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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

早起き梅花。

2009-01-08 22:58:50 | 花雑記
 お花屋さん店頭に、梅のお花が登場しました♪
 なので、感激してパチリ。

「くんくんッ、くんッ!」

 テディちゃ?
 なぜ鼻を鳴らしているんですか?

「ネーさッ、あやしィでスッ!
 このおはなァ、ぜんぜんッ、かおりィがァないィんだもんッ!」

 そうね。弱々しくて、まだ冬眠中という感じのお花ですね。

「とうみんッ?
 さむがりィなのでスかァ?
 じゃァ、すとーぶのォ、そばにィ、もッてくればッ」

 きゃーっ!
 梅がスモークチップになっちゃうぅーっ!

お散歩のベストタイムは。

2009-01-08 12:45:59 | ブックス
「ひィッ!
 こわいィ、ごほんはァ、ぱすッ!でスよゥ、ネーさ!」

 落ち着いて、テディちゃ。
 これは怖い御本じゃありませんよ。
 オバケも妖怪も幽霊も出てきませんから、安心して下さいな。

「……あゥ~?」(←不信の眼差しです)

 さあ、あらためまして、御紹介いたしましょう!
 本日の一冊はこちらで~す!



             ―― 東京『夜』散歩 ――


 
 著者は中野純さん、’08年11月に発行されました。
 副題に『奇所、名所、懐所の《暗闇伝説》』とあります。

「うゥッ、やぱりィ、こわそゥ……」

 早とちりはいけませんよ、テディちゃ。
 著者の中野さんは東京各地の怪奇伝説を掘り起こそうなどとは
 考えておられません。
 
   歩こう!
   暗がりの中に、身を置いてみよう!

 中野さんが追い求めるのは、夜=闇がもたらす変化です。

「えェ~ッ、くらいのはァ、こわいィのでスよゥ~」

 そうです。真闇は、おそろしい。
 どうしようもなく怖い、と中野さん御自身も書いています。
 けれど、或るコツを摑むと……
 不思議と恐怖が薄らぎはじめる、のだそうです。

「こつッ??」

 そう、そのコツとは……休憩、です。

 闇に戦いを挑んだりはしない。
 がむしゃらに突っ込んだり、
 慌てて逃げるのでもない、
 立ち止まって、ひと息ついてみる――

 そうやって、中野さんは数々の暗がりを踏破してきました。
 本所の七不思議、
 麻布の七不思議、
 青山霊園……

「お、おばけッ、でなかッたのでスかッ」

 オバケさんに連れ去られることもなく、
 中野さんの暗闇紀行は、
 都心の暗がりから、
 郊外の暗がりへと拡大してゆきます。
 
 私たち多摩っ子には馴染み深い、
 高尾山の暗がり、
 多摩湖畔の森の暗がり、
 東京と神奈川の境に残る絹の道の暗がりへ。

「あうゥッ、こわいものォしらずゥ、でスうゥッ!」

 暗いと、ひとはどう変わるのでしょう?
 中野さんによれば、

   一生懸命ものを見るようになる
   視覚を含めたあらゆる感覚が鋭敏になる

   昼間は見落としていた風景の魅力を発見できる――

 暗いけれど、冥(くら)くはありません。
 そこは豊かな、深海のような空間です。

「で、でもォ~」

 まぁだ疑うのなら、
 暗闇でもユーモアを決して忘れない
 ナイトハイクマスター中野さんと一緒に、
 夜の東京散歩へ、はいっ、出発!
 
 とりわけ、鉄道ファンさんに歩いていただきたいのが、
 もうすぐ無くなってしまうという
 拝島駅の『日本一の踏切道』です!
 夜のひとり歩きはやっぱりアカンという御方は、
 昼間にでも、ぜひ~!

「おさんぽォまにあさんッ、
 が、がんばッてェくださァいッ」