「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ~まんげつゥ!なのでスよッ」
「がるる!ぐるるるがるるるる!」(←訳:虎です!虫たちが起き出すよ!)
こんにちは、ネーさです。
3月の満月《WORM MOON(芋虫月)》の発祥は、
ネイティブアメリカンの伝承だそうですね。
北米の古い文化にも《啓蟄》があるんだわ~と感心しつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 町田忍の昭和遺産100 ――
著者は町田忍(まちだ・しのぶ)さん、
2021年6月に発行されました。
『令和の時代もたくましく生きる』
と副題が付されています。
《昭和遺産》……
それは、令和の現代に於いては滅びゆく定めのもの……
「もふふゥ! ざァ~んねんながらァ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:そうは行きません!)
ええ、そうなんですよね。
1926年12月から1989年1月まで、
昭和天皇が在位した64年間――
日本の歴史では、いえ、世界史上でも、
60年以上続いた元号は稀であり、
“最も長く続いた元号“といえば、《昭和》なのです。
30年以上も前に終わってしまいましたが、
64年間の“重み“はなかなかのもので、
《昭和》に生まれたさまざまな文化は
令和の今も健在ですよね。
「けんちくゥ、てつどうゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:お菓子や雑貨!)
著者・町田さんは
『昭和の玉手箱』
『輝き続ける商品』
『愛される乗り物』……などの章に分け、
私たちの身の周りに残る《昭和》を
ピックアップしてゆきます。
富山の内外薬品さんの宣伝桶『ケロリン』。
横浜・崎陽軒さんのシウマイ弁当に添えられている
醤油入れ『ひょうちゃん』の変遷。
一粒三百メートル!の『グリコのキャラメル』。
ケンタさん店頭の、『カーネルおじさん』人形。
「にほんッおりじなるゥ~!」
「ぐるるがる?」(←訳:呪いも発動?)
ただ、モノによっては、風前の灯状態にあるもの、
ほぼ絶滅?なものも有りますね。
本文176~177で紹介されているのは、
『軍人将棋』って……
いったい何?
231ページの『薬味紙』っていうのも、
初耳ですねえ。
「めずらしいィ~!」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:でもどこか懐かしい!)
この懐かしさ、既視感はどこから来るのかしら?
と考えたら、
ああ、そうでした!
『となりのトトロ』の、
草壁さんのお家ですね!
サツキちゃんメイちゃん姉妹の、
可愛らしい文具、ランドセル、
入院中のお母さんに手紙を書くときに使った便箋、
部屋の隅の小物……
交換手さんを通しての電話、
足踏み式ミシンも、
渦巻き型の蚊取り線香も。
「ひッこしィのォ、にもつゥはァ~」
「がーるぐるるがるるる!」(←訳:オート三輪が運びます!)
メイちゃんサツキちゃん(とトトロたち)が
生き生きと駆ける《昭和》から、
時代の荒波を乗り越えて現代へ。
あ~これ知ってる!
これは見たことないぞ?
などと頷いたり首を傾げたりしてしまう
《昭和》な一冊を、
皆さま、ぜひ、覗いてみてくださいね~♪