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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ウサ吉どん。

2009-01-11 22:49:52 | どうぶつ
 冬の街角、丸まって毛づくろいしているのは……
 ネコではなく、
 ワンコでもなく――

「むむッ?
 なにィでスかッ、ネーさ?」

 ウサギさん、なんですよ、テディちゃ。
 ほら、お耳が長いでしょ。

 家の軒先にいる柴犬くんのように、
 どうしてなのか、このウサちゃん、
 歩道の柵につながれちゃっています。

「えェ~ッ! おそとにィいるのォ? さむいィのにィ!
 かわいそゥ……」

 と思ったのですが、ウサ吉どん、元気満杯です。
 すぐ傍の餌のボウルに鼻を突っ込み、
 ぴょんぴょん跳ねとび、
 北風もなんのその。
 ウサギって寒さに強いんだわと、感心いたしました。

「たくましィ~!」

 ただ、最後までカメラ目線になってくれなかったのが、
 ちょいっと玉に瑕……。

「ネーさ、あいてにィしてもらえなかッたのでスねッ」

とべとべ水鳥たち!

2009-01-11 12:38:54 | ブックス
「がァこ! がァこちゃんでスよッ、ネーさ!」

 ……激寒ぅ~の東京は多摩地方から、こんにちは、寒がりネーさです。

「がァこちゃんでスてばァ、ネーさ!」

 ……わかっています、テディちゃ。
 本日ご紹介いたしますのは、うう、ぶるるっ、
 考えただけで風邪引いちゃいそうな、
 屋根も壁もない、水辺のものがたり。
 はい、こちらを、どうぞ~!



             ―― 琵琶湖の水鳥 ――


 
 著者は今森洋輔さん、’08年12月に発行されました。
 ジャンルとしては、図鑑や自然観察書に属するのでしょうが、
 絵本、いえ、美術書と申してもよいでしょう!
 美しい、愛らしい、
 ガァコちゃん、じゃなかった、
 水鳥さんたちの彩色画満載の御本です!

「ぐァッ、ぐァッ♪」

 表紙の鳥さんたちは、
 10月に日本へ飛来するという渡り鳥、
 コガモさんの飛ぶ姿です。
 シベリアや中国北東部から渡ってきて、
 日本の水辺で冬を越すのだそうですよ。

「ふァいッ!
 みたことあるゥきがァ、しまスゥ~」

 滋賀県大津市に生まれ、
 現在は琵琶湖北岸地域に暮らしておられる
 著者・今森さんは画家さんであり、イラストレーター。
 温もりある視線、
 柔らかな筆致で、
 琵琶湖に生きる水鳥たちを描いています。

 コガモと同じく渡り鳥である、
 コハクチョウのむくむくした羽根の丸み。
 白鳥たちとは逆に、
 春になると南から渡ってくるアマサギの、鋭い嘴。
 年間を通じて見られるのは、
 カルガモや、カワウ、カイツブリ、アオサギ……

「かるがもッ!
 ゆうめいィでス!
 きゃわゆィのでスゥ~♪」

 この御本の所々には、
 親鳥に寄り添うチビ鳥たちが登場するのですが……
 この仔たちが、本当に可愛らしい!
 思わず頬がゆるんじゃいます。
 
 また、背景に描き込まれている琵琶湖の水草、
 淡水湖特有の波紋なども、
 博物画好きさんをうっとりさせることでしょう。
 解説文の漢字には仮名も振ってありますから、
 小学生さんも!大人も!
 存分に愉しめます。
 
 図鑑とか普段は読まないんだけど~、
 琵琶湖には行ったことないしぃ~、
 という御方も、ぜひ!
 寒さを忘れ、
 すぐにも水鳥ウォッチングに走りたくなる一冊ですよ♪

「とりさんにはァ、しんせつにィ、してあげてェくださいッ!」