テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 夜めぐりのニャンコたち ~

2022-12-04 21:45:37 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むむゥ! ふゆがァ~きちゃッたでスゥ!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!秋よさらば!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ああ、ネコ鍋に混ざりたい!と思ってしまう

 朝方の冷え込み……

 そんな冬の日の読書タイムは、

 さあ、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 夜廻り猫 9 ――

 

 

 著者は深谷かほる さん、2022年11月に発行されました。

 《夜廻り猫》シリーズの最新刊です。

 

「おめでとうゥございまス!」

「ぐるがるるるぐるるる~!」(←訳:TVアニメ化されるよ~!)

 

 放送時期やキャスト&スタッフさんに関する

 詳報はまた後日、とのことですが、

 あの猫、この猫、人間たちが

 アニメになってモフモフ動き出すのかと思うと、

 期待値もパフパフと上昇してゆきますね。

 

 そして、発売されたばかりの、

 この9巻では――

 

「なぜかァ、ふゆのォ~おはなしィ!」

「がるぐるるる!」(←訳:目につきます!)

 

 寒さに猫たちも身を寄せ合う、

 晩秋の町、冬の夜更け、聖夜の路上……

 

 しかし、人の世とは不便なもので、

 どれほど寒かろうと、

 独りで耐えねばならぬ

 事情やら境遇やらがあるのでした。

 

 そんなとき、

 グッと涙をこらえていると、

 或いは、堪え切れずに

 ひとつぶふたつぶ涙を零していると。

 

「なみだのォ、においィ……!」

「ぐるがるるる!」(←訳:すぐ行きます!)

 

 スッ飛んで来てくれるのは、

 お野良な灰色の猫、

 遠藤平蔵さんと、

 相棒の子猫・重蔵くん。

 

 ふたりは、問題を即刻解決してくれる

 スーパーキャット……ではありません。

 お金はなく、

 オリンピアン並みの剛力ファイターでもなく、

 持っているのは、ただ

 《寄り添う》チカラのみ。

 

 睡眠時間すら取れないヤングケアラーさんに、

 遠い北極の海のシロクマさんに、

 愛娘を喪ったお母さんに、

 ひとり暮らしの学生さんに、

 野良ニャンコを慈しんでくれる さっちゃん。

 

 そのヒトたちの、

 あるいは

 仲間の猫たち犬たちの、

 横に座って、話を聞いて。

 

「それだけでもォ~」

「がっるぐるる!」(←訳:ホッとするよ!)

 

 思えば、

 2019年末にパンデミックが始まってから、

 いえ、そのずっと前から、

 世界は苦しい溜め息に満ちていて、

 でもそのため息を、

 ほんのちょっとでも

 薄めることが出来るなら。

 風通しを良く出来るなら。

 

 たぶん、そのために、

 今日も遠藤さんの夜回りは続きます。

 どれほどお腹が減っていても。

 冷たい雨が降っていても。

 

「にゃんこたちのォ、こいもようゥもォ~」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:応援してあげてね!)

  

 WEBで既に《夜廻り猫》は読んでます!

 という御方も、

 単行本には↑上の画像のように

 『描き下ろしポストカード』が入ってますし、

 新作イラストも収録されていますよ。

 

 夜廻りする全ニャンズの幸せを祈り、

 アニメでニャンズに会える日を心待ちにしつつ、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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