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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 大コンクールを、観客席から ~

2023-03-09 22:01:12 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 もももッ、もッたいなァ~いィッ!」

「がるる!ぐるがるぐるる~!」(←訳:虎です!よいオケなのに~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今冬期ドラマのダークホース『リバーサル オーケストラ』、

 来週が最終回だなんて、ああ、もったいない!

 続編を!スピンオフを!と玉響の皆さんにエールを送りながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は“音楽つながり“で、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― ショパン・コンクール見聞録 ――

 

 

 著者は青柳いづみこ(あおやぎ・いづみこ)さん、

 2022年10月に発行されました。

 『革命を起こした若きピアニストたち』と副題が付されています。

 

 ショパン・コンクール――

 5年に1度行われ、

 世界3大コンクールの中で最も権威がある、とされるのが、

 フレデリック・フランソワ・ショパンさん(1810?~1849)の

 故国ポーランドで開催されるこのピアノ・コンクールです。

 

「いだいなァ、えいかんッ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:演奏者の登竜門!)

 

 2021年に催行された

 第18回のショパンコンクールは、

 多くのピアニストさんにとって、

 また音楽を愛する人びとにとっても

 特別なものとなりました。

 

 本来ならば2020年に予定されていたものが、

 コロナ禍のために1年延期、

 予備予選も4月から7月へ延期、と

 スケジュールの変更を余儀なくされたのです。

 

「それでもォ~…」

「がるるるぐる!」(←訳:負けないもん!)

 

 1年の遅れ、何するものぞ。

 

 そんな気概が、

 コンテスタント(コンクール参加者)さんたちを

 動かしたのでしょうか、

 PCR検査とワクチン接種を義務付けられ、

 心労も大きかったでしょうに、

 応募者数は史上最多、

 本選に臨むのも史上最多の12名、という、

 かつてない盛況ぶりとなりました。

 

 著者・青柳さんも、

 コンテスタントさんたちと同じく、

 ポーランドへ向かいます。

 コンテストを観戦するために。

 “新しいショパン“に触れるために。

 

「ほとんどォ~いのちがけッ?」

「ぐるがるるぐるっうぅる!」(←訳:音楽人生が変わっちゃう!)

 

 5年に1度、というコンクール開催期間に合わせて、

 如何に自分のピークをもってゆくか。

 曲の選択を、どうするか。

 どう弾くか――弾き切るか。

 

 若きピアニストさんたちだけでなく、

 審査員さんたち、

 観客さんたちの人生にも

 大きな影響をもたらす、

 ポーランドの国事とさえいえるコンクール。

 

 著者・青柳さんはコンクールの歴史、

 予選の出来映え、

 審査の難しさを語りながら、

 ファイナリストたちのプロフィールにも

 目を配らずにはいられません。

 

 12人の、ピアニスト。

 音楽の未来を、変えるかもしれない12人。

 

 はたして、

 審査の結果は……?

 

「ぜんいんにィ、はくしゅッ!」

「がるるぐるるる!」(←訳:拍手を送りたい!)

 

 御本の後半では、

 ファイナルには進めなかったものの

 素晴らしい演奏を披露したコンテスタントさんについての

 こまやかな解説も記されています。

 

 ただのコンテスト観覧記録には留まらない、

 チカラのこもった熱いノンフィクション作品を、

 皆さま、ぜひ~♪