「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむむッ? のりかえェ??」
「がるる!ぐるーがっるる!」(←訳:虎です!パワーアップだ!)
こんにちは、ネーさです。
えーと、突然PCをVAIOからNECに換えることになって、
もうアタフタしちゃっております。
特にキーボードの感覚が違ってる……んですけど、
打って打ちまくって闘い抜きましょう!
さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 歌川国芳猫づくし ――
著者は風野真知雄(かぜの・まちお)さん、単行本は2014年に、
画像の文庫版は2016年8月に発行されました。
いまや日本中の、いえ、世界中のニャンコ好きさんに
《猫マニア絵師》として知られる
歌川国芳(うたがわ・くによし)さんを主人公とする
連作短編小説集です。
「あはァ! にゃんこのォ、おじさんッ!」
「ぐるがるる~ぐる!」(←訳:好きだよね~ネコ!)
20世紀の日本人画家さんでしたらね、
レオナール・フジタさんこと藤田嗣治さんが
ニャンコの描き手としてはナンバーワンでしょう。
でも、その前の、
江戸時代末期でニャンコ画家さんというなら、
そりゃあやっぱり国芳さんです。
どのくらい好きかってうと。
いちばん多いときは、
二十何匹。
さすがに多過ぎるというので、
いま国芳さんの家にいるのは八匹だけ。
「……だけッ??」
「がるぐる~!」(←訳:充分多い~!)
八匹の猫たち、
お弟子さんたち、
絵師を警戒する奉行所の手先たち。
画が売れなかった若い頃はともかく、
一流絵師の名声を勝ち得た今、
国芳さんの暮らしは賑やかです。
家族に、友人、知人、
お江戸の時代にはパトロンなる言葉はありませんでしたが、
画を買ってくれて、
お得意さまを紹介してくれる御方もいて。
と、そんなおひとりが――
「おなくなりィにッ??」
「ぐるがるるっ?」(←訳:事件ですかっ?)
いえいえ、日本橋の塗り物問屋《亜州堂》の旦那さんは
病気で亡くなったのですよ。
とはいえ、
お通夜の席は妙な雰囲気になりました。
お焼香を済ませた国芳さん、
或る弔問客に目を留めます。
あいつは……歌川広重!
「わァおッ! ひろしげさんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:有名人だね!)
《東海道五十三次》で大ブレイクした広重さんと、
歌川国芳さんは同い歳です。
何かと比べられることもあるせいか、
国芳さんと広重さん、
あんまり“仲良し”じゃあありません。
嫌な空気のお通夜を
どうにかやり過ごした国芳さんですが、
案の定というか、
それとも偶然なのか、
後日、広重さんも絡んでの
《事件》に巻き込まれてしまうのです――
「けッきょくゥ、じけんッなのでスゥ!」
「ぐるるるるぅ!」(←訳:てえへんだぁ!)
国芳さんと広重さん、
絵師の矜持が炎を噴く
『江ノ島比べ』は
江戸美術好きな活字マニアさんにおすすめの作品です。
短編7作品中には、他にも
江戸のエンタメシーンを飾ったスターさんが登場し、
ネコ好きさんはもとより、
時代小説初心者さんにも
きっと楽しく読めますよ。
「にゃんこもォ、いろんなところにィ~!」
「がるぐるるがるるる~る!」(←訳:顔と尻尾を出してま~す!)
連休の読書タイムに、
ぜひ、一読を♪
むむむッ? のりかえェ??」
「がるる!ぐるーがっるる!」(←訳:虎です!パワーアップだ!)
こんにちは、ネーさです。
えーと、突然PCをVAIOからNECに換えることになって、
もうアタフタしちゃっております。
特にキーボードの感覚が違ってる……んですけど、
打って打ちまくって闘い抜きましょう!
さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 歌川国芳猫づくし ――
著者は風野真知雄(かぜの・まちお)さん、単行本は2014年に、
画像の文庫版は2016年8月に発行されました。
いまや日本中の、いえ、世界中のニャンコ好きさんに
《猫マニア絵師》として知られる
歌川国芳(うたがわ・くによし)さんを主人公とする
連作短編小説集です。
「あはァ! にゃんこのォ、おじさんッ!」
「ぐるがるる~ぐる!」(←訳:好きだよね~ネコ!)
20世紀の日本人画家さんでしたらね、
レオナール・フジタさんこと藤田嗣治さんが
ニャンコの描き手としてはナンバーワンでしょう。
でも、その前の、
江戸時代末期でニャンコ画家さんというなら、
そりゃあやっぱり国芳さんです。
どのくらい好きかってうと。
いちばん多いときは、
二十何匹。
さすがに多過ぎるというので、
いま国芳さんの家にいるのは八匹だけ。
「……だけッ??」
「がるぐる~!」(←訳:充分多い~!)
八匹の猫たち、
お弟子さんたち、
絵師を警戒する奉行所の手先たち。
画が売れなかった若い頃はともかく、
一流絵師の名声を勝ち得た今、
国芳さんの暮らしは賑やかです。
家族に、友人、知人、
お江戸の時代にはパトロンなる言葉はありませんでしたが、
画を買ってくれて、
お得意さまを紹介してくれる御方もいて。
と、そんなおひとりが――
「おなくなりィにッ??」
「ぐるがるるっ?」(←訳:事件ですかっ?)
いえいえ、日本橋の塗り物問屋《亜州堂》の旦那さんは
病気で亡くなったのですよ。
とはいえ、
お通夜の席は妙な雰囲気になりました。
お焼香を済ませた国芳さん、
或る弔問客に目を留めます。
あいつは……歌川広重!
「わァおッ! ひろしげさんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:有名人だね!)
《東海道五十三次》で大ブレイクした広重さんと、
歌川国芳さんは同い歳です。
何かと比べられることもあるせいか、
国芳さんと広重さん、
あんまり“仲良し”じゃあありません。
嫌な空気のお通夜を
どうにかやり過ごした国芳さんですが、
案の定というか、
それとも偶然なのか、
後日、広重さんも絡んでの
《事件》に巻き込まれてしまうのです――
「けッきょくゥ、じけんッなのでスゥ!」
「ぐるるるるぅ!」(←訳:てえへんだぁ!)
国芳さんと広重さん、
絵師の矜持が炎を噴く
『江ノ島比べ』は
江戸美術好きな活字マニアさんにおすすめの作品です。
短編7作品中には、他にも
江戸のエンタメシーンを飾ったスターさんが登場し、
ネコ好きさんはもとより、
時代小説初心者さんにも
きっと楽しく読めますよ。
「にゃんこもォ、いろんなところにィ~!」
「がるぐるるがるるる~る!」(←訳:顔と尻尾を出してま~す!)
連休の読書タイムに、
ぜひ、一読を♪