「こんにちわッ、テディちゃでス!
ひがしのォそらにィ~ちゅうもくゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!流れ星カモン!)
こんにちは、ネーさです。
今日12月14日夜は、双子座流星群がピークに!
寒~い中での天体観測に臨む方々は
充分に厚着してくださいね。
観測はパスして読書タイム優先!という御方は、
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ドイツの家と町並み図鑑 ――
著者は久保田由希(くぼた・ゆき)さん、
チカ・キーツマンさん、
2022年11月に発行されました。
日本にはあまり知られていない
ドイツの住宅を紹介してくれる《図鑑》ですよ。
「おやッ? おはつにィおめにかかりィますがァ~…」
「ぐるるがるるる?」(←訳:どこか懐かしい?)
宮殿、美術館や博物館など有名な建築ではないのに、
どこか既視感があるような
ドイツの町並み……。
いったいどこで見かけたのかといえば、
ええ、一部の活字マニアさんには
心当たりがあるかもしれません。
思い起こされるのは、画家・東山魁夷さんが描いた
ドイツの風景……!
東山さんの作品は書籍の装画に使われていたり、
画集にも収録されているので、
見覚えがあるのも道理、ですね。
しかし、
御本巻末の、著者・久保田さんによる『おわりに』から
私たちは意外な事実を知ることになります。
ちょっと引用させていただきますと――
《じつは、本書のように
ドイツ全国の身近な建築を
幅広く取り上げた一般向けの本を、
私はドイツで見たことがありません》
「むむむゥ!」
「がるるるる?」(←訳:そうなんだ?)
そんな本があればいいのにと、
ずっと願っていました、という
久保田さん&キーツマンさん。
建築好きなおふたりが見つけ出し、
写真撮影もご自身で行ったという
美しい『ドイツの家と町並み』には、
情熱と愛情が溢れています。
個性的だなぁ!と感心させられる
茅葺屋根の家々。
中世の趣きを伝える
ギーベルハウスの正面(ファサード)と塔。
19世紀のユーゲントシュティール建築は
曲線的な装飾が目を惹き、
20世紀前半の表現主義建築は直線的。
バルト海沿岸には、
海岸保養地建築と呼ばれる
リゾート地独特の建物も。
「たのしィ~♪」
「ぐるるがる!」(←訳:多彩で多様!)
ドイツの風土、
地域ごとの湿度や日照時間、
吹く風の強ささえ、
そっと訴えかけてくる建物たちが発する
“温かみ”。
建築の図鑑、ではありますが、
写真集でもあるこの御本は、
アート好きな方々にもおすすめですよ。
著者の久保田さんとキーツマンさんに
心からの拍手を送りつつ、
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪
「ぞくへんッ、ありィかなッ?」
「がるるぐるる~!」(←訳:あるといいな~!)