「こんにちわッ、テディちゃでス!
もももッ、もッたいなァ~いィッ!」
「がるる!ぐるがるぐるる~!」(←訳:虎です!よいオケなのに~!)
こんにちは、ネーさです。
今冬期ドラマのダークホース『リバーサル オーケストラ』、
来週が最終回だなんて、ああ、もったいない!
続編を!スピンオフを!と玉響の皆さんにエールを送りながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は“音楽つながり“で、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ショパン・コンクール見聞録 ――
著者は青柳いづみこ(あおやぎ・いづみこ)さん、
2022年10月に発行されました。
『革命を起こした若きピアニストたち』と副題が付されています。
ショパン・コンクール――
5年に1度行われ、
世界3大コンクールの中で最も権威がある、とされるのが、
フレデリック・フランソワ・ショパンさん(1810?~1849)の
故国ポーランドで開催されるこのピアノ・コンクールです。
「いだいなァ、えいかんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:演奏者の登竜門!)
2021年に催行された
第18回のショパンコンクールは、
多くのピアニストさんにとって、
また音楽を愛する人びとにとっても
特別なものとなりました。
本来ならば2020年に予定されていたものが、
コロナ禍のために1年延期、
予備予選も4月から7月へ延期、と
スケジュールの変更を余儀なくされたのです。
「それでもォ~…」
「がるるるぐる!」(←訳:負けないもん!)
1年の遅れ、何するものぞ。
そんな気概が、
コンテスタント(コンクール参加者)さんたちを
動かしたのでしょうか、
PCR検査とワクチン接種を義務付けられ、
心労も大きかったでしょうに、
応募者数は史上最多、
本選に臨むのも史上最多の12名、という、
かつてない盛況ぶりとなりました。
著者・青柳さんも、
コンテスタントさんたちと同じく、
ポーランドへ向かいます。
コンテストを観戦するために。
“新しいショパン“に触れるために。
「ほとんどォ~いのちがけッ?」
「ぐるがるるぐるっうぅる!」(←訳:音楽人生が変わっちゃう!)
5年に1度、というコンクール開催期間に合わせて、
如何に自分のピークをもってゆくか。
曲の選択を、どうするか。
どう弾くか――弾き切るか。
若きピアニストさんたちだけでなく、
審査員さんたち、
観客さんたちの人生にも
大きな影響をもたらす、
ポーランドの国事とさえいえるコンクール。
著者・青柳さんはコンクールの歴史、
予選の出来映え、
審査の難しさを語りながら、
ファイナリストたちのプロフィールにも
目を配らずにはいられません。
12人の、ピアニスト。
音楽の未来を、変えるかもしれない12人。
はたして、
審査の結果は……?
「ぜんいんにィ、はくしゅッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:拍手を送りたい!)
御本の後半では、
ファイナルには進めなかったものの
素晴らしい演奏を披露したコンテスタントさんについての
こまやかな解説も記されています。
ただのコンテスト観覧記録には留まらない、
チカラのこもった熱いノンフィクション作品を、
皆さま、ぜひ~♪