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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 街角に、きらり ~

2022-08-22 21:06:24 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 がくぶるゥ~なのでスよゥ!」

「がるる!ぐるるぅ~…」(←訳:虎です!重いよぅ~…)

 

 こんにちは、ネーさです。

 いやぁ~もう、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第32回、

 ストーリーの重さ暗さに打ちのめされました……

 ここは何とかメンタルをリカバリーしなくちゃ!という訳で、

 さあ、本日の読書タイムは、

 こちらの御本で気分転換を、どうぞ~♫

  

 

 

       ―― よろずを引くもの ――

 

 

 著者は西條奈加(さいじょう・なか)さん、

 2022年5月に発行されました。

 《お蔦さんの神楽坂日記》

 とシリーズ題名が付されています。

 

「おしゃれなァ、おつたさんッ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:今回も健在です!)

 

 地理的に見て、“東京の真ん中“に位置するのが、

 神楽坂(かぐらざか)。

 山手線が描く大きな円の、

 ほぼ中央あたりにあって、

 しかし不思議なことに、

 “昔っぽさ”というか、

 昭和の風情を湛えるお店や住宅は

 令和の今も現役で活躍しています。

 

 多喜本(たきもと)履物店を営む

 お蔦(つた)さんこと

 滝本津多代(たきもと・つたよ)さんも、

 孫の望(のぞむ)くんと暮らしながら、

 あっちに顔を出したり、

 こっちに呼ばれたり、と

 大忙しの毎日で。

 

「きょうもォ、およばれェでスかッ?」

「がるぐるるがるる?」(←訳:いや空気が重いよ?)

 

 大河ドラマの修羅場を想わせる

 シリアスな表情のお蔦さん……

 

 もちろん、その憂い顔には理由があります。

 

 最近、神楽坂商店街で

 大問題になっているのは、万引き。

 

 いえ、神楽坂商店街に限りませんよね、

 お店を経営している方々にとって

 万引きは到底看過できるものじゃありません。

 

 望くんは幼馴染の洋平(ようへい)くんと

 万引き犯特定作戦を開始したものの……

 

「あれれッ? どうしたのでスかァ?」

「ぐるるがる?」(←訳:消極的だね?)

 

 万引き犯を捕まえることに、

 あまり乗り気でなさそうなお蔦さん。

 

 いったいなぜ?

 と望くんたちは首を傾げますが……?

 

「せつめいィ、してくださいィなッ!」

「がるるる!」(←訳:お蔦さん!)

 

 長く神楽坂に暮らしてきた

 お蔦さんならではの、智慧と、機微。

 

 表題作品『よろずを引くもの』を含む

 7つの短編作品の中には、

 私たちの地元であるここ八王子が

 ちょっぴり登場する

 『山椒(さんしょう)母さん』

 もありました♪

 

 シリーズの愛読者さんにも、

 初めて読みます!という方々にも楽しめる

 《お蔦さんの神楽坂日記》最新作、

 本屋さんで、図書館で、

 ぜひ、探してみてくださいね~♫