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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 物語へ、拍手と喝采を! ~

2022-08-02 21:01:59 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 すぎもとォさァ~んッ!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!大団円だよう~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日もまた危険な暑さとなっておりますが、

 飲み物を手に涼しい場所へと退避したなら、

 さあ、読書タイムと参りましょう。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪ 

  

 

 

     ―― ゴールデンカムイ 31 ――

 

 

 著者は野田サトルさん、2022年7月に発行されました。

 『GOLDEN KAMUY』と英語題名が付されています。

 2015年1月に第1巻が刊行されて以来、

 アニメ化、実写映画企画も始動、と

 エンタ界に大きな影響を与えつつ、

 とうとう最終巻が……!

 

「おつかれさまァなのでスゥ!」

「ぐるる~!」(←訳:大拍手~!)

 

 何処とも知れぬ地に隠された

 アイヌの金塊。

 

 ”不死身の杉本”こと

 元陸軍兵士の杉元佐一さんは、

 アイヌの少女・アシㇼパさんとともに

 金塊の在り処を示す地図を追って……という物語の粗筋は、

 もはや説明の必要もないほど、ですね。

 

 この第31巻では、

 金塊の行方、

 そしてアイヌの権利書をめぐる

 激闘の結末が描かれていて、

 読み手の私たちはもう、

 息つく間もありません。

 迫る刃! 銃声と爆音!

 

「にげてェ~ッ!」

「がる~!」(←訳:走れ~!)

 

 ページを捲るごと、痛感させられるのは、

 ああ、アシㇼパさん、かっこいい!

 

 そもそも、作品を構想する段階から、

 著者・野田さんは

 ”かっこいいアイヌ”を意識していた、と聞きます。

 

 かつて、小説や映画などに登場するアイヌは、

 虐げられ、騙され、打ちのめされる存在であることが

 定番になっていました。

 それは残念ながら

 史実であった訳ですけれど……

 

「うちやぶろうッ、こていかんねんッ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:新たな史観を!)

 

 北に暮らす人びとの、武勲(いさおし)。

 優美と、誉(ほまれ)。

 

 多くの人が感じているように、

 『ゴールデンカムイ』以前と以後では、

 アイヌ文化&アイヌの人々への認識・評価・敬意が

 まったく異なりつつあります。

 

「もっとォ、でてきてほしいィでス!」

「がるるぐるぅるがる!」(←訳:新たなアシㇼパさん!)

 

 そうして、物語は、

 かっこいいアシㇼパさんの未来を祝福しながら

 大団円……のはず、でしたが……

 これはっ?!?

 

「うきゃきゃきゃッ!」

「ぐるる~!」(←訳:なんと~!)

 

 連載終了時にはなかったオマケが、

 巻末に……!

 あららぁ、んまあ!

 どうしましょ!

 

 というような次第ですので、

 webで無料公開されていた折に

 全話を通読した方々も、

 ぜひ、完成版『ゴールデンカムイ』31巻を

 手に取ってみてくださいね。

 

 

 なお、単行本の帯には……

  

「しらいしィ?」

「がるる~!」(←訳:脱獄王~!)

 選ばれし400名に

 白石さんから秘密のプレゼント……?

 それって……不安だわ……。

 

 

 

 (余談になりますが、

  多摩っ子の私たち、

  もちろん土方さんの大ファンです♪

  実写化の際にどなたが土方さんを演じるのか、

  ワクワクかつハラハラしておりますよ)