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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ドイツの町並みに、熱視線! ~

2022-12-14 22:00:57 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ひがしのォそらにィ~ちゅうもくゥ!」

「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!流れ星カモン!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日12月14日夜は、双子座流星群がピークに!

 寒~い中での天体観測に臨む方々は

 充分に厚着してくださいね。

 観測はパスして読書タイム優先!という御方は、

 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― ドイツの家と町並み図鑑 ――

 

 

 著者は久保田由希(くぼた・ゆき)さん、

 チカ・キーツマンさん、

 2022年11月に発行されました。

 日本にはあまり知られていない

 ドイツの住宅を紹介してくれる《図鑑》ですよ。

 

「おやッ? おはつにィおめにかかりィますがァ~…」

「ぐるるがるるる?」(←訳:どこか懐かしい?)

 

 宮殿、美術館や博物館など有名な建築ではないのに、

 どこか既視感があるような

 ドイツの町並み……。

 

 いったいどこで見かけたのかといえば、

 ええ、一部の活字マニアさんには

 心当たりがあるかもしれません。

 

 思い起こされるのは、画家・東山魁夷さんが描いた

 ドイツの風景……!

 

 東山さんの作品は書籍の装画に使われていたり、

 画集にも収録されているので、

 見覚えがあるのも道理、ですね。

 

 しかし、

 御本巻末の、著者・久保田さんによる『おわりに』から

 私たちは意外な事実を知ることになります。

 ちょっと引用させていただきますと――

 

  《じつは、本書のように

   ドイツ全国の身近な建築を

   幅広く取り上げた一般向けの本を、

   私はドイツで見たことがありません》

 

「むむむゥ!」

「がるるるる?」(←訳:そうなんだ?)

 

 そんな本があればいいのにと、

 ずっと願っていました、という

 久保田さん&キーツマンさん。

 

 建築好きなおふたりが見つけ出し、

 写真撮影もご自身で行ったという

 美しい『ドイツの家と町並み』には、

 情熱と愛情が溢れています。

 

 個性的だなぁ!と感心させられる

 茅葺屋根の家々。

 

 中世の趣きを伝える

 ギーベルハウスの正面(ファサード)と塔。

 

 19世紀のユーゲントシュティール建築は

 曲線的な装飾が目を惹き、

 20世紀前半の表現主義建築は直線的。

 

 バルト海沿岸には、

 海岸保養地建築と呼ばれる

 リゾート地独特の建物も。

 

「たのしィ~♪」

「ぐるるがる!」(←訳:多彩で多様!)

 

 ドイツの風土、

 地域ごとの湿度や日照時間、

 吹く風の強ささえ、

 そっと訴えかけてくる建物たちが発する

 “温かみ”。

 

 建築の図鑑、ではありますが、

 写真集でもあるこの御本は、

 アート好きな方々にもおすすめですよ。

 著者の久保田さんとキーツマンさんに

 心からの拍手を送りつつ、

 本屋さんで、図書館で、

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

「ぞくへんッ、ありィかなッ?」

「がるるぐるる~!」(←訳:あるといいな~!)