「こんにちわッ、テディちゃでス!
がくぶるゥ~なのでスよゥ!」
「がるる!ぐるるぅ~…」(←訳:虎です!重いよぅ~…)
こんにちは、ネーさです。
いやぁ~もう、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第32回、
ストーリーの重さ暗さに打ちのめされました……
ここは何とかメンタルをリカバリーしなくちゃ!という訳で、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの御本で気分転換を、どうぞ~♫
―― よろずを引くもの ――
著者は西條奈加(さいじょう・なか)さん、
2022年5月に発行されました。
《お蔦さんの神楽坂日記》
とシリーズ題名が付されています。
「おしゃれなァ、おつたさんッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:今回も健在です!)
地理的に見て、“東京の真ん中“に位置するのが、
神楽坂(かぐらざか)。
山手線が描く大きな円の、
ほぼ中央あたりにあって、
しかし不思議なことに、
“昔っぽさ”というか、
昭和の風情を湛えるお店や住宅は
令和の今も現役で活躍しています。
多喜本(たきもと)履物店を営む
お蔦(つた)さんこと
滝本津多代(たきもと・つたよ)さんも、
孫の望(のぞむ)くんと暮らしながら、
あっちに顔を出したり、
こっちに呼ばれたり、と
大忙しの毎日で。
「きょうもォ、およばれェでスかッ?」
「がるぐるるがるる?」(←訳:いや空気が重いよ?)
大河ドラマの修羅場を想わせる
シリアスな表情のお蔦さん……
もちろん、その憂い顔には理由があります。
最近、神楽坂商店街で
大問題になっているのは、万引き。
いえ、神楽坂商店街に限りませんよね、
お店を経営している方々にとって
万引きは到底看過できるものじゃありません。
望くんは幼馴染の洋平(ようへい)くんと
万引き犯特定作戦を開始したものの……
「あれれッ? どうしたのでスかァ?」
「ぐるるがる?」(←訳:消極的だね?)
万引き犯を捕まえることに、
あまり乗り気でなさそうなお蔦さん。
いったいなぜ?
と望くんたちは首を傾げますが……?
「せつめいィ、してくださいィなッ!」
「がるるる!」(←訳:お蔦さん!)
長く神楽坂に暮らしてきた
お蔦さんならではの、智慧と、機微。
表題作品『よろずを引くもの』を含む
7つの短編作品の中には、
私たちの地元であるここ八王子が
ちょっぴり登場する
『山椒(さんしょう)母さん』
もありました♪
シリーズの愛読者さんにも、
初めて読みます!という方々にも楽しめる
《お蔦さんの神楽坂日記》最新作、
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♫