今日5月18日も真夏のような気温ですね……
昼間はもちろん、日が暮れてからも熱気が残っていますから、
涼しい室内で水分と栄養を補給したら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― おにぎりの文化史 ――
監修は横浜市歴史博物館の皆さん、2019年4月に発行されました。
『おにぎりはじめて物語』と副題が付されています。
「あはァ! おにぎりィ~!」
「ぐるるるがるるるーる!」(←訳:日本人のソウルフード!)
年間を通して、
お昼どきにコンビニでいちばん売れるもの――
それはおそらく、
サンドウィッチや冷やし中華などの麺類ではなく、
《おにぎり》かもしれませんね。
では、
味付け、具材、海苔、さまざまな点に工夫を凝らした
バラエティー豊かな現代の《おにぎり》たちの、
御先祖さまは……?
「さかのぼりィ~まスゥ!」
「がるるるるぐるるるる!」(←訳:とりあえず昔むかしへ!)
そも《おにぎり》とは、丸いのか四角いのか。
現在よく見られる《三角形のおにぎり》は、
明治時代に誕生した、という説があります。
駅弁の第一号も《おにぎり》だったそうですね。
でも、江戸時代後期に曲亭馬琴さんが
『猿蟹合戦』考証を行っていて、
サルとカニが柿の種と交換したのは
火飯(ひめし←焼きおにぎりの意)と考察しています。
さらに時代を遡って、
室町時代、平安時代にも、
《おにぎり》的な食べものがあり、
さらにさらに昔、
古墳時代後期(6世紀)の遺跡からも、
”握りこぶし大のご飯の塊”が出土!
「そっそんなにィ~むかしィ??」
「ぐるるぅがるるる……!」(←訳:凄いなぁおにぎり……!)
この御本は、
2014年に横浜歴史博物館で開催され、
大きな反響を呼んだ企画展
『大おにぎり展――出土資料から見た穀物の歴史』
の展示図録をベースに、
新た加筆・再構成したものです。
本文の前半部分では
《おにぎり》の変遷を図版資料で追いかけ、
後半部分では『古墳時代の炊飯方法』を実験したりと、
《おにぎり》の歴史を明らかにしてゆきますが、
いやー予想外に長い歴史だったわねえ。
「まさかのォ、こふんじだいィ!」
「がっるぐるる!」(←訳:もっと昔かも!)
これからも、日本の歴史と重なるように続いてゆく、
《おにぎり》と《米食》の歴史。
また、
歴史好きな方々にご覧いただきたいのは、
本分44ページの、
『酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)』図版です。
室町時代に制作されたという絵巻に描かれているのは、
卵形の《おにぎり》や、
お饅頭か、お餅……?
この頃の食卓はいったいどんなだっただろうかと
好奇心が燃え上がりますよ。
「たべてェみたいィ!」
「ぐるっるがるる!」(←訳:味わってみたい!)
食いしん坊を自認する活字マニアさんは、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪