「こんにちわゥ、テディちゃでス!
くんかッくんくんッ! このォかおりィはッ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!木犀が咲いたよ~!)
こんにちは、ネーさです。
秋到来を告げるかのように、銀木犀のお花が咲きました。
とはいえ、まだ暖房不要の関東に比べ、
節電の必要がある北海道の方々は
つらい思いをしておいででしょうか……
北の国の秋が厳しくないことを願いながら、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

―― ああ、犬よ! ――
編者はキノブックス編集部の皆さん、2018年6月に発行されました。
『作家と犬をめぐる28話』と副題が付されたこの御本には、
エッセイ、マンガ、詩歌など、
28篇の《犬》ストーリーが収録されています。
「わんこォづくしィ~!」
「ぐるるるがぅるるぐーる!」(←訳:跳ね返せニャンコブーム!)
犬派か、猫派か。
SNSで大人気のニャンコちゃんたちに圧されて、
最近はやや劣勢と伝えられるワンコ人気ですが、
この御本を手にすれば、
ころりん、と
いえ、コロンと猫派から犬派へ鞍替えする方々も
続出するかもしれません。
つまり、それくらい可愛くて、
それくらい泣かせられちゃうんです、
どのお話も。
「はじまりィはァ~」
「がるぐる!」(←訳:蕪村さん!)
御本の冒頭、
目次の手前のページに掲げられている、
《戸に犬の寝がへる音や冬籠(ふゆごもり)》
という与謝蕪村さんの句に続いて、
さあ、いよいよワンコ讃歌の開幕です。
エッセイストであり俳優さんでもある
杏さん、本上まなみさん。
詩人のアーサー・ビアードさんは
幾百匹もの鈴虫の世話をしながら
愛犬たち、そしてお父さんを偲び。
画家・版画家の山本容子さんは、
鎌倉のお家に迷い込んできた
キツネ顔の子犬――ルーカスくんのいじらしさ……。
「あッ! これはッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:藤子さんだ!)
28話の中、ただ一編のマンガ作品となっているのは、
藤子不二雄Ⓐさんの
『深夜の冒険』。
まだヨチヨチ歩き期間とおぼしき子犬ちゃんの、
夜半の大冒険譚……なんですけど、
このチビワンちゃんのルックスが凄いわ!
「あんよッ、みじかいィ!」
「がるるるる!」(←訳:むちむち感!)
奇を衒わず、しかし、読み手のこころに
するり、と染み入ってくる……
これが藤子不二雄Ⓐさんの底力でしょうか。
ただね、28話から
《犬と人のものがたり》を象徴する作品を選べ、
と言われたら――
「えらぶゥのはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:これです!)
谷川俊太郎さんの
『ネロ――愛された小さな犬に』。
北原白秋さんの
『こいぬ』。
谷川さんの作品は
4ページに少し欠ける分量の、
北原さんの作品は
2ページにも満たぬほどの
短い詩歌なのですが、
読む者の頬を弛め、
さらには涙腺をも弛めてしまう
忘れ難い情景を映しています。
特に、
北原さんの『こいぬ』は
28話の最後に収められているので、
御本読了後の全体の印象を左右する作品になるのでしょうけど、
これを読めばね、
猫派の方々も、たぶん……!
「なみだァ、ほろりィ~…」
「がるるぅる!」(←訳:泣いちゃう!)
犬派を自認する活字マニアさんに、
ワンコもニャンコも大好きな方々に
激おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~!
くんかッくんくんッ! このォかおりィはッ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!木犀が咲いたよ~!)
こんにちは、ネーさです。
秋到来を告げるかのように、銀木犀のお花が咲きました。
とはいえ、まだ暖房不要の関東に比べ、
節電の必要がある北海道の方々は
つらい思いをしておいででしょうか……
北の国の秋が厳しくないことを願いながら、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

―― ああ、犬よ! ――
編者はキノブックス編集部の皆さん、2018年6月に発行されました。
『作家と犬をめぐる28話』と副題が付されたこの御本には、
エッセイ、マンガ、詩歌など、
28篇の《犬》ストーリーが収録されています。
「わんこォづくしィ~!」
「ぐるるるがぅるるぐーる!」(←訳:跳ね返せニャンコブーム!)
犬派か、猫派か。
SNSで大人気のニャンコちゃんたちに圧されて、
最近はやや劣勢と伝えられるワンコ人気ですが、
この御本を手にすれば、
ころりん、と
いえ、コロンと猫派から犬派へ鞍替えする方々も
続出するかもしれません。
つまり、それくらい可愛くて、
それくらい泣かせられちゃうんです、
どのお話も。
「はじまりィはァ~」
「がるぐる!」(←訳:蕪村さん!)
御本の冒頭、
目次の手前のページに掲げられている、
《戸に犬の寝がへる音や冬籠(ふゆごもり)》
という与謝蕪村さんの句に続いて、
さあ、いよいよワンコ讃歌の開幕です。
エッセイストであり俳優さんでもある
杏さん、本上まなみさん。
詩人のアーサー・ビアードさんは
幾百匹もの鈴虫の世話をしながら
愛犬たち、そしてお父さんを偲び。
画家・版画家の山本容子さんは、
鎌倉のお家に迷い込んできた
キツネ顔の子犬――ルーカスくんのいじらしさ……。
「あッ! これはッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:藤子さんだ!)
28話の中、ただ一編のマンガ作品となっているのは、
藤子不二雄Ⓐさんの
『深夜の冒険』。
まだヨチヨチ歩き期間とおぼしき子犬ちゃんの、
夜半の大冒険譚……なんですけど、
このチビワンちゃんのルックスが凄いわ!
「あんよッ、みじかいィ!」
「がるるるる!」(←訳:むちむち感!)
奇を衒わず、しかし、読み手のこころに
するり、と染み入ってくる……
これが藤子不二雄Ⓐさんの底力でしょうか。
ただね、28話から
《犬と人のものがたり》を象徴する作品を選べ、
と言われたら――
「えらぶゥのはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:これです!)
谷川俊太郎さんの
『ネロ――愛された小さな犬に』。
北原白秋さんの
『こいぬ』。
谷川さんの作品は
4ページに少し欠ける分量の、
北原さんの作品は
2ページにも満たぬほどの
短い詩歌なのですが、
読む者の頬を弛め、
さらには涙腺をも弛めてしまう
忘れ難い情景を映しています。
特に、
北原さんの『こいぬ』は
28話の最後に収められているので、
御本読了後の全体の印象を左右する作品になるのでしょうけど、
これを読めばね、
猫派の方々も、たぶん……!
「なみだァ、ほろりィ~…」
「がるるぅる!」(←訳:泣いちゃう!)
犬派を自認する活字マニアさんに、
ワンコもニャンコも大好きな方々に
激おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~!