「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぷいぷいィ~ッ!」
「がるる!ぐる~っ!」(←訳:虎です!プイ~っ!)
こんにちは、ネーさです。
『PUI PUIモルカーDS編』はあと2話……
『鎌倉殿の13人』も……『孤独のグルメ シーズン10』も……
大好きなドラマの放送が終わりに近付くのは
悲しいものですが、
さあ、ここは元気を出して読書タイム!ですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 川瀬巴水探索 ――
編者は川瀬巴水とその時代を知る会の皆さん
(代表者は染谷智幸さん)、
2022年10月に発行されました。
『無名なる風景の痕跡をさがす』と副題が付されています。
「ちかごろォ、だいにんきィ~!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:版画の詩人さん!)
川瀬巴水(かわせ・はすい)さん(1883~1957)。
明治中頃から昭和初期にかけて制作され、
浮世絵の近代化・復興を目指した
《新版画》を確立させた版画家さんとして、
近年は大人気を博している御方ですね。
いや、何年か前までは、
日本よりも外国での人気&評価が高くて、
巴水さんの画集を手に入れたいのなら
大型書店さんの洋書売場へ行け、
なんて言われたりしていたものですけれど。
「さまがわりィ~しましたでスゥ!」
「がっるぐる~!」(←訳:ホッとした~!)
日本でもようやく巴水さんのお名前が
メジャーになってきて、これでひと安心♫
とは申せません。
巴水さんが描いた《美しい日本》の風景、
これはいったいどこなんだろう?
と考え始めると……?
「うゥ~…どこだろうッ??」
「ぐるるるるる~!」(←訳:分からないよ~!)
作品の題名に
『○○村』『○○郷』などの表記があっても、
それは村郷のどの辺りなのか、
いやそもそも、
その村や郷は今も存在しているのか、
町名が変わったり、
開発で地形も変化していたりするのじゃないか。
巴水さんが描いた“懐かしい日本”は
もしや、とうに消えてしまっているのでは……?
「あううううゥ!」
「がるるる~!」(←訳:有りそう~!)
川瀬巴水とその時代を知る会の会員さんたちは、
巴水さんの版画を手に
探索に乗り出します。
有名な古跡や、
観光地であったならともかく、
無名の水辺、
海岸、山道や辻――
詳しい所番地の記載もないその“風景”の地へ、
知る会の方々は
辿り着くことが出来るのでしょうか。
「ここはァ、いッぽずつゥ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:進んでゆこう!)
かつて、
ひとりの版画家さんのこころを打った
“懐かしい日本”を求めて。
本文中には、
巴水さんの版画、
明治の日本と現代の日本を比較する写真など、
図版資料も豊富に収録されています。
巴水さんのファンの方々、
近代史好きな方々は
ぜひ、手に取ってみてくださいね。
旅好きな方々にも、おすすめですよ~♪