テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 時計の針を、ちょっと戻せば ~

2023-03-07 22:10:38 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ~まんげつゥ!なのでスよッ」

「がるる!ぐるるるがるるるる!」(←訳:虎です!虫たちが起き出すよ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 3月の満月《WORM MOON(芋虫月)》の発祥は、

 ネイティブアメリカンの伝承だそうですね。

 北米の古い文化にも《啓蟄》があるんだわ~と感心しつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 町田忍の昭和遺産100 ――

 

 

 著者は町田忍(まちだ・しのぶ)さん、

 2021年6月に発行されました。

 『令和の時代もたくましく生きる』

 と副題が付されています。

 

 《昭和遺産》……

 それは、令和の現代に於いては滅びゆく定めのもの……

 

「もふふゥ! ざァ~んねんながらァ~」

「ぐるるがるるるる!」(←訳:そうは行きません!)

 

 ええ、そうなんですよね。

 1926年12月から1989年1月まで、

 昭和天皇が在位した64年間――

 日本の歴史では、いえ、世界史上でも、

 60年以上続いた元号は稀であり、

 “最も長く続いた元号“といえば、《昭和》なのです。

 

 30年以上も前に終わってしまいましたが、

 64年間の“重み“はなかなかのもので、

 《昭和》に生まれたさまざまな文化は

 令和の今も健在ですよね。

 

「けんちくゥ、てつどうゥ!」

「がるるるぐる!」(←訳:お菓子や雑貨!)

 

 著者・町田さんは

 『昭和の玉手箱』

 『輝き続ける商品』

 『愛される乗り物』……などの章に分け、

 私たちの身の周りに残る《昭和》を

 ピックアップしてゆきます。

 

 富山の内外薬品さんの宣伝桶『ケロリン』。

 

 横浜・崎陽軒さんのシウマイ弁当に添えられている

 醤油入れ『ひょうちゃん』の変遷。

 

 一粒三百メートル!の『グリコのキャラメル』。

 

 ケンタさん店頭の、『カーネルおじさん』人形。

 

「にほんッおりじなるゥ~!」

「ぐるるがる?」(←訳:呪いも発動?)

 

 ただ、モノによっては、風前の灯状態にあるもの、

 ほぼ絶滅?なものも有りますね。

 

 本文176~177で紹介されているのは、

 『軍人将棋』って……

 いったい何?

 

 231ページの『薬味紙』っていうのも、

 初耳ですねえ。

 

「めずらしいィ~!」

「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:でもどこか懐かしい!)

 

 この懐かしさ、既視感はどこから来るのかしら?

 と考えたら、

 ああ、そうでした!

 『となりのトトロ』の、

 草壁さんのお家ですね!

 

 サツキちゃんメイちゃん姉妹の、

 可愛らしい文具、ランドセル、

 入院中のお母さんに手紙を書くときに使った便箋、

 部屋の隅の小物……

 交換手さんを通しての電話、

 足踏み式ミシンも、

 渦巻き型の蚊取り線香も。

 

「ひッこしィのォ、にもつゥはァ~」

「がーるぐるるがるるる!」(←訳:オート三輪が運びます!)

 

 メイちゃんサツキちゃん(とトトロたち)が

 生き生きと駆ける《昭和》から、

 時代の荒波を乗り越えて現代へ。

 

 あ~これ知ってる!

 これは見たことないぞ?

 などと頷いたり首を傾げたりしてしまう

 《昭和》な一冊を、

 皆さま、ぜひ、覗いてみてくださいね~♪

 

 

コメント
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